こうして文章に書いたりラジオで喋ったりすることで自分のやっていることにだんだんフォーカスが合って来た。それは、モノを作る仕事と同じくらい、今は生活することが創造的で楽しいということだ。
この町に移住したばかりの頃は、菜園を耕したり、海辺を散歩してビーチグラスを拾い集めたり写真を撮ったりしている自分が不思議でもあった。自由は欲しかったけれど、都会で暮らしていた頃は24時間仕事漬けの人間だった。いわゆる普通の生活なんて欲したことも、楽しいと感じたこともなかった。長い休みを取って旅をすることが唯一の、仕事以外の「生きる活動」だった。幸せを感じるのは仕事で達成感を得られたときと、旅の空の下で自由を感じたときだけだった。
24時間仕事漬けと言いつつも、生きている以上は最低限の衣食住を必要とする。僕はそのすべてをただ、金を払って消費することで賄っていた。おいしいものを食べたり、ブランドものの服を
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コメント
(著者)
>>3
自分で育てていると贅沢に使えますね。たとえばパクチーなんて買うと高いのでちょっと添えるだけ、なのが育てているとパクチーだけがボウルに山盛りのサラダにできたり(嫌いな人にとっては地獄かもしれませんけど)。
(著者)
>>4
正解がないのもおもしろいです。いつか自分なりの育て方を見つけられるといいですよね。
(著者)
>>5
創造的な生活の楽しさを知ってしまうと、消費することで幸せを感じられなくなるという困った面もあります。外で食事してもよっぽどの発見や感動がないと満たされないんですよね。それだけは困ったものだなといつも思います。
(ID:51923679)
こんにちは(*^^*)今の生活が幸せと感じられるのもきっと忙しい日々を都会で過ごされたからこそ、その思いが強くなっているのですね、きっと。ですから過去の生活も小原さんにとって貴重な時間であったのです。私も47ですがまだ主人の転勤があるかもしれません。どうなるのかわからない不安をまだ抱いているのですから今、自分にとって生活の幸せをみつけられたということは羨ましい限りです(*^^*)