たまにはランニングじゃなくて、ビール片手にぶらぶらするのも悪くないような気がした。

  朝からキーボードを叩き続けて9時間ほど経っていた。頭の中の断片的な思考もおおかた吐き出したところだった。どんな仕事でもそうだけど、椅子に坐ったまま描き続けた絵は、何度も立ち上がって離れたところから眺めてみないと、線のはみ出しや、塗りムラ、バランスの悪さに気づくことは出来ない。なんて、仕事をサボって散歩に出るためのもっともらしい言い訳に過ぎないのだけれど。

 134号線を歩き始める。