悪さばかりしているとロクな死に方をしないって言ったって、これはあんまりだ!
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映画ファンは悪役を愛しています。ベイダー卿のいない『スター・ウォーズ』も、ハンニバル・レクターのいない『羊たちの沈黙』も考えられません。映画の中には心に刻まれる名悪役が登場し、時に私達は彼らのドラマチックな死に様にも胸を熱くします。
しかし、全ての悪役の死に方が水準を満たしているわけではありません。そこで今回は、CollegeHumorがまとめた「実力に対して相応しくない最期を迎えた6人の悪役」をご紹介します。
なお、以下作品のネタバレがありますので、ご注意下さい。
『スター・ウォーズエピソード6/ジェダイの帰還』
『オズの魔法使い』
『ノートルダムの鐘』
『007 死ぬのは奴らだ』
『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
『ダークナイト ライジング』
ラインナップだけで、誰のことだか気付いてしまったかもしれませんが......。
■ボバ・フェット(スター・ウォーズエピソード6/ジェダイの帰還)
エピソード6にして、シリーズで初めてアクションシーンを披露した凄腕の賞金稼ぎボバ・フェット。主人公たちを苦しませてきた宿敵としてどんな戦いぶりを見せてくれるのか! と期待した人たちはきっとショックだったはず。
ハン・ソロが適当に振り回した槍にぶつかったジェットパックが誤作動、一人で砂の中へとふっ飛び、サーラックに飲み込まれてしまうのです。あまりにもあっけない死に様に「え、どゆこと?」と思ったのを覚えています。
しかし、そこはシリーズ中でも人気が高いボバ・フェット。スピンオフ作品やコミックによる続編の中で生存が明らかにされ、ソロのライバルとして再び復活しました。
■西の魔女(オズの魔法使い)
西の魔女は空を飛び、テレポートや爆発の魔法も使い、空飛ぶ猿の軍団を操ります。そんな恐ろしい魔女を最後に倒したのは、バケツ一杯の水。拍子抜けもいいところです。
この映画の中では、西の魔女が何故水をかけられて溶けてしまったのか、誰も説明してくれません...。そもそも、なんで水が入ったバケツが置いてあったのでしょうか? 悪役を目指す方は、基地に弱点アイテムを置かないよう注意しましょう。
■フロロー判事(ノートルダムの鐘)
クロード・フロロー判事は色んな教訓を与えてくれるディズニーの悪役の中でも特別凶悪で、燃えたぎる鉛の池の中で特別無惨な最期を迎えています。ただ問題は、それが事故だったということ。
ノートルダム寺院の頂上で剣を使って主人公を追いつめますが、足場にしていたガーゴイル像が壊れ、フロローは業火の中へと落ちていきました。建築ミスによる死が、ラスボスの死に方や映画の結末として満足がいくでしょうか......?
そして問題は、フロローがガーゴイル像を半分ほど切断する一撃を放つ場面がはっきりと描かれていることです。もし彼が切ったガーゴイルの上に立ち、それが壊れたのだとしたら、ディズニーお得意「自業自得の運命」に当てはまります。しかし、壊れたのは別のガーゴイルなのです。
さらに覚えておいていただきたいのは、他の15個のガーゴイル像はカジモドとエスメラルダを合わせた体重を支えられたということです。
■ドクター・カナンガ(007 死ぬのは奴らだ)
ブードゥー教に取り憑かれた悪の科学者ドクター・カナンガは、ボンドをサメが泳ぐプールに落として殺そうとしますが、ボンドはあっさりと拘束から抜け出して反撃します(皆さんはボンドを捕まえることに成功したら、すぐに撃ちましょう)。
最終的には炭酸ガス銃の弾を飲み込まされ、風船のように爆発して死亡。映画のクライマックスが笑ってしまうような死に様というのは、かっこいいナイフ術を披露したドクター・カナンガにはかわいそうでした。
■サルマン(ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還)
フロドと旅の仲間達を苦しめ続けてきた邪悪な魔法使いサルマンは、彼の軍勢も城塞も滅ぼされ、背後から刺され、築き上げた塔から落ちたあげく、水車に突き刺さって水の中へと沈んでいきました。自らの業によって死を招く、象徴的で陰惨で、強大な悪役に相応しい素晴らしい死に様です。
しかし、問題はこのシーンが劇場やテレビで流されているバージョンではなく「スペシャル・エクステンデッド・エディション」という4枚組のディレクターズカット版を購入したディープなファンしか観ることができないという点。通常版では何も起きません。
サルマンの軍と砦だけ破壊したガンダルフが、「あ、塔に閉じ込めておけばもう悪さはできないから大丈夫」といったことを言い、サルマンは退場となります。強敵が壮絶な最期をとげたのに、みんながそれを知らないというのは寂しいものです。サルマンが陽気に歌うパロディ動画を観て、どうか彼のことを悼んであげて下さい。
■ベイン(ダークナイト ライジング)
一度敵に敗れたブルース・ウェインは、深い穴の底でより自ら這い上がり、同じくマスクをつけたヴィラン、ベインとのラストバトルに臨みます。クライマックスに相応しい拳を交える決闘で、ベインは強大なパワーを存分に見せつけて戦いました。しかし、彼にトドメを刺したのは、バイクに乗って突然現れたキャット・ウーマン......。
作品を通して隙のない悪役ぶりを見せつけてきた強敵だったにも関わらず、横から出てきたキャラクターの飛び道具で死ぬなんてあんまりです。しかも、ブラスターでふっとんだベインには誰も見向きもせず、そのまま退場となってしまいました。
ウィキペディアを読んで、あのシーンで死亡していたということを知るなんて悲しすぎます。強大な悪が最期も堂々としている姿が見られたら、感動も倍増したことでしょう。
6人の悪役の死に様、いかがでしたか? 強敵として立ちふさがったキャラクターがあっさり死んでしまうと悲しいものです。悪いことをするとこうなっちゃうんだよ...という教訓を残してくれた愛すべき悪役達を、どうか忘れないでいてあげてください。
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6 Classic Movie Villains Who Died Really Stupid Deaths[CollegeHumor]
(勝山ケイ素)
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