「チェス」が酔っ払って爆発し、その粉々になった破片をつなげ合わせて庭に植えたら生えてきた......といった作品、それが『Chesh』です。
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ダミアン・ソマーさんによる『Chesh(チェシュ)』は、チェスと同じ碁盤目状のボードの上で相手の駒を取っていくターンベースのゲームです。しかし、それ以外の部分が非常に斬新な内容となっています。
異なる模様の描かれている駒が全部で533種類あり、それぞれが独自の範囲を移動可能。しかも、プレイする度に駒はランダムにセットされます。
それぞれの駒の移動範囲は、駒を選択するまで表示されず、さらに一度駒を選択すると、他の駒を選択できません。つまり、どの駒がどんな動きをするのかがはっきりわからない状態の中、選択した駒を動かさなければいけないという緊張感があります。
これが本作の面白いところで、時には自分の駒を犠牲にして動きを覚えないといけません。一度使った駒の移動範囲を覚えるという記憶ゲーム的な要素もあるわけです。
他にも、あるターン数を超えるとタイマーが動き出し、駒が爆発する「Bullet」もしくは「Blitz Chesh」というバージョンも存在し、そちらではより複雑な戦略が求められます。
普通のチェスに比べると、ゲームプレイが乱暴かつせっかちです。チェックメイトして自分の賢さをひけらかすのではなく、敵の駒を破壊していき、相手のライフバーを先にゼロにしたプレイヤーが勝者となります。
米Kotakuのエヴァン記者(動画では下側プレイヤー)は、「AIとしか対戦してないけど、数時間もプレイしたら相手にフェイントを掛けてトラップを仕掛られるようになった」とのこと。
エヴァン記者は駒の移動ルールはわかるものの、チェスは苦手で、特に心理的な戦略要素のせいで負けることが多かったそうです。しかし、「(チェスの)威圧的で重々しいテンポの遅さを投げ捨てた、容赦無いほどにアグレッシブなドッペルゲンガー」である『Chesh』には病みつきになったんだとか。
変わり種チェスゲームとしては他にも、迷作ランニングゲーム『QWOP』の作者であるベネット・フォッディーさんによる、16人が8対8に分かれて一人一駒を操作するカオスな超高速チェスゲーム『Bennet Foddy's Speed Chess』がありますが、それに比べると『Chesh』はある意味まだチェスっぽさの残っているゲームのようです。
『Chesh』はiOS対応のアプリとして販売中。本家本元のチェスは苦手だけど、一風変わった駒取りゲームを試してみたい方はどうぞ。
(abcxyz)
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