駄菓子屋さんで売ってるオモチャではありませんよ!
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大きくて火を噴くような銃火器は男の憧れですが、たまにはスパイを見習って内ポケットやくるぶしの辺りに仕込んでおきたい超小型拳銃。
今回は、そんなトイ好きやガジェット好きが飛びつくような、実際に弾丸が撃てる史上最もかわいい小銃11選をお届けします。
■スイスミニガンC1ST
赤ちゃんくらい手が小さければ持てるかも?
単体の写真ではサイズまで解らないほど精巧な出来栄え
リュックなどにブラ下げても誰も何も言わなさそう
全長2インチ(5.5センチ)、2.34 mmの弾丸が撃てるリボルバーです。手のひらサイズどころか、ギュっと握った拳に収まりそうですね。ホルダーがキーチェーンになっていてオモチャのようですが、甘く見ていると殺られます。
via SwissMiniGun
■1/3スケール・コルト1855・ルート・リボルバー
箱に収められている豪華仕様
市民戦争の時に使われたという、サイドハンマーのポケット・リボルバーを1/3のサイズで再現したのがこちら。デイヴィッド・キューサーという人物が制作したそうです。25セント硬貨が直径24.26mmですので、全長はおよそ7センチちょっとになります。
■コリブリ2.7mm拳銃
本物だけどオモチャのような威力
オーストリアの時計職人、フランツ・ファニ氏が製造し、1914年に市販していたのがこちらです。
ウィキペディアによると、
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弾丸が松の板に対し、たった0.5インチから1.5インチ(12.7 - 38.1ミリ)だけしか貫通することができなかったことが示すように、かなりの弱装弾であった。さらに、当時の技術ではそのような小さな口径の銃身にライフリングを刻むことは出来なかったので、射撃においては精度の問題も少なからずあった。
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と書かれており、ほとんど実用性は無かったようです。今では珍品としてコレクターが収集しているとのこと。
via VSASR
■タバコケース型電気小銃
ニコチンよりも即効性がある
火薬ではなく電気の力で、先端にシアン化合物が埋められた小さな弾丸を発砲できる小銃。ソビエト連邦のスパイだったニコライ・コークロフという人が、ドイツで反共産党の扇動者を暗殺するために使用したそうです。
これで撃たれた人は、銃殺というよりは毒殺になるのでしょうか。小さくてもたまったモンではありません。
via Mandatory
■1/6スケール・イギリス・エンフィールド銃
コイン5枚半分くらいの全長
3バンドでパーカッション式のエンフィールド銃を、とてつもなく小さくしてしまったのがこちら。作者は不明ですが、1850年代だそうなので、実寸のエンフィールド銃が活躍していた時代とちょうど重なります。
撃鉄が当たる雷管の下の「ニップル」というパーツがダメージを受けており、火薬が燃えた痕跡が残っているとあって、このミニチュアはかなりの回数撃たれたのではないか? とのことです。
■北朝鮮の懐中電灯型小銃
こんなに接写しても銃だとは思えないほど
北朝鮮の秘密工作員が使っていたという、懐中電灯型のスパイ銃。ボタン操作により、3つの穴から銃弾を発砲するのだそうです。射撃場で試し打ちしている動画がありますので、下のCNNのサイトからチェックしてみてください。
■16世紀後半~17世紀前半に製造されたミニ・ホイールロック式拳銃
スッポリ手に収まるサイズ
構造が複雑で高価だったのであまり普及しない方式だったのだとか
長さ10センチほどで、バレルの長さが6センチほどの、0.152口径ホイールロック式拳銃のミニチュアです。今は7,500ドルにて売りに出ている模様。
■口紅型スパイ小銃『キス・オブ・デス』
KISSに撃たれて眠りたい
峰不二子ちゃんが持っていそうなこの口紅型4.5mm口径小銃は、冷戦時代にKGBのエージェントが使っていたそうです。ちなみに弾丸は一発しか装填できないそうなので、目標を完全に仕留められる距離...つまりキスが出来る距離で撃たないと一撃必殺は難しそうです。
■ボンド・アームズ社製『バックアップ』
メガトロンにトランスフォームしそうな...?
こちらは現代の技術で造られた、ボンド・アームズ社の『バックアップ』という小型拳銃です。バレルは4.5インチのものが標準装備になっているようですが、20種類以上の長さの違う、そして25種類の口径の違うバレルの組み合わせのものに差し替えが可能という、カスタマイズにも対応した1丁です。
現職や退役した警察官、または軍人などから寄せられた、多くのリクエストに応えて出来たとのこと。護身用に最適ですね。まさしくハンドガンといったハンディーさですが、殺傷能力はかなり高そうです。
via Drippic
■ダイソン社製ルプティ・プロテクター・リング
リボルバーがそのままバレルの役目に?
プロポーズにはちょっと不向きかも
手彫りの模様も刻まれています
写真のものは6発ですが、動画は5mmの弾丸が5発撃てるというリング型の小型銃。指に装着した状態で、リング側を外にすれば普通の指輪にしか見えません。しかしリボルバーを外側にすると...バキューン! ってなるわけです。
ウェブサイト「The Gunsman」では、これは恐らく100年ほど前に製造された銃で、正確なお値段は判らないもののネット・オークションにて2つセット13,000ドルで取り引きされていた、と書かれています。
via Gizmodo
■日本製2mmピンファイアー・ピストル
地球上で最小の銃のひとつと書かれたこれは、なんと日本製なのだそうです。マッチ箱の半分のサイズとあって、弾丸はたったの2mm。殺傷能力はあまりなさそうですが、アルミ缶の片側は穴が空いているので、当たれば出血を伴う怪我をするレベルでしょうね。しかも購入価格はたったの70ドル!
ということで以上、「io9」で紹介されていた、ちっちゃいミニミニ・ハンドガン集でした。もし携帯できたら、ジェームス・ボンドにでもなった気分が味わえるかもしれませんね。
銃社会のアメリカならいざ知らず、日本では憧れるだけに留めておいたほうが良さそうです。
The Tiniest, Cutest Guns (That Shoot Real Bullets)[io9]
(岡本玄介)
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