いよいよ劇場公開されるスペース・オペラシリーズの最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。今回はその公開に先立ちキャストと共に来日した、J・J・エイブラムス監督にお話を伺いました。
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BB-8の撮影方法や、監督がセットから拝借してきたアイテムのお話などについて語っていただいています。また、12月11日に行われた来日記者会見の様子も併せてご紹介!
ストーリーのキーとなる部分のネタバレはありませんが、気になる方はご注意ください。
■記者会見
エピソードVII記者会見
時はフォースの覚醒公開直前。惑星アースの東京ディズニーランドで開催されるというサプライズ・イベントを取材するべく、全世界から記者が秘密の会場に集結した。
しかし、そこに季節外れの大嵐が襲いかかり、記者が大雨と強風に飲まれる中、イベントは急遽中止されてしまった。
凶悪な嵐のパワーを前に撤退を余儀なくされた記者たちは、新たなる情報を手に入れるべく会見会場へと向かった......。
(オープニング・クロールだと思ってお読みください)
嵐を経ての会見。
といった形で、思わぬサプライズでイベントは中止になったものの、記者会見は滞り無く開始され、監督のJ・J・エイブラムス、レイ役のデイジー・リドリー、フィン役のジョン・ボイエガ、そしてカイロ・レン役のアダム・ドライバーが登壇。
J・J・エイブラムス監督は真っ先に「天候が協力的ではなくて、イベントが中止になってしまったり、電車が止まったりしているけど、そんな中集まってくれてありがとう」と報道陣を労ってくれました。
デイジー・リドリーは、4月に続き二度目の来日。旧作のキャストとの共演の感想を聞かれ、「ハリソン・フォードはみんなの期待を上回る人物。優しさとユーモアにあふれていて、私のような新人でも萎縮せずに一緒に仕事ができるよう、気遣ってくれました」と語っていました。
Didn't leave empty handed! Thank you Tokyo pic.twitter.com/rQqyMYVnqI
— John Boyega (@JohnBoyega) 2015, 12月 12
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ジョン・ボイエガは初来日ということで、秋葉原へ行った模様。「きっと使わないだろうけどクールなものをたくさん買った」という買い物エピソードを披露していました。上の通り、Twitterに買ったものでいっぱいになったスーツケースの写真もアップしています。
アダム・ドライバーはカイロ・レンの人物像についての質問に対し、「荒削りで今にも爆発しそうな予測不能さが、手作りの装備からも表れている人物」と評していました。
また、記者からは「何か秘密を教えて!」という質問が飛び出たものの、エイブラムス監督は食い気味に「ノー」と言ってネタバレを拒否。
しかしながら「本作に登場する惑星に『タカダノ』という名前をつけたんだけど、初来日の時に泊まったホテルが高田馬場にあって、その思い出からつけたものなんだ」という命名秘話を披露してくれました。惑星タカダノが劇中で一体どんな物語の舞台になるか、非常に楽しみですね!
思ったより大きく見える「BB-8」
そして会見の最後には、主人公たちとともに冒険を繰り広げるドロイド「BB-8」も登場。R2-D2とは違った電子音のドロイド言語を喋りながら、可愛くコロコロ転がっているのが印象的でした。やはり実物(?)を見ると、ラジコンがほしくなります。
■インタビュー
――監督として製作中にさまざまな決断をしたかと思うのですが、その中でも一番大きなものはなんでしょうか?
J・Jエイブラムス監督(以下、エイブラムス):映画の製作中のすべてが一番大きな決断でした。後戻りできない場面もたくさんあったので、その場その場でベストの決断を下すしかないんです。
いいアイデアが浮かんでも、その時にはもう遅すぎるなんていうこともあります。でも、まさに決断こそが我々の仕事なんです。素晴らしいチームと共に、毎日のように重要な決断を下してきました。
プロット、キャスティング、デザイン、編集、音楽などなど、すべてがハードコアなファンたちによって分析されるものであり、なおかつカジュアルなファンにも見られるものなので、重大な責任を感じながらやりましたね。
――完成後に撮影で使ったアイテムは何か持ち帰りましたか?
エイブラムス:BB-8とストーム・トルーパーのアーマー一式とブラスター、あとカイロ・レンのライトセーバーが現場から消えたと思います(笑)。
――BB-8は4体くらいしか作られていないと思うのですが?
エイブラムス:もしかしたらもういくつか作られたかもしれませんが、それくらいでしょう。シーンに合わせて複数のバージョンが作られました。
今回の会見にもBB-8は登場しましたが、実は撮影中に使ったのはあのように完全に機能するものではなかったんです。なので、ステージ上でアダム(ドライバー)に「ちゃんと動くのを作れるなんて本当に信じられないくらいすごい!」と話しかけられました。
実際に撮影に使ったのは人間が後ろで動かすパペットでした。パペットは素早く動かすことも可能なので、撮影には便利だったんです。とはいえ、エピソード8では今回出てきた完全に機能するモデルがきっと使われると思います。
ちょっと待っててくださいね。(BB-8を操作した)パペット使いのブライアンの撮影中の写真を見せましょう......ブライアンはこんな感じで、全部のシーンでBB-8を身体につないで操作していたんですよ。
インタビュー時間が終わってしまったものの、時間を延長して写真を探してくれる監督
撮影不可だったためお見せできないのですが、監督がスマートフォンで見せてくれたのは、合成用のグリーンの全身タイツを着た人間が棒を手や足につないでBB-8を操作している、セットでの貴重な写真。いずれ舞台裏写真や動画として見られる日が来るかもしれません。
時間をオーバーしてまでわざわざ写真を探してくれたばかりか、インタビューを行った記者全員に、自分の映画製作会社「バッド・ロボット」のロゴ入りの帽子をプレゼントしてくれるという、J・J・エイブラムス監督のサービス精神が非常に印象的でした。
BB-8の大部分がCGではなく実際の人形を使って動かしていたというのも、監督のこだわりを感じるポイントです。しかし、次回は実際に動くモデルを使うということは......「BB-8」はフォースの覚醒を生き延びるということかも!?
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は2015年12月18日(金)全国ロードショー。
(c)Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
(傭兵ペンギン)
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