SF小説好きなら知らない人はいない巨匠、フィリップ・K・ディック。映画化されている作品やインスパイアされているゲームは多々ありますし、プログレッシブ・ロックにも影響を与えています。
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しかし、『Californium』(カルフォルニウム)はそれらとは一味違い、ディックの描く世界をゲーム化しているのではなく、ディック自身の世界をゲーム化しているそうです。
「フィリップ・K・ディック」という名前こそ使われていないものの、『Californium』ではディックの人生の様々な要素が混ざり合っています。
結婚の失敗、ドラッグの使用、ディックの作品の数々に流れるテーマなどが、一人称視点で(ライターのエルヴィン・グリーンとして)体験できるようです。
それらの要素をヴィジュアル的にまとめているのは、オリヴィエ・ボンノムさんの素晴らしいアート。
ゲームを製作するDarjeelingとNova Productionsは、ディックの作品を現在ではありきたりになってしまった感もある、例えば「『ブレードランナー』のような雰囲気」で表現したいとは思っておらず、独特な作風のボンノムさんが起用されたそうです。
以下より、ゲームプレイ動画もご覧ください。
本作の完成は2016年はじめの予定。
製作陣のインタビュー(英語)やコンセプトアートがArs Technicaに掲載されているので、楽しみでたまらなく、何が現実で何がそうでないかがわからなくなってきた方はそちらもどうぞ。
[via Kotaku]
Californium - Teaser[Vimeo]
Californium - GamePlay Video - Monde 1[Vimeo]
[Olivier Bonhomme]
Californium: A game about the many (sur)realities of Philip K. Dick[Ars Technica]
(abcxyz)
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