なんだか『マインクラフト』みたい!
ロンドンを拠点とするデザイン会社Foster+Partnersは、欧州宇宙機関(European Space Agency)と協力して月に家を建てようとしているようです。なんでも、月の表面を覆う塵「レゴリス」を材料として「月面ハウス」を建てるんだとか。
膨らませて使う建築用の骨組みを地球で製造して月まで送り、ロボット3Dプリンターが月の塵を使用して耐久性のある外殻を作って、それで骨組みを覆うとのこと。デス・スターをマジで作ろうと考えた時にも問題になったのが、地球から宇宙まで材料を飛ばすのに掛かる費用でしたが、現地で建材を調達できるならいいですよね。さらなる詳細は以下より。
実は「月のレゴリスを使って何か作っちゃおう」といういうアイデアは以前から存在しています。2010年にはワシントン州立大学の研究者たちが、シリコン、アルミニウム、カルシウム、鉄、マグネシウムで構成せれた、人工的に作ったレゴリスを材料として3Dプリンターで道具類なんかを作っていたりするんです。
建築の際にはベース部分がドーム状に膨らみ、基本の骨組みとなります。3Dプリントされた素材をドームの上に何重にもレイヤー状にかけていき、耐久性のあるシェルを作ります。構造は耐久性を高めるため、中空のクローズドセル構造になっているんだそうです。
こうして作られた家は、1軒の中に4人が生活できるようになっており、必要があれば拡張もできるとのこと。
現時点ではまだデザインとコンセプト証明の段階ではありますが、予定では無酸素状態にしたチェンバー内で、人工レゴリスを使用した小さめの「月面ハウス」を作るそうです。
計画では、月の日のあたってる側/南極エリアまで行って観測隊基地を作ったり、コロニーを作ることになっているとか。なんだか最近は火星移住計画「マーズ・ワン」の話も本格化してますし、宇宙で暮らす夢の生活も意外にすぐそこまで来ているのかもしれませんね!
画像提供:Foster+Partners
Foster+Partners|DesignTaxi|BBC[via io9]
(abcxyz)
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