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おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側

2016/02/24 19:30 投稿

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おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側


ヒーローものにも関わらず、主に暴力描写とセリフの過激さの影響でR指定となっている実写映画版『デッドプール』。


【大きな画像や動画はこちら】

原作に忠実なノリが評判を呼び、大ヒットを記録している本作ですが、今回はそのVFXの裏側をご紹介します。一部ネタバレがありますので、ご注意下さい。

FX Guideが取り上げた画像の数々は以下。


おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側1.jpg

どこかに落下し、炎に包まれるデッドプール。


おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側2.jpg

炎と瓦礫だけがVFXのようです。


おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側3.jpg

ウェイドが人体実験を受けた施設から脱走するシーン。


おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側4.jpg

火以外はほとんどそのまま。


おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側5.jpg

予告編にも登場したデッドプールの華麗な空中ひねりガンアクション。


おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側6.jpg

これは100%デジタル。レイノルズが演技をしたわけではないようです。


おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側7.jpg

デッドプールを引きずるコロッサス。


おしゃべりヒーロー(?)映画『デッドプール』のVFXの裏側8.jpg

大男がヒールを履いて、ようやくコロッサスのサイズに。


本作に登場するX-MENのキャラクター、コロッサスは5つの手順を踏んで作られています。このシーンでは、俳優がモーションキャプチャーのデータ用に演技をしているようです。

コロッサスに関しては、以下のWIREDの動画で詳しく説明されています。



現場でコロッサスを演じたのは、身長約2メートル10センチのアンドレイ・トリコテックス。

彼はトラッキングマーカーのついたグレーのスーツに身を包み、より身長を高く見せるために、時にプラットフォームシューズや帽子、台に乗りながら演技したそうです。

その状態では激しいアクションは難しかったため、俳優のT.J.ストームがモーションを担当。また、同じくスタントパフォーマーのグレン・エニスが、のみで削られたような特徴的な顎のインスピレーションと、顔の部分の動きをつけるFACSのセッションを行っています。

さらに、声は別の俳優が担当しているため、コロッサスは5人の人間で演じられているというわけです。

あらかじめ声は録音されているため、コロッサスのVFXのほとんどを担ったデジタル・ドメインは、インハウス・ツールの「MOVA DIRECT DRIVE」というフェイシャルキャプチャ技術を用い、改めてフェイシャルのデータを取る必要がありました。

そこにモーションキャプチャー・スーパーバイザーのグレッグ・ラッセル氏が、コロッサスの意図された演技を思い描きながら、再び全てのセリフを実際に口にして、顔の動きを撮り直したそうです。

このMOVAは1:1で忠実に顔の動きをキャプチャーするため、コロッサスと顔形が似ていないラッセル氏のキャプチャーデータを「Direct Drive」システムを使ってターゲットし直しています。

また、コロッサスの体全体に入っているラインをコミック版同様に常に真っすぐにするため、ライブ・テクスチャリングという技術を新たに開発する必要があったそうです。

この他にも、FX Guideには『デッドプール』の舞台裏の詳細が掲載されているので、気になる方はチェックしてみてください。

© 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
©FXGUIDE.COM, LLC


ソース:FX GuideYouTube

中川真知子

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