出し尽くした感もある、みんなが大好きな映画『ゴーストバスターズ』のネタ。いえいえ、まだまだあります。
今回はスライマーの正体やダン・エイクロイドがメンソールのシェービングクリームにハマったといった、今までよりちょっとディープな内容です。
【大きな画像や動画はこちら】
というわけで、Cinefixによるゴーストバスターズの豆知識動画とその要訳をご紹介します。
1)
シガニー・ウィーバーは『ゴーストバスターズ』と『ゴーストバスターズ2』のヒロイン。これらの作品以前に彼女は『エイリアン』で有名になっていましたが、そんなビッグスターでもオーディションを受けなくてはならなかったそうです。
というのも、アーバン・ライトマンとチームはウィーバーが本当にコメディを演じられるのかどうかを確認したかったのだとか。
オーディションで宙に浮かぶシーンを演じてみせたウィーバーを見て、チームは彼女が映画の中で犬のように吠える覚悟があると判断し、起用が決まったそうです。
2)
ルイスを演じたのはリック・モラニスですが、この役は元々ジョン・キャンディが演じる予定になっていました。
脚本のハロルド・ライミスは『パラダイス・アーミー』でジョン・キャンディと共に働いたことがあり、『ゴーストバスターズ』にも出てほしいと思っていたのです。しかし、キャンディはルイスという役をドイツ人でドイツ訛りの英語を話し、ロットワイラー犬を飼っているという設定にしたいと考えていました。
ハロルド・ライミスは、映画の中にはすでに多くの犬のイメージが登場するので、これ以上犬は考えていないと伝えると、ジョンは役をパスしたそうです。結果、リック・モラリスがルイス役を得ることになりました。
3)
『ゴーストバスターズ』にはジョン・ベルーシがなんらかの形で登場する予定でしたが、撮影が始まる前にベルーシが33才の若さで亡くなってしまいました。
そこで、ダン・エイクロイドは『アニマル・ハウス』のジョン・ベルーシからインスピレーションを得てスライマーを作っています。ちなみに、スライマーの声を担当したのはアーバン・ライトマン監督。それだけでなく、監督は憑依されたディナの声も演じています。
4)
『ゴーストバスターズ』のヒットを受けて作られた『ゴーストバスターズ2』。しかし、冒頭の「世間から飽きられてしまった感のあるチーム」という設定は本当ならば『1』の設定になるはずでした。
元々、後に『ゴーストバスターズ』として世に送り出された作品は、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが執筆していたもの。
数年かけて40ページほど進ませ、消防隊員のようなモンスターハンターという大まかなキャラクターの設定は当時から変わらなかったものの、舞台は未来で、仕事はすでに軌道に乗っており、ニューヨークのゴーストはほとんど片付けてしまったため、人々はゴースゴバスターズに物珍しさを感じていなかった――という内容だったそうです。
また、マシュマロマンも冒頭に複数の大きなモンスターの中の一体として登場する予定でした。しかし、予算と時間の都合で変更されたのです。
ちなみに、『ゴーストバスターズ』の脚本は『ゴーストバスターズ』の撮影が始まってから何度も変更されています。例えば、マシュマロマンを倒すシーンなどは、セットの横で考え直されたものだそうです。
5)
ニュースキャスターの後ろにいる挙動不審な長髪にヒゲのデニム・オン・デニムの男性。彼はエキストラではなく通りすがりの一般人なんだとか。
また、ロックフェラーセンターで追いかけられたシーンは本物。撮影の許可を取っていなかったため、本当にセキュリティに追いかけられたそうです。
6)
ゴーストバスターズ達が背負っていたプロップは、バッテリー込みで30ポンド(約13キロ)という重たいものでした。リック・モラニスの「これは重い......」というセリフは、まさに彼の正直な気持ちでしょう。
ゴムでできた軽い物もありましたが、俳優たちは多くの時間をこの重たいプロップとともに過ごしたそうです。なお、この重いプロップに不平不満を言いまくっていた人物がいるのだとか。それが誰だったかは、ご想像にお任せします。
7)
溶けたマシュマロマンがシェービングクリームでできていたというのは「マシュマロマン大暴れシーンの製作裏話」を読んでいれば、すでにご存知のはず。
しかし、このシェービングクリームはただのシェービングクリームではなく、メンソールのものでした。
中には刺激が強すぎて肌に反応が出た人もいたようですが、ダン・エイクロイドがこのクリームを随分気に入ったらしく、「盛って盛って」と要求したとのことです。
7 Things You (Probably) Didn't Know About Ghostbusters![YouTube]
(中川真知子)
関連記事