すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』


この夏最大の問題作決定!? 正気でいられなくなるくらいにシュールでカオスなゲーム『Strawberry Cubes』(ストロベリー・キューブス)をご紹介します。


【大きな画像や動画はこちら】

ローレン・シュミットさんがデザインした本作は、数週間ほど前に静かにリリースされました。

なんの前触れもなく、なんの説明もなく、公式サイトに行ってもなんの役立つ情報もなく......。マニュアルのコントロールの説明も「違うキーを押してみて」のみ

ゲームを開けば、タイトル画面でもうすでに正気が揺らいで消えていくのが感じられます


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』2

冒頭画面


そこには3つの穴があり、それぞれ有効な道となっています。「有効」というのは変な言い方ですが、このゲームではどこに行く必要があるわけでもないので、とりあえずどれかに入りましょう。

部屋は気まぐれに変わるようで、なんの理由があってそうなっているのかは想像がつきません。数分間探索したあと元の部屋へ戻ると、物の位置が変わり、新たな未探索の穴が壁にできているなんてこともあります。数時間プレイしても、なぜそうなったのかはわからないまま

バグやグリッチは通常ゲームに入れようと思って入れるものではありませんが、『Strawberry Cubes』では、わざと組み込まれています。グリッチがテーマなのでは? と感じるほどです。そして、プレイヤーはそれらを利用できるようになっています。

大半のゲームで「グリッチを利用する」といったら、それはプレイヤーが有利になることを指しますが、本作では有利になっているのかどうかはわかりません

『Strawberry Cubes』をホラーと呼んでいいものかわかりませんが、精神的にキちゃう作品ではあります。まるで、常に張りつめた糸の上にいるかのようです。

その理由は、いったい何が起きているのか全くわからないところにあります。本作はその存在に対する説明もありませんし、その存在を明確に正当化することもままならず、自分に問うても答えはわからないままです。

ゲーム中、よく観察していると超能力を得られることがあります。たとえば、部屋間を移動するときに数字や文字が隠されていることに気づくなど。


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』3

果たして何かの手がかりなのか?


もしスクリーン中央のごちゃごちゃな模様が一瞬だけ「7」になったのを発見し、キーボードの「7」キーを押すと、恐らく「7」が示す場所へとワープします。

他の部屋ではプレイヤーキャラに数字やアスタリスクがつくことも。


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』4

この場合は「97*」(ランダムで変わるようです)


そこで「97*」と入力すると......


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』5

画面が崩壊


「97*」がどんな意味を持っているのかはわかりませんが、何度でもこの画面が崩壊していく様子が見られます。画面崩壊以外にゲームの中で特に目にわかる変化は起きませんが、『Strawberry Cubes』では複数の部屋でこういった現象が起こるようです。

唯一プレイしていて発見できた本作の目的らしいものは、種を集めること。種は植えると、これまで届かなかった場所へ行けるようになります。とはいえ、種を使わなくても壁の隣にいれば、上キーで壁は登れます。


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』6

「G」の部屋?


ゲームのアドバイスに従い、いろいろなキーを押していると、「G」キーを押せば必ず上の画像の部屋に行けることがわかりました。

「V」キーを押すと、部屋のレイアウトこそ変わらないものの、部屋のアートスタイル(?)が変化します。


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』7

並んでいるのは鈴?


「セミコロン」を押すと、レーザー(それともフン?)を下方向に放つ鶏が登場。


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』8

この3人は誰?


他のキーでは隠し部屋に行けたり、部屋の別の場所にワープしたり、「ルールが変化した」なんて表示されたり......。


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』9

この「ルール」とは一体?


一番すごいのは、カエルを無限に生みだせる技。そのすごさは、最終的にフレームレートが崩壊してパワフルなコンピューターでも停止状態に追い込めるほど。


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』10

精神だけでなくPCにも負荷を与えるカエル増殖


まだ解けない謎や理由が『Strawberry Cubes』には秘められているのかもしれませんが、もしかすると、そんなものは元からない可能性もあります。

本作は「完成していないコード、ごちゃまぜなアイデア、期待と目的が一つのビジョンへと統一されてない作品で遊んだらどうなるのか?」を伝えるために作られたのかもしれません。

ネット上にもあまりこの作品に関しての話題はなく、一体誰が、どこで、何のためにこれを作ったのかに関して、興味深い説を読むこともありません。『Strawberry Cubes』の謎は深まるばかりです。

かわりに、ある部屋で見つけた説明不能な文言を載せておきましょう:


すべてがシュールすぎて怖いゲーム『ストロベリー・キューブス』11

「死」に関する何かがテーマのゲームなのか?


密封装置の付いたどのような棺であっても、それが人間の亡骸を保存する科学的、もしくはその他の証拠は存在しない。

プレイ動画は以下よりどうぞ。『Strawberry Cubes』は公式サイトから無料、もしくは好きな金額を寄付してダウンロード可能です。精神にダメージを負わない程度に節度を守ってお遊びくだsjkぇp;bh



[via Kotaku

abcxyz

関連記事

RSS情報:http://www.kotaku.jp/2015/07/the-game-strawberry-cubes-too-strange-its-horrifying.html