ムカ! っときても、ゲームプレイとして大目に見ましょうね。
テレビゲームにおいてプレイヤーの持つ能力の証明は、正しいタイミングで正確にボタンを押して操作するだけが、その限りではありません。もしも他のプレイヤーを相手に対戦していたら、アナタの持つスキルはパフォーマンスの一部となり、プレイを鑑賞しているオーディエンスのことも気にしながらのプレイとなるかもしれません。
のしかかるプレッシャーはリアルに感じられ、アタマの良い敵プレイヤーはどんな方法を使ってでも、アナタを陥れようとしてきます。しかもタチが悪いと、わざわざアナタをイラっとさせ、赤っ恥をかかせるような方法で「自分の方が優位だ」ということを知らしめに来るコトもあるのです。
そして「挑発」的なプレイが発生するのは、そんな時...。どんなゲームで挑発がどのように行われるのか、見てみましょう。以下へ続きます。
対戦型のプレイで度々見られる、他プレイヤーによる「挑発」行為ですが、世の中にあるイロんなゲームの、イロんなプレイでソレは見られます。ゲームそのものが「挑発」をしないように出来ていても、プレイヤーはそういう方法を編み出してしまうものなのです。
例えば、『Halo』でよく見られるティーバギング。これは完全に倒されたプレイヤーの上にまたがり、上下運動を繰り返し、勝ったプレイヤーが負けたプレイヤーにキ○タマを咥えさせるような、ヒジョーに屈辱的なアクションです。意地のワルい人は、このお茶淹れにも似た動きを何度も何度も繰り返したりするんです。コレはヤラれた方は胸クソ悪い気分になりますよねぇ(苦笑)
では他にも、具体的なゲーム名を挙げて見て行きましょう。
■『ストリートファイター』の場合
おそらく、ゲーム内での「挑発」が最も顕著なのは、格闘ゲームじゃないでしょうか。キャラを操って、「兄ちゃん、オレの事ヤレるもんならやってみな」といったメッセージを表現したり、ただのカッコつけのポーズだったりと、多様な受け取り方ができます。
挑発伝説という技を持つ『ストリートファイターZERO』の火引弾は、良い例かもしれません。挑発を重視した格闘スタイルである、サイキョー流を編み出した弾はコミカルな3枚目で、キラっと光る白い歯やピンク色の道着など、あのダサさでヤラれる方は、イラっとすること間違いナシのキャラNo.1と言っても良いでしょう。しかも、そんな弾に負けた時の屈辱感と言ったら...(苦笑)
というコトで、そんな弾のファイトを観てみましょう。昼飯はオマエのおごりだ!
■『チームフォートレス 2』の場合
ウマいことイケば、敵プレイヤーを1発でK.O.できるのが『チームフォートレス 2』での「挑発」です。
例えば、スカウトのベースボール挑発プレイではタイミングがキモなのだそうで、気をつけないと自分の身をキケンに晒してしまいかねません。ですがこれ、成功すればスバラシい達成感が訪れると共に、食らったほうの相手はガッカリな気持ちに...。
■『ギアーズ・オブ・ウォー 3』の場合
プログラムされた挑発は敵キャラが死ぬまで発動しない場合があるそうです。たとえば『ギアーズ・オブ・ウォー 3』だと...ポイントのためにと殺した相手に対して、死してなお必要以上に攻撃を加え続けるコトによって、相手の腕を引きちぎり、その腕を使ってビシバシと叩いたりできるのだとか。その間、相手は復活できず...やはりミジメな思いをすることに...。
そんな残酷な挑発は、相手の気分と満足度次第。シングルマッチで5回勝負したライバルにこうした仕打ちをするのかしないのか、人間性が問われますね(苦笑)
■『モータルコンバット』の場合
相手を倒した相手に対して行われる、残虐なパフォーマンスが究極神拳...つまりフェイタリティーなワケですが、「挑発」行為とはちょっと違うかもれません。相手を刺激して怒らせるのが一般的な「挑発」なのですが、伝統的に『モータルコンバット』の場合は、勝者も敗者もフェイタリティーを観るのを楽しみにしてしまうトコロがあります(笑)。
チョン斬られる首や引き裂かれる身体、引きずり出される背骨などなど、その表現は目を覆いたくなるモノばかりなんですけどね。
考えてみるとオカシな事ですが、プログラムされた「挑発」アクションだったとしても、その行為はスポーツマンシップに反するモノではないのか? という気がしないでもありません...。まぁ、ゲーム内でも現実世界でも「挑発」アクションは、力量差と、その場を支配できることを相手に見せつけ、「自分を倒すことは出来ない」という権力誇示ですよね。
愉快なやり方でマヌケのフリをしてみせたって、そこには力による上下関係が存在するからこそ。アナタは暗に、物事をマジメに受け取らない自由があるのだと言っていると同時に、ソレが相手を刺激するのです。
テレビゲームにおいては、対戦相手に向けてのチャレンジであり、相手の力量を試すモノだったりします。所詮はゲームでのことですし、競争心から悪ノリがちょっと行き過ぎたってコトで...やってもやられても、お互い恨みっこナシでひとつご理解を!!
Come At Me, Bro: Why Taunts Are Just So Damn Great[Kotaku]
(岡本玄介)
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