フィジカルな演奏を実現させてくれるMIDIコントローラーは現代の音楽製作において普遍的なアイテムですが、この「Eye Conductor」は一味違います。視線や表情によって音楽を演奏できるんです。
【大きな画像や動画はこちら】
Eye Conductor - Play music with eye movements and facial gestures from CIID IDP on Vimeo.
表情認識のテクノロジーとMIDIの融合が可能としたこの技術は、物理的な身体障害を持った人たちのために研究・開発されました。手や足を使って楽器を演奏するところを、視線や口の動きといった表情の変化でコントロールすることが可能です。
使用している機材は約1万円のアイトラッカー。デモでは視線によるストリングス演奏、シーケンサーのコントロールなどが披露されています。眉や口を動かすとディレイやフィルターのようなエフェクトをかける事もできるようです。
このプロジェクトのために障害を持った人たちのコミュニティを訪れた開発者のAndreas Refsgaardさんは、「私が出会った人たちは身体能力の面で多様でしたが、音楽は統一的な関心であると思われました」と述べています。
まだ始まったばかりのプロジェクトですが、これはきっと多くのハッピーをもたらしてくれるでしょう。音楽と技術の進歩は渾然一体です。
source: vimeo, Andreas Refsgaard
(ヤマダユウス型)
関連記事