ここ数年、滅びゆく惑星を数人しか乗れない小型宇宙船で脱出するようなイメージがいつも頭の片隅にある。小さな窓から見える故郷の惑星に残り踏ん張っている人々の姿に胸が締め付けられるのは、その中に脱出したと思っている自分自身の姿も見つけてしまうからだと思う。