現実世界をスキャンし、ハリウッド映画や広告業界、またはゲーム内のワールド構築に使われる技術「Thorskan(ソースキャン)」。
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これはポーランドで生まれた技術ですが、このたび同国のゲーム・デベロッパーであるFarm 51が、チェルノブイリ原発事故の跡地を総スキャンし、VRヘッドセットでの探訪を可能とするプロジェクトを進めています。
動画でどんなものなのかをご覧ください。住民が避難し、無人となったウクライナ北部の街プリピャチも出て来ます。
こちらは『チェルノブイリVRプロジェクト』として始動した企画。
動画はFPSゲーム『NecroVisioN』や『Painkiller: Hell』を手掛けた、Farm 51の公式チャンネルのものです。
2016年4月に事故から30年を迎えるチェルノブイリを、Farm 51がいくつものGoProを合体させたカメラで360度撮影。そして、『Realit51』というアプリを使ってVR世界にチェルノブイリを再現しています。
撮影には何十時間も費やしたようで、例えば、体育館1つに3000枚もの高画質写真を撮影したとのことです。
何もない空間に3000枚
プリピャチ及びその周辺は、1986年に起こった大事故以降、放射性物質が安全なレベルまで充分に減少するのに約900年かかると概算されている超危険地域。かつては発電所の従事者やその家族など、おおよそ5万人が暮らしていましたが、事故から数日以内には居住者すべてが強制退去させられたゴーストタウンです。
高層アパートもひとっ飛び
覚悟と重装備がないと立ち入り出来ない場所ですが、今の時代はカメラ付きのドローンを飛ばせば、人間が行けない場所を見ることが出来ます。
錆びついた観覧車も空から見られる
Farm 51はまず、政府機関に頼んで現地でいくつかの部屋をテスト撮影させてもらい、彼らが持つ技術力を認めてもらったとのこと。今ではかなりの立ち入り禁止区域でも撮影が許されるまでになり、今後もこのVR再現プロジェクトにしばらく時間が費やされるようです。
彼らはこのプロジェクトを「Oculus Rift」や「Project Morpheus」、「PlayStation VR」に「HTC Vive」やサムスン「Gear VR」といった様々なVRヘッドセットに対応させるべく開発を進めています。将来的にFarm 51が作るFPSにも転用され、リアルな原発事故跡地が舞台のゲームも誕生するかもしれません。
大量のガスマスクの上に横たわる人形
この『チェルノブイリVRプロジェクト』がいつ公開されるのかはわかりませんが、興味のある方はまず先にヘッドセットを入手しておき、アダルトVRコンテンツでも愉しんでおくのはいかがでしょうか?
VRポルノのおっぱいを触ると揺れるところまで技術は超進化していますよ!
Explore Chernobyl From The Safety Of Your Couch[Kotaku]
In 2015, We Might Finally Get Next-Gen Visuals[Kotaku]
Chernobyl VR Project - trailer[YouTube]
プリピャチ[Wikipedia]
(岡本玄介)
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