ピクサーの『インサイド・ヘッド』にはヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという、少女の中に存在する感情たちが登場します。しかし、人は成長するにつれ、こういった感情以外の、どちらかというと人には知られたくないような感情も芽生えてくるもの。
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そこで今回は、io9が考えた『インサイド・ヘッド』には登場させられない大人の感情のキャラクターをご紹介します。
病的好奇心
「さっき見かけた大事故、あれ詳しく知りたいなぁ。ニュースだと表面的なことしか流してくれないし、被害者とかどんな感じだったのかな。あー、でも、戻って見ている時間は無いな、どうせ野次馬も多かったし近くで見られないと思うし。しょうがない、おとなしく電車にのってテッド・バンディの本の続きでも読むか......。」
変態性欲
「ピカチュウをそばに置いておく理由? そんなの単純さ。奴らはファイターなんかじゃない。ラブドールのかわりだよ。『濃厚な関係』を築けば築くほどレベルアップするんだ。さあ、ファンフィクションの続きに戻ろう。」
被害妄想
「彼女、私のことが嫌いなんだわ。彼も私のことを嫌ってる。みんな、私のことが嫌いなんだ。お世辞なんて言っちゃって嫌味ったらしい。みんな私のことバカにしてるくせに!」
義理、恩義
「今週末は義実家に子供の成長でも見せに行くか。確か、義理姉夫婦も来ると言っていたから、姪っ子の私立入学祝いの品でも持って行った方が......。あの子は◯◯のブランドが好きだったから、少し奮発しておいたほうが良いかも。来年にはうちの子のお祝いもあることだし......。早めに行って家の掃除とかを買って出た方が評価は上がるかもしれない。義理の両親も高齢で老い先短いし、今のうちに恩を売っておかないと......。」
シャーデンフロイデ(他人の不幸を喜ぶ気持ち)
「先週一番嬉しかったことだって? 同僚がさ、好きな子にこっぴどく振られたんだよ。ものすごく悲しんで俺に相談してきたんだけどさ、あの落ち込んだ顔ったら! 真面目に話を聞いている振りして、腹の中で爆笑しちゃったよ。」
悲しみからの楽観主義
「勇気は常に唸り声で奮い立たせてくれるわけではない。時に勇気とは、1日の終わりに「また明日頑張ろう」と囁いてくれるもの......か。いや、別に明日にこだわる必要は無いよ。明後日でも良い。ちょっと待って、明後日は金曜日じゃないか。じゃぁ、月曜日にやれば良いか。ん? 最悪、火曜日でも間に合うんじゃ無いか? 火曜日にやろう。火曜日で良い。」
漠然とした政治的独りよがり
「なるほどね。でも、農家に対して誰が何をしてくれているって言うんだ?」
年齢を重ねるとともになんとも言えない自信が湧いてきて、自分が若かった頃は今の若い奴らよりも優れていたと思ってしまう気持ち
「今どきの若者は......」
いかがでしたか? 確かにこういった感情は公にはされたくありません。訳者の場合、病的好奇心が強く、カナリの発言権を持っていると思うので、万が一ストーリー化されたらダークな物語になってしまうでしょう......。
みなさんはどんな感情が強く、それらをキャラクター化したらどんなストーリーができると思いますか?
[via io9]
(中川真知子)
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義理・恩義は、この記述だとただの「打算」ではなかろうか。