いってらっしゃい、と笑顔で送り出した後、不安な気持ちのままスマホの画面に釘付けになる。娘が装着しているGPSの軌道を目で追い続ける。NASAのミッションコントロールルームで宇宙船の打ち上げを見守っている管制官たちと同じような心境だ。15分後「学校に到着しました」という通知を確認してようやく安堵してコーヒーを淹れ、その日の仕事に取り掛かる。この一週間ずっとだ。毎朝有人探査機を宇宙に送り出しているのと同じくらいの負荷が掛かっていると言えば理解して貰えるだろうか。
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