かの坂本龍一が起動音を作曲したセガのハード、ドリームキャスト用にリリースされた、シリーズ初の3D作品『ソニックアドベンチャー』(1998年)。
本作にはコンソールをまたぐ開発苦労話や海外版との違いなど、私たちが知らなかった事実がたくさん隠されているようです。
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YouTubeチャンネル「DidYouKnowGaming?」による、知られざる『ソニックアドベンチャー』の豆知識動画とその要訳をご覧ください。
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・E105 "ζ"(ゼータ)には、ドリームキャストのテキスチャーが貼られている。しかし『ソニックアドベンチャー』は元来ドリームキャスト用に製作されていなかった。
メカメカしていて馴染んでる?
・セガは元々セガサターン用に『ソニックRPG』を作るつもりでいたが、本来の路線に戻して『ソニックアドベンチャー』を製作した。
・開発チームは2Dのアクションを3Dで再現できるよう努めた。
・セガサターンは商業的に落ち目だったので、リリースをドリキャスへと方向転換させた。
・元々ティカルとドクター・エッグマンは一部操作可能なキャラクターとして用意されていた。そのため、ゲームをハックすると、歩くとジャンプのみだが敵や障害物に邪魔されないティカルとドクター・エッグマンが操作できる。
つまり無敵キャラということ?
・南米を舞台とすべく、開発チームは全員が初めて密林の遺跡に取材旅行へ行った。そしてピラミッドのテキスチャーは、現場で撮った写真が基になっている。
楽しい社員旅行
・テイルズが砂丘を滑るゲームは、ペルーで行われていたサンド・ボーディングにインスパイアーされた。
・ファンたちからのシューティングがプレイしたいという要望に応じるも、ソニックには銃火器が似合わないと製作チームは感じたため、E-102"γ"(ガンマ)で遊べるステージを作った。
・同じくファンのために、カジノポリスではカウガールの看板が設置され、キャラクターが触れると「ウフ~ン」という色っぽい声を出す仕掛けが施されている。しかし、海外版では差し替えに。試作デモ版では、バニーガール姿の女性が横たわっているのが確認できる。
・ハードの性能が上がったことでこれまでにできなかった表現が可能となり、ディレクターの飯塚隆氏は「これまで不可能だった巨大で半透明で液体のような、ユーザーが驚く新たな敵を作りたかった」とのことで、カオスが生まれた。
・ドリキャスの性能の限界からパーフェクトカオスは表現することができず、『ソニック ジェネレーションズ 』でようやく登場した。
・ギリシャ神話でカオスは原初の神であり、姿を持たない者のことである。そして、アメーバの単細胞生物にもカオスがおり、ゲーム内のカオスとデザインが似ている。
原初の神カオスの姿
・ゲーム内でカオスの出自は曖昧であるが、セガのウェブサイトには「『チャオ』の突然変異体」と詳しく書かれている。
・「チャオ」は『ナイツ』の「A-LIFE」がネタ元である。
・『ナイツ』の「ナイトピアン」と「ナイツ」との友好関係度によって、ゲーム中の音楽が節ごとにリアルタイムで変動するシステムは『ソニック』にも使われることとなった。
・チャオ(とカオス)は、アクションゲームが苦手なユーザーにも『ソニック』で遊んでもらえるよう、そして『ソニック』の世界観を広げるべく作られた。
・テイルズでプレイすれば、エッグキャリアとミスティックルーインにあるチャオガーデンのプールで溺死できる。『ソニックアドベンチャー2』でもヒーローサイドとダークサイドのチャオガーデンで溺死が可能。『ソニックアドベンチャーDX』では、溺死するまでカウントダウンされる形式に変更された。
僕ドザエモン
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The Moaning Cowgirl And Other Fun Sonic Adventure Facts[Kotaku]
(岡本玄介)
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