母を秋谷に連れてきた。久し振りだった。前に来てくれたのがいつだったか忘れてしまうくらい。大型連休の中日だった。平日朝の誰もいない渚。雨上がりの太陽を独占して光と戯れるたったひとりの孫を目を細めて見つめていた。
「五十年前に会社の仲間とこの海岸に来たのよ」
母はここに来るといつもその話をする。
「2022年5月2日」
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
コメント
コメントを書く