以前、「史上最高のテレビゲームのトレーラー19選」をご紹介しましたが、今回はそれらのゲームを立ち上げるのに必要な家庭用ゲーム機本体のコマーシャルを9本お届けします。
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私たち日本人にはなじみのないものもありますが、「海外ではこんなのがあったんだ」くらいの気持ちでご覧ください。
■『ケヴィン・バトラー』:プレイステーション3
かつて、ソニー・コンピュータ・エンタテインメント・アメリカ(SCEA)のテレビコマーシャルでは、ケヴィン・バトラーという架空の広報担当副社長が面白おかしくプレイステーションを宣伝していました。
SCEAとしては、プレステを売るならコレだ! というマスコットを模索していた時で、それが1人なのかもしれないし、大勢なのかもしれないし、もしくはまったく無しなのかもしれないと、アレコレ挑戦していたようです。
その中で、一番理想像に近い存在となったのが、このキャラクターだったとのこと。中の人を起用するスタイルは、セガの湯川専務と同じコンセプトと言えるかもしれません。
■『マウンテン』:プレイステーション2
このコマーシャルにはプレイ動画もコンソールも、ゲームの「ゲ」の字も出てきません。ただ人々が頂上を目指し、山のようになってしまうだけの、抽象的かつメッセージ性の強い内容です。
この膨大な量の人間たちは、オンラインで出来る可能性を表していると聞けばナルホド納得かもしれませんし、プレステCMの中ではこれが「史上最高」という声も、海外では少なくないんだとか。
■『松崎しげる』:PS Vita
PS Vitaの新色、クリスタル・ホワイトの白さを際だたせるべく起用された、歌手の松崎しげる氏。
CMのタイトルはその名もズバリ『白を強調する男篇』ということで、松崎さんの黒さを生かした、ある意味コペルニクス的発想の転換CMとなりました。
ちなみに松崎しげるさんは、『塊魂』でもサウンド・トラックに参加されているとあり、プレイステーションとは縁があるようです。
■『スタンドオフ』:Xbox 360
これはネット上で第2の人生を持てるという意味が込められたコマーシャルで、Xbox 360がリリースされる時に発表会でのみ公開されたもの。テレビでもネットでも公開されなかったため、当時は幻の映像だったようです。
表現か何かの理由で公開禁止になったのか? と多くの憶測を呼びましたが、実はただ単にマイクロソフト社が公開しないことを選択しただけの話なのだとか。
リリース後にこうしてYouTubeで公開されましたが、リリース時のタイムリーなタイミングでなかったのが残念な気はします。
■『リヴィール』:任天堂Wii
スタイリッシュかつドラマティックに、コンソールで何ができるのか? をビジュアルで説明したコマーシャルです。
容姿端麗な方々がプレイヤーとして登場するのはもとより、マリオやサムスが出てくるあたり、ちゃんと任天堂ファンたちのハートを掴みに行っていますね。
■『せがた三四郎』:セガサターン
柔道小説『姿三四郎』とセガサターン白をかけて生まれたキャラクター、せがた三四郎。
2016年の今でも劇場版で仮面ライダー1号を演じている藤岡弘、氏による懐かCMです。この強烈なインパクトはいつまで経っても色褪せません。
セガサターン、シロ!
■『ダブル・ライフ』:初代プレイステーション
ヨーロッパで放送されたこのコマーシャルは、「ゲームの中にもう1つ別の人生がある」ということを強調する作りですが、これもプレイ動画やコンソールが登場しません。
家庭用ゲーム機のみならず、CM業界からも高い評価を得ており、世界最高峰の広告コンクールであるクリオ殿堂賞も受賞しているCMです。
■『マーカス』:PSP
ケヴィン・バトラーが家庭用ゲーム機の広告塔を務めたように、ヤバいゲームをプレイするクールな少年マーカスがPSPの広告塔を担当しました。
この動画は、2010年にE3でパイロット版として公開されたコマーシャルのようですが、ケヴィンおじさんを手玉に取るほどのやり手です。
■『ニンテンドント』:メガドライブ
ニンテン「Do」をニンテン「Don't」とダジャレでディスり、ジェネシスならヤルぜ! と正面を切ってケンカを売った反骨精神あふれるコマーシャルがこちら。
80~90年代は、競合他社との比較CMというのがちょいちょい放送されていた時代なんですよね。まぁ、ケンカを売った結果は推して知るべしとなりましたが...。
ソニー機器が圧倒的に多く、たとえ古いCMでもいまだに通用するであろう、卓越したセンスが光っています。
芸術的なものもあれば、ウケ狙いのものもあり、消費者に購買欲求を持たせるにはどういう映像にしたら良いのか、勉強にもなりました。
コンソールといえば「家庭用ゲーム機がPCゲームに与えている12の悪影響」というコラムもありますので、そちらもぜひどうぞ。
ソース:YouTube1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 via Kotaku
(岡本玄介)
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