ごき...アップ・ラパパ!
恥ずかしながら、いまだにこんな感じです。そう、私キュアコグレ、ごきげんよう抜けがイマイチで、まほプリでも必殺技「プリキュアダイヤモンドエターナル」や「プリキュアルビーパッショナーレ」が決まった後についつい「ごきげんよう...」とつぶやいてしまうのです。
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彼女の日常的なしぐさや言葉に、とっくの昔に別れたはずの過去の女の姿を重ねるような感覚。
......と言えば伝わるでしょうか。あの頃は良かったという甘酸っぱい記憶がめぐってくる多幸感とともに、いつまでも昔の女を忘れられないというむなしさが訪れます。
この手の感触は、あの子とはまた違う。
女子の恋愛は上書き保存、男子の恋愛は別名保存。とはよく言ったものです。まさかプリキュアの交代によってそれを思い知らされるとは思ってもいませんでした。
しかし......です。この必殺技のあとに「ごきげんよう」を言ってしまう病は果たして僕だけに訪れているものなのでしょうか? ひょっとしたら僕だけではないのでは......。
Go!プリンセスプリキュア「各話のあらすじ」より
そうであっても不思議ではありません。Go!プリの必殺技のあとの「ごきげんよう」は1年間、毎週展開されていたシーンです。我々はその30分を真剣に一週間の糧として、全集中力を向けて視聴を繰り返しているのです。それゆえ、必殺技のあとに決めゼリフを言うという流れが「条件反射」として刷り込まれてしまっているのではないのでしょうか。
反射には2種類あります。熱い時に手を引っ込める、転びそうになったときに足を出すといった生活体の反射が「無条件反射」。主に身を守るための行動です。一方で、今回の「条件反射」とは繰り返しの経験などによって付与される、後付けの反射行動となります。
ご、ご飯ほしいパフ~
条件反射を証明した実験として「パブロフの犬」が有名。旧ソビエトの生物学者イワン・パブロフが行った生物実験で、「犬にとある音を聞かせたあとにエサを与えるという行動を繰り返したところ、犬はその音を聞いただけで唾液を出すようになった」というものです。
繰り返し行われた体験が無意識的な生体反応へとリンクすることを実証しています。そう、我々もまたこの犬と同じなのです。
1年間にわたり、バトルシーンBGM→ド派手な必殺技→「ごきげんよう」という緩急のあるシーンが心に焼き付けられたことで、必殺技を決めた後には決めゼリフを聞かないとスッキリできない体になってしまったわけです。
果たして我々は、ごきげんようの呪縛から解き放たれることはできるのでしょうか? 放送終了後も我々を縛り続ける「Go!プリンセスプリキュア」、なんと罪深い作品なのでしょう。
夢へGOGO! ごきげんよう......ハッ。
©ABC・東映アニメーション
トップ画像:YouTubeの公式バトンタッチ動画より
キュアフローラからキュアミラクルへ~バトンタッチのメッセージ~[YouTube]
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(キュアコグレ)
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