いつだったか、夕暮れの波打ち際をぶらぶらと散歩していたときのことだ。夢中で拾い集めたビーチグラスを僕の上着のポケットにねじ込みながら、奥さんがこんなことを聞いてきた。
「子供のころ、何が好きだった?」
黙って歩いていた中での、何の脈絡もない質問だった。
「子供のころ?」
いつだったか、夕暮れの波打ち際をぶらぶらと散歩していたときのことだ。夢中で拾い集めたビーチグラスを僕の上着のポケットにねじ込みながら、奥さんがこんなことを聞いてきた。
「子供のころ、何が好きだった?」
黙って歩いていた中での、何の脈絡もない質問だった。
「子供のころ?」
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コメント
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>>1
どんな人にも少しはある「自分がやさしい気持ちになれた瞬間」を切り取っているだけです。普段はたぶんちっともやさしくないです(笑)
(著者)
>>2
具体的なことは分からないので何とも言いがたいのですが、何かのお役に立てていればこんなに嬉しいことはありません。
書いて良かったな、と思える瞬間をどうもありがとうございます。
(ID:49659036)
奥様との微妙な会話のすれ違いエピソードがなんとも微笑ましく、またあったかいです。日常のなにげないやりとりがたとえちょっとだけすれ違っていたとしても、それでお互いへの思いがもっと深まったり自分を見つめてみるきっかけになったりするのでしょうね。「やさしい気持ちになれる瞬間」がたくさんある人生が、きっと幸せな人生なんだろうと思いました。小原さんのブログ、これからも楽しみにしております。