『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN(以下、『MGS V』)』に各所で賛否両論の声が上がっているということで、今回は『METAL GEAR SOLID(以下、『MGS』)』シリーズ作品での重大な瞬間(シーン)10選をご紹介します。
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以下より、『Arcade Sushi』のセレクションをどうぞ。ストーリーに関する重大なネタバレがありますので、くれぐれもご注意ください。
なお、『MGS V』から、そして『METAL GEAR』シリーズからは選ばれていません。
■エルザの死とビッグボスの将来の運命(『MGS PORTABLE OPS』)
『MGS PORTABLE OPS』公式では外伝扱いされていますが、後のシリーズでの出来事を端的に伝えているシーン。
エルザはウルスラという人格が中にいる、二重人格者です。本作のラスト付近では、エルザとウルスラの人格が統一したかのような演出があり、予知能力を持つ彼女は死の間際、ネイキッド・スネークに次のようなメッセージを残します。
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「メタルギアを破壊するのはあなた。メタルギアを生み出すのも...。恐るべき子供たち...。あなたの息子は世界を滅ぼし、あなたの息子が世界を救う...」
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本作の主題歌、ナターシャ・ファローさんの『Calling To The Night』が流れるタイミングがバッチリという声も多いようです。
■Metal Gear Raiden: Snake Eraser(『MGS 3: Subsistence』)
雷電が主人公のコメディー作品である『Metal Gear Raiden: Snake Eraser』。元は『MGS 3』のウェブサイトで公開されていたもので、『MGS 3: Subsistence』でシークレットシアターとして収録されました。
『MGS 2』で初登場した雷電ですが、実はその当時の海外での人気はイマイチだったそうです。しかし、このシークレットシアターでギャグキャラクターとしての地位を獲得し、人気が出たのだとか。
大まかな内容は、雷電自身が主人公になるために『MGS 3』のさまざまなシーンにタイムトラベルし、ネイキッド・スネークを倒そうとするというもの。しかしタイムパラドックスが起きるため、彼の行動は全て失敗するようになっています。
■お前はスネークではない、そして俺はオセロットではない(『MGS 3: Snake Eater』)
『MGS 3: Snake Eater』のエンディングの少し前のシーン。ネイキッド・スネーク(ジョン)とリボルバー・オセロット(アダムスカ)がロシアンルーレットをします。
面白いのは、ネイキッド・スネークはザ・ボスから兵士としての理念やCQCを学んだ息子のようなものであり、リボルバー・オセロットはザ・ボスとザ・ソローの実子であるということ。この2人の奇妙な関係はシリーズを通してずっと引き継がれていき、『MGS 4』のエンディングまで続くのです。
■みんなを集めろ(『MGS: Peace Walker』)
『MGS: Peace Walker』のエンディングシーンです。ここで重要なのは、カズヒラ・ミラーが語る「国境なき軍隊」という言葉。
この「国境なき軍隊」が後にビッグボスが運営するアウターヘブンにつながります。このシーンがその後の物語の全ての始まりと言っても差し支えはないでしょう。
■グレイ・フォックスの犠牲(『MGS: Twin Snakes』)
グレイ・フォックス(フランク・イエーガー)がリキッドの操縦するメタルギアREXと闘い、死亡するシーンです。故人である塩沢兼人さんの熱演が胸に来ます(わたしは大ファンでした...)。
『MGS V』でグレイ・フォックスとナオミ・ハンターのストーリーを見たいという声もあるようです。小島秀夫監督が描く正史では、この頃のグレイ・フォックスとナオミ・ハンターはまだ登場していないので、確かに気になります。
■スネークは頑張り通しだった(『MGS 4: Guns of the Patriots』)
『MGS4』のエンディングのワンシーンです。ビッグボスの墓の前で自決を図るソリッド・スネーク。「もしかして...」とプレーヤーが心配そうに見ていると、次のシーンではまさかの彼が登場!
この展開には誰もが驚いたのではないでしょうか。ソリッド・スネークが自決することを知っていたであろう、ハル・エメリッヒ(オタコン)の悲痛な表情にも注目です。
■エマの死、秘密の握手(『MGS 2: Sons of Liberty』)
ハル・エメリッヒ(オタコン)の義理の妹であるエマ・エメリッヒ(以下、エマ)がヴァンプに刺されてしまい、亡くなるシーン。
エマは、ハル・エメリッヒの父親であるヒューイ・エメリッヒがジュリー・ダンジガーと結婚した際の連れ子でした。その後、ハル・エメリッヒはジュリー・ダンジガーに誘惑され、関係を持つような間柄になります。
ハル・エメリッヒが情事にふけっている時に、ヒューイ・エメリッヒはその環境に耐えられず、エマとプールの中で無理心中。その結果、エマだけが助かります。ハル・エメリッヒはこの罪悪感に耐えられず、彼女たちを置いて家から出て行きました。そのため、エマはハル・エメリッヒを少なからず憎んでいます(愛憎入り交じっていますが)。
また、ハル・エメリッヒは『MGS』ではスナイパー・ウルフ、『MGS 4』ではナオミ・ハンターと、愛し合っていた人たちと死別する機会が多いです。シリーズでも、かなり不幸なキャラクターと言えるでしょう。
■雷電(『MGS 4: Guns of the Patriots』)
ソリッド・スネークたちが月光に囲まれている時に、雷電が助けるシーンです。海外での人気がイマイチだった雷電ですが、『MGS 4』のこのシーンのおかげもあって、その人気は上がったとのこと。
雷電が主人公であるアクションゲーム『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』が日本よりも海外で人気があるのは、このあたりも関係しているのかもしれません。
■サイコ・マンティスはあなたの心を読む(『MGS』)
『MGS』のサイコ・マンティスのイベントです。ゲームの第4の壁を破った例であり、小島秀夫監督の天才性を確固たるものにしたものと紹介されています。
メモリーカードのデータを読み取ってプレーヤーの性格を言い当てる、コントローラーを念力で動かすなど、その多彩なギミックには皆さんも驚いたはずです(ボス戦で行われる「ヒデオ」攻撃ももちろん)。
■世界を救った愛国者の記憶に(『MGS 3: Snake Eater』)
『MGS』シリーズの中でも屈指の名シーンと思われる『MGS 3』のエンディングです。「これまでのビデオゲームの中で語られる最も悲しい出来事の1つだ」と評されています。
エヴァのテープを通して聴かされるザ・ボスの真実。ザ・ボスが行ってきたことは全てが国のためであり、自分の弟子であるネイキッド・スネークに殺されることも任務の1つであったという事実です。エヴァが最後に語る「彼女こそが真の愛国者」という言葉が胸を打ちます。
その後、ネイキッド・スネークたちは「国境なき軍隊」を作り、アウターへブンを設立していきます。ザ・ボスのような人間を無駄死にさせるわけにはいかないという理由があったため、本当の意味で、ここが全ての始まりだったと言えるかもしれません。
いかがでしたか?
私も最後に紹介した「ザ・ボスの真実」が一番印象に残っています。今見ても、このシーンでは少し涙ぐんでしまいますね。シリーズ全作をリメイクして、映像作品として出してくれないものでしょうか?
10 Greatest Moments in Metal Gear Solid History[Arcade Sushi]
メタルギアソリッドポータブルオプスOPSムービー集7[YouTube]
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Metal Gear Solid 3 Snake Eater Collection Walkthrough - Part 30 Series Finale [A True Patriot」 Ending[YouTube]
メタルギアソリッド ポータブル・オプス[Wikipedia]
ナオミ・ハンター[Wikipedia]
グレイ・フォックス[Wikipedia]
ビッグ・ボス[Wikipedia]
第四の壁[Wikipedia]
ザ・ボス[Wikipedia]
エマ・エメリッヒ・ダンジガー[METAL GEAR CONVENTION]
ハル・エメリッヒ/オタコン[METAL GEAR CONVENTION]
オセロット[METAL GEAR CONVENTION]
スナイパー・ウルフ[METAL GEAR CONVENTION]
雷電(ライデン)/ジャック[METAL GEAR CONVENTION]
アウターヘブン/OUTER HEAVEN[METAL GEAR CONVENTION]
グレイ・フォックス/フランク・イエーガー[METAL GEAR CONVENTION]
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コメント
ヒューイは愛称なので本名のように書かれてるのがなんかモヤモヤw
単に分岐点という意味での重大な瞬間といえば、ヴォルギンが受け取ったばかりのデイビークロケット使った瞬間よ。あれさえなければアメリカがこんなに拗れることには…。
MG3でオセロットにネイキッドが「いいセンスだ」っていう一瞬がいいよね。
それが流れ流れて、最期に、ソリッドと、その遺伝子の中で一時的に顕在化したネイキッドに帰ってくるのがまたいい。
あと墓地でビッグボスがCQCを使ってスネークを抱き寄せるのもなかなか
個人的にはMGSVTPPのオチは、MGの「あー!眠い!」に代表されるクソみたいなアウターヘブン兵と、それよりは優秀で統率の取れてるMG2のザンジバーランド兵の違いや、騙すにしてもなんだか適当で素っ気無くスネークの素質を見誤るというポカをやらかしたMGのビッグボスと、MGS3以降で描かれたネイキッドとの違いに、「システムとストーリーの都合」以外の説明が付く一番端的な後付けだから嫌いじゃない。でもいろいろと殴りたいのは確か。
確かにヴォルギンがビッグボスの結末を決めた感はあるね
(ID:12549177)
え、オセロットってザ・ボスの子供だったのか