操縦者が乗るタイプも、特殊な力で起動するタイプも!
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『鉄人28号』に『ジャイアントロボ』、『マジンガーZ』にレオパルドン、サンバルカンロボなどなどキリがありませんが、子供向けのアニメや実写などに登場しては、少年少女たちをアツくさせてきた巨大ロボット。
海外でも子供たちを熱狂させた存在として、「io9」が独断と偏見で10体の巨大ロボットをピックアップしました。以下からどうぞ!
■10位:『パシフィック・リム』ジプシー・デンジャー(2013年)
炸裂! エルボー・ロケット!
身長79メートルのジプシー・デンジャーから、85メートルのチェルノ・アルファ&コヨーテ・タンゴまで、第5世代まで製造された巨大ロボットのイェーガーたちが、異世界からやってくるKaijuと大乱闘します。
『パシフィック・リム』は最近の作品ではありますが、ギレルモ・デル・トロ監督が日本の特撮モノをリスペクトしまくって作られたため、現代的ではあるものの、亜流ではないという印象です。
本作には何体ものイェーガーが登場しますが、主役であるのと同時にプラズマキャノン、チェーンソード、そして胸熱のエルボー・ロケットを駆使して戦う姿が心に残るため、ジプシーがランクインしています。
■9位:『超時空要塞マクロス』(1982年)
天神英貴氏が描いた『VF-1 バトロイド バルキリー』のパッケージ
海外では、『超時空騎団サザンクロス』と『機甲創世記モスピーダ』の超時空シリーズをひっくるめて再編集し、『ロボテック』として放送。アメリカでは初めて、変形ロボットとして登場したのがこのアニメです。ちなみに『ガンダム』があちらに輸入されたのは90年代半ばだったので、変形巨大ロボットといえばこのアニメになるそうな。
バルキリーは飛行形態と歩行形態だけではなく、その中間であるガウォーク形態にも変形します。これは当時、センセーショナルなトランスフォームとして受け入れられた模様。
ウィキペディアによりますと、当時の子供向けアニメは『ルーニー・テューンズ』や『ヒーマン』といったスタイルばかりだったため、カートゥーン調ではない写実的な描写の作品という点も斬新に感じられたようです。
■8位:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』大獣神(1993年)
ロボットではなく意思を持つ神なのです
1993年に放送された、アメリカ版の『マイティー・モーフィン・パワー・レンジャー』に出てきた大獣神。これは日本で大昔からお馴染み、スーパー戦隊の最終兵器で、5体のロボットが手脚や胴体となって合体し、ロボットに変形するものです。
大獣神はティラノザウルス、ジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガー、プテラノドンが変形合体した後、ドラゴンシーザーとの獣帝合体により獣帝大獣神へと変形します。さらにはブラキオサウルスの形をした獣騎神キングブラキオンとも変形合体をして、大獣神本来の姿である究極大獣神になるのです。
きっと日本人が選ぶスーパー戦隊の巨大ロボットは違うものになるかと思いますが、アメリカでは初代の『パワー・レンジャー』が乗っていたのがこの大獣神だったということで、心に残る巨大ロボットとしてランクインしています。
■7位:『ウォーハンマー40,000』インペレーター・クラス・タイタン
まるでジブリ映画に出てくる動く城の究極形
これは遠い未来の銀河で起こる争いがテーマのミニチュア・ゲームですが、大聖堂の下に手脚が合体した荒唐無稽なデザインなので、この世界ではどれほどデカいロボットなのかが想像できるかと思います。
上の大獣神が全高41.7メートルだったのに対し、こちらのタイタンは55メートル。デカいだけでなく、全身に銃火器が備え付けられているので、倒すのはほぼ不可能なのだそうです。
■6位:『百獣王ゴライオン』(1981年)
ワーン! プラスワン! プラスワン! プラスワン! プラスワン! ゴライオン!
アメリカでは、日本の『百獣王ゴライオン』に『機甲艦隊ダイラガーXV』の映像をミックスして、『ヴォルトロン』として放送したこともあり、あちらでは少年時代に見た人たちの想い出のロボットとなっています。
5体のライオン型ロボットが合体するのは、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』大獣神と同じコンセプトですが、こちらは身長60メートルと、8.3メートル勝っています。
ゴライオンは各ライオンの口から炎を吐くのがイカしているだけでなく、地球の平和だけを護る大獣神とは違い、宇宙を舞台に戦うスケールの大きさから、少しだけ高いランクに位置付けられました。
■5位:『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年)
身長の設定は40~200メートルなのだとか
正確には全てが機械のロボットではなく、人造人間のエヴァンゲリオン。しかも個体にはコアという魂が宿っており、それらは操縦者である14歳の少年少女たちの母親......だったり不明だったりするものという点でも、他のロボットとは異なるものです。
「へその緒」を思わせるアンビリカルケーブルから電力を取り入れて活動するのも特徴的ですし、体操選手並みの運動能力を誇る辺りも、かなり一線を画します。そして何より天使の輪や複数枚の光の翼など、神がかった姿にもなっているので、キリスト教徒の多いアメリカ人の目には斬新に映ったのではないでしょうか。
■4位:『ゴジラvsメカゴジラ』メカゴジラ(1974年)
身長50メートル
人類がKaijuを倒すためにイェーガーを造るよりずっと前、ゴジラという怪獣を倒すべく製造されたのが、このメカゴジラ。人型を造らない辺りが「目には目を」の精神です。
元々メカゴジラはキングコングに対抗して造られた「電子怪獣 メカニコング」のアイディアをヒントに、機械のゴジラを創り出したとのこと。
時代と共にメカゴジラもデザインが進化していきましたが、やはり最初の無骨な感じこそが「メカゴジラだ!」と考える人はアメリカにも多いようです。
■3位:『アイアン・ジャイアント』(1999年)
見る度に泣けるジャイアントの勇姿
無骨なデザインといえば、レトロでブリキのオモチャのような『アイアン・ジャイアント』。50フィート(約15メートル)のジャイアントは、普段はちょっとお茶目なロボットですが、銃火器を向けられて自己防衛システムが起動すると...ボディーの中からは地球上のものではない、超ハイテクかつ有り得ないほどの破壊力を持つ機関砲が各種、トランスフォームしながら出現します。
その姿は全てを滅ぼす最終破壊兵器ですが、普段は優しい心の持ち主で、ホガース少年と友情を育み、そして最後は街を救うために核爆弾へ突っ込む勇気も見せます。
ちなみにですが、声優陣がヴィン・ディーゼルさん、ジェニファー・アニストンさん、ハリー・コニック・ジュニアさんといった豪華な顔ぶれなのも見所の一つとなっています。
■2位:『機動戦士ガンダム』RX-78-2(1979年)
頭頂高18メートル
日本のランキングであれば1位に輝きそうなガンダムですが、残念ながらアメリカではそうは問屋が卸しません。
今となってはバラエティー豊かな種類が存在しているガンダムですが、やはり初代がベストという声は多い印象。地球を救う正義の味方とは毛色が違い、宇宙での戦争物語が主軸に置かれている辺り、デザインだけでなくストーリー面でも後世のロボット・アニメに与えた影響は計り知れません。
ついには、お台場にリアルなガンダムが立つくらい、日本人にとって日常に溶け込んでいる巨大ロボットです。
■1位:『トランスフォーマー』オプティマス・プライム(1984年)
日本名はコンボイ
やはりアメリカのランキングでは、ロボットと言えばこれ。
しかし、本来『トランスフォーマー』は当時の株式会社タカラ社から『ダイアクロン』として発売されていたオモチャのシリーズ。海外向けのアニメ制作も東映アニメーションが担っていたわけで、これも日本の巨大ロボットと言っても良いかもしれません。
巨大と言っても、トランスフォーム前は大型トラックのため、ロボット形態で立ち上がったとしても、身長は8.5メートルと、ランキング内の他のロボットと比較すると小さいロボットです。
オプティマスは『アイアン・ジャイアント』とも似ている点があります。それはパイロットを必要とせず、全て自分の意志で動いて会話をし、重くて太い声を持ち、さらには破壊されて動けなくなった時には見ている者の涙を誘うところ。
ですが、やはり1位に輝いたのは、頼れるリーダーというカリスマ性を持っているからかもしれません。
ということで以上、「io9」による史上最高の巨大ロボット10選でした。皆さんの好きなロボットは入っていたでしょうか?
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Top 10 Greatest Giant Robots Of All Time[io9]
ロボテック[Wikipedia]
(岡本玄介)
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