映画『マッドマックス 怒りのデスロード』のシャーリーズ・セロン演じるフュリオサは、左腕に金属製の義手を装着しています。そのため、彼女のコスプレをするにはこの義手と坊主頭が必須です。
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そんな中、とある左手のないコスプレイヤーが本物さながらのフュリオサの義手を手に入れ、ほぼ完璧なコスプレを作り上げました。
io9によると、この義手を作ったのは、マイケル・スリーパーさん。彼は元々『ターミネーター』スタイルの義手を作る計画を立てていました。
そこで義手を必要とする人にも数名会ったそうですが、計画は進まず。その後スリーパーさんの友人が、アトランタに住む生まれつき左腕の肘から下が無いコスプレイヤーのローラさんを紹介してくれたのだそうです。
2人は意気投合し、直ぐにT800型の義手の制作に着手しますが、その計画を変更させる、とある映画が公開されます。それが『マッドマックス 怒りのデスロード』でした。
先にも書いたように、ヒロインのフュリオサは左腕に金属製の義手をつけています。一瞬にしてフュリオサに魅了されたローラさんは、彼女に対する思いをTumblrに書き連ねたほどです。
そんなローラさんの熱烈な気持ちもあり、2人はT800ではなく、フュリオサの義手を作ることに。
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僕らは簡単な会話を交わしたんだ。T800ではなくフュリオサの義手に変更していいか? って。彼女はこれ以上無いってほど喜んでくれた。彼女だけじゃなく、僕も本当にワクワクしたよ。そして、僕らは2015年のドラゴン・コンまでに義手を完成させる予定を立てた。
『ターミネーター』の義手を作ろうとしていた時、僕はXbox KinectとScannectというソフトウェアを使って彼女を3Dスキャンしていたんだ。こうすれば、人や物を簡単に、大雑把に3Dスキャンできる。詳細までは得られないけど、基本のプロポーションならこれで十分。
彼女の腕も3Dスキャンしたんだよ。義手にフィットさせるために、腕の詳細な形を知る必要があったけれど、これも体同様問題はなかった。
その後、このギアを装着できるようにするために、彼女の腕の形の石膏を作ったんだ。しっかりとフィットさせないといけないからね。僕が着け心地を試すことはできないし。
ある日の午後、僕はなんとも言えないヘンテコな石膏を手にしていた。でも、それが僕らにとって、重要なものだったんだ!
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コスプレイヤーのことを最大限考えたプロップ
形だけでなく重さにも気を配った作り
その後、スリーパーさんは3Dプリンタで長時間の装着でも負担にならないような軽さの義手を制作。関節を付けて動作を可能にし、着色した後に必要なディテールを施して完成させたものを、ドラゴン・コンの会場でローラさんに届けたそうです。
その場には、すぐにリペアの対応ができるようにデザイナーもスタンバイしていたんだとか。
質感も本物そっくり
トップ画像の通り、ばっちりキマっています。
義手の制作過程をもっと詳しく見たい方は、スリーパーさんのスレッドもご覧ください。
[via io9]
(中川真知子)
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