ついに公開されるマーベル映画最新作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。今回は、本作を手がけたジョス・ウェドン監督にインタビューしてまいりました!
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大ヒットを生み続けているマーベル・シネマティック・ユニバースを支えた重要人物でありながら、そのMCUから離れることを表明した監督の今後と、本作で描かれるテーマなど、色々とお聞きしています。
ストーリーの核心には触れていないので、ネタバレが気になる人でもきっと大丈夫なはず!
――日本では本作に「愛を知る全人類に捧ぐ」というキャッチコピーがつけられ、話題となりましたが、監督自身はどのようなテーマの作品だと考えて製作したのでしょうか?
ジョス・ウェドン(以下、ウェドン):マーベルの映画なので、もちろん「大いなる力とそれに伴う責任」を描いた物語ですね。
そして、何が我々を人間たらしめるのか。さらに、普通の人間とヒーローの違いにアベンジャーズの面々が気付かされるという物語でもあります。
もちろん、たくさんの愛も描かれます。ロマンスとしての愛、共に戦う仲間への愛......ウルトロンですら、ある種の愛を持っています。彼は壊れてしまっていますが、双子を賞賛し、彼らを求めたのは彼の本心です。
この映画で起こる失敗と善行はすべてある種の愛が原因だと思います。その結果、破壊と大混乱が起こるのですが、最終的には高貴な行いへと繋がります。
クイックシルバーとスカーレット・ウィッチの双子
――ウルトロンはコミックでもお馴染みのアベンジャーズの宿敵なので当たり前のことなのかもしれませんが、本作ではなぜ敵としてウルトロンを選んだのでしょうか?
ウェドン:まず、彼はデカくて強いからですね。しかし、それだけでなくアベンジャーズの一員が生み出した内側からの脅威であり、それをアベンジャーズに経験させる必要があったというのもあります。
そして、論理的ではないロボットを描きたかったというのもありますね。膨大な知識を持ち、自分自身を理解していながらも、自分を抑えることの出来ないという人間味のあるロボットを描きたかったんです。
――本作ではたくさんのキャラクターを登場させ、それぞれの物語を魅力的に描きながら、一本の話にまとめるという監督の得意技が発揮されていましたが、こういった話を作る上で気をつけていることはなんでしょうか?
ウェドン:登場人物全員に見せ場を作るというのではなくて、それぞれのキャラクターの関係を描き、そこから生まれる対立はもちろん、ユーモラスな場面も作るようにしています。
あとは、ストーリーを着実に進めていきながら、次第に危険が増し、面白くなるように気をつけていますね。
――本作のファーストカットは3時間半だったと聞きました。様々なシーンがカットされたかと思いますが、カットされたシーンの中で「これは残したかった」というシーンはありますか?
ウェドン:それほど多くはないんですが、我々が『ソーのスパ行き』と呼んでいる入浴シーンはもうちょっと長かったんです。あと、トニー・スタークとブルース・バナーの別の短いやりとりもありましたね。
編集には色々な葛藤がありますが、だからといって作りたかった作品にならないというわけではありません。本作も優れた編集者たちによって、誇れる作品に仕上がっています。
それぞれの物語が描かれる上にソーの入浴シーンもある!
――MCU作品から離れるとのことですが、次は何を手がけるのでしょうか?
ウェドン:(両手を合わせて気持ち良さそうに眠るポーズ)......というのは冗談で、なにか小さなプロジェクトをやると思います。まだ喋れないプロジェクトもあるんですよ。
いや、これはつまらない回答だから嘘をついておいたほうがいいかな......。じゃあ、『ジェームズ・ボンド対モスラ』をやるということにしておいてください。
あと、ディズニー・プリンセス版『アベンジャーズ』もやりますよ。どうですか?
――すげぇ楽しみです!
ウェドン:でしょう?(笑)
――コミックスに戻ることはないのでしょうか?(監督はMCUに関わる以前から、コミックの『X-メン』などでライターをしていました)
ウェドン:あらゆる可能性を検討しています。
MCUに関わっていた時は、もう自分で仕事を選べる状況ではなかったんです。とにかく一旦落ち着いてから、色々とやっていきます。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日(土)ロードショー。
©Marvel 2015
(傭兵ペンギン)
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