今なお勢いの衰えない映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。本作は、まだ知名度の低かった若手俳優たちを起用したことでも話題になりました。
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彼らの好演も相まって、余計な先入観なしに新しい世界観に没入できたのは間違いありません。そこで、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で好演した、若手俳優たちのデビュー作をご覧ください。
こちらはLaughing Squidが紹介した、Movie Munchiesの動画。一人一人を振り返ってみましょう。
フードとスカーフがさまになっているジョン・ボイエガ
元ストームトルーパーの主人公フィンを演じたジョン・ボイエガ(現在23歳)はドラマでの活躍も多いですが、彼の映画デビューは『アタック・ザ・ブロック』。
「ブロック」つまり「団地」がエイリアンの襲撃を受け、団地住まいのギャング少年たちが反撃するというストーリーで、ボイエガはストリートギャングの少年モーゼス役として主演しました。
本作を見たことがなくても「真っ黒の体毛に青白く光る牙」という素敵デザインのエイリアンは目にしたことがある人も多いかもしれません。低予算ながらもアイデアや勢い、そしてイギリスの子供たちの現実を切り取る社会性が評価された作品です。
モーゼスは平然と金品強奪を行う極悪非道な少年ギャングのリーダーで、一見フィンとは真逆のキャラクターですが、置かれた状況の中で正しいと信じる行動をとる真っすぐな心根は、モーゼスとフィン、そしてボイエガ自身に通じる個性なのかもしれません。
逆さ吊りの状態で登場するデイジー・リドリー
強くて美しい次世代ジェダイ、レイを演じたデイジー・リドリー(現在23歳)のデビュー作は、SF短編映画の『Blue Season』です。
本作はロンドンにて開催されているSF映画のイベントSCI-FI-LONDONの中で行われる、48時間SF映画製作チャレンジで製作された作品。
目覚めると見知らぬ部屋に監禁されていた――という女性のお話ですが、YouTubeにも公開されているので、ぜひ観賞してみてください。
善良な市民感を出すアダム・ドライバー
みんな大好きなキレキャラのカイロ・レンを演じたアダム・ドライバー(現在32歳)のデビュー作は、レオナルド・ディカプリオ主演映画『J・エドガー』のウォルター・ライル役。
彼は誘拐事件の目撃者です。この普通なオーラをまとった青年がダークサイドに堕ちてしまうのだから、人生何が起きるか分かりません。
イケメンだけどまだ渋さは少ないオスカー・アイザック
最強パイロット、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザック(現在37歳)のスクリーンデビューは『グッドボーイズ』(原題:『All About the Benjamins』)のフランチェスコ役。
賞金稼ぎのバッカムと詐欺師のレジーのデコボココンビが、富と名声を得るためにダイアモンド強盗犯を追うアクションコメディです。
オスカーが演じるフランチェスコは、ストーリー上のボスの手下の手下。当時のオスカーはまだ23歳でした。若い。
話題作をチェックしたり、有名監督の過去作品をさかのぼったりするだけでなく、好きな俳優の出演作品を鑑賞していくという映画との出会いも面白いです。自分が普段手に取らないジャンルの名作にも出会えるかもしれません。
source: Laughing Squid, YouTube1, 2
(勝山ケイ素)
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