ぼくにとって学校は全体主義に染まりきった世界だった。少なくとも、1980年代に学生生活を送ったぼくにとっては。校則と相互監視。人と違うことを認めない社会。それは教師という権威が国家が求める人材を効率的に社会に送り出せるよう官僚によって構築されたシステムだった。