糞に集る蠅みたいだ。死体を貪るハイエナみたいだ。作為的なネットの切り取り記事に書き連ねられていく攻撃的なコメントを見ながらいつも思う。その行為自体が悪いと言っているわけじゃない。ぼくだって思わず書いてしまいそうになることもある。が、そのたびに糞に群がる蠅とか死体を貪るハイエナのビジュアルイメージが立ち上がってきて思い止まる。その繰り返しだ。多様な価値観や議論することの大切さ、表現の自由を侵害しようなんて思いは微塵もない。ただ、そういう風に見える、というだけの話だ。そもそもこの比喩に対して直情的にカッとなる人は蠅やハイエナの自然界における優れた分解者としての役割にまで思考が及んでいないだけかもしれない。