ある町の路線バスで大学の受験票を握り締めた女性を見掛けた。年齢はぼくと同じか少しだけ下くらいだろうか。
「××大学はこのバスで合ってますか?」
心配そうに運転手さんに訊ねる。
「あとどのくらいで着きますか?」
社会人受験だろうか、などと考えているうちにバスが大学前に到着した。受験票を握り締めた女性が真っ先に降りていく。打ち合わせの訪問先がそのバス停だった為、ぼくも続いて降りる。

「青春のわすれもの」
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