それはわずか8時間30分の出来事。
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我々にとって今年最大のニュースとなった、『シェンムー3』の開発発表、そしてKickstarterでの資金募集。
14年ぶりにあの男臭いゲームを遊べるんだ! とかつてのセガっ子たちは狂乱の渦に飛び込んでいきました。その結果、なんと目標金額の200万ドルが8時間30分ほどで集まるという快挙が起こったのです。
これは、Kickstarterに掲載されたゲーム史上最速の100万ドル達成であり、同時に最速の200万ドル達成とのこと。
僕もカウンターのように伸びる数字を見て、こりゃ2日くらいで達成しちゃうかも? なんて思っていましたが、予想をはるかに上回る「思い」が集められたんですね。
そうそう、こんな映像もあります。海外のE3ライブ番組での1シーン...。
桜の花びら1枚で全てを理解した右の彼のプロ(のセガっ子)っぷりが最高です。
さてさて、そんなシェンムー3ですが、発売までに課題もあります。
まず、みんなシェンムー1、2のストーリー覚えてる? というところ。さすがに14年も前の作品のため、記憶があやふやな人も多いのではないでしょうか。もしくは、なんでこの作品がこんなに注目されているのかわからない! という人もいるはずです。
かくいう僕も、リフトカーレースは最高だったぜ! という記憶や、毎日お小遣いを握りしめてゲーセンに通った記憶、海外に渡ってもギャンブルに明け暮れた、まるで伊藤カイジのような生活をしていた記憶は鮮明に覚えているのですが、肝心のストーリーは......。あれ? 武徳は3つだっけ4つだっけ? なんて微妙なことになっています。これはまずい。
幸い、僕の家には現役稼働するドリームキャストがあるため、発売日が近くなったらプレイし直そうと思います。しかし、今ドリームキャストを持っている人は少ないでしょうし、わざわざ入手するのも手間です。
シェンムーのソフトも同様。今やドリームキャストの中古ソフトを扱っているショップは限られています。そのため、シェンムー3を成功させるには、シェンムー1、2の現役ハードでのリメイク(単純に移植するだけでいいから!)が必要不可欠となるでしょう。これはシェンムー3発売前にぜひ何とかして欲しいポイントです。
ヒロインをもう少し可愛く、現代風にもしよう!
また、ゲームデザイン自体にもやや不安が残ります。かつては「FREE」と言われたあのオープンワールドは斬新で、ユニークでエキサイティングでした。今あふれているオープンワールドのゲームの礎となったと言っても間違いはないでしょう。
斬新でした、すごかった! しかし、今では? と考えると、現在オープンワールドのゲームは1ジャンルとしてすでに確立しています。たとえば、何でも乗れて、誰でもぶっ殺せて、何でも破壊できる『グランド・セフト・オート』などと比べると、明らかにシェンムーの自由度は低いでしょう。その中で、シェンムー独自の面白さをどうやって演出してくるのか? 僕は、シェンムー3の発表で歓喜すると同時に、大きな不安も抱えているのです。
長年抱いてきた夢だからこそ、老婆心の如くネガティブな意見も出てしまうことをお許し下さい。しかし、こうしてファンを巻き込んで、一緒にゲームを作らせてくれ! という姿勢は凄く嬉しい。本当に嬉しい! だからこそ、シェンムー3には成功して欲しいんです。
ソニーが製作を援護、そして発売日は2017年12月と、かなり具体的になっているけど、いっそ伸びてもいい! いつか出してくれるなら、ト◯コみたいに8年くらい開発してくれても構わない。
僕が抱く不安を全て消し去るような、最高に自由で、最強に楽しくて、くっそ男臭い完璧なシェンムーの姿を見せてくれ!
Shenmue 3 by Ys Net[Kickstarter]
Shenmue III makes a heroic comeback, becomes the fastest game to hit $2 million Kickstarter goal[The Next Web]
【字幕つき】E3 シェンムー3が発表された瞬間の海外の反応[ニコニコ動画]
Sony Is Helping Make Shenmue III[Kotaku]
(小暮ひさのり)
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