家族で見ていると気マズくなっちゃう、あのシーンです。
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これまで銀幕の世界では、エンターテイメントの名の下に様々な男女のロマンスが描かれてきました。セクシーさの度合いは軽めから重めまでありますが、何かちょっとした演出により、印象的なシーンとして人々の記憶に残ったセックス・シーンは多数存在します。
そこで今回は「Sploid」で紹介されていた、強烈なインパクトで映画史に残る、最も印象的なセックス・シーン10選のまとめ動画とその内容の要訳を、カウントダウン方式でお届けします。
職場やご家庭での閲覧&記事内のネタバレに注意しつつ、やたらと肌色が多めの動画をご覧ください。
第10位:『タイタニック』(1997年)
まるで加湿器のようなふたり
豪華客船タイタニック号で出会い、恋に落ちたジャックとローズ。
この後マジで海の底へ沈んでいくとはつゆ知らず、愛の海に溺れていくふたりが織りなす、車の中で窓ガラスが曇るほど熱気ムンムンのシーンが印象的でした。
ペンダントを着けた以外は全裸だった、ケイト・ウィンスレットさんのヌード・シーンにもドキっとしましたね。
第9位:『チーム★アメリカ/ワールドポリス』(2004年)
この体位は立ち吊り橋?
まだ2本目だというのに、すごい変化球が飛んできました。これはマリオネットで演じる人形劇だというのに、主役のゲイリーとリサがベッドインしてしまうというもの。しかもポルノ映画並にいろんな体位で激しくサカっちゃいます。
このシーンだけでなく社会風刺やパロディー、残酷描写までをも人形でやってしまうだけあって、公開は18禁でした。
第8位:『ウィークエンド』(2011年)
ゲイのベッドシーンもランクイン
イギリスのインディペンデント映画で、日本でも第21回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にて上映されたこの作品。週末になると、ふたりの男性が親密な関係を持つ映画だそうですが、情熱的で心温まり、尚且つ心が痛むようなストーリーとのこと。
『ブロークバック・マウンテン』も男性同士の関係が描かれていましたし、21世紀の映画は男と女の関係だけが全てではないのです。
第7位:『アデル、ブルーは熱い色』(2013年)
「美」さえ感じられる女性同士のシーン
男性同士のセックス・シーンを挙げるのであれば、女性同士のものもランキングに入れましょう。『バウンド』や『マルホランド・ドライブ』同様、女性同士が愛を育むシーンは目の保養にもなりますが、この映画では、BGMなしの真剣なベッドシーンが7分続きます。
ウィキペディアによりますと、第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され、最高賞であるパルム・ドールを獲得しただけでなく、史上初めて監督と女優2人に贈られた、非常に評価の高い作品です。
第6位:『帰郷』(1978年)
かつてはチアリーダーだったサリー、運命の再会
海兵隊大尉の夫がベトナムの最前線に行ってしまい、基地付属病院でボランティアとして働き出した妻サリー。そこで高校時代の同級生であり、バスケットボール部の花形選手だったルークに再会します。彼は足が不自由で車椅子のベトナム帰還兵だったのですが、やがて2人は惹かれ合い、夜を共にするようになるのです。
反戦や障害を持つ人々の性が描かれたこの映画は、アカデミー作品賞/脚本賞並びに、ジョン・ヴォイトさんが主演男優賞、ジェーン・フォンダさんが主演女優賞を獲得しただけでなく、その他各賞にノミネート。そしてカンヌやゴールデングローブ賞など、映画界からの評価が高い名作です。
第5位:『アイズ ワイド シャット』(1999年)
仮面パーティーで行われていたのは...
セックスは2人でするものとは限りません。『あの頃ペニー・レインと』や『ドラキュラ』、『ロッキー・ホラー・ショー』などなど、映画の中では3人どころか4人、それ以上の人数が同時に快楽に身を委ねるシーンが登場します。
この『アイズ ワイド シャット』もまた、仮面乱交パーティーのシーンが非現実的でショッキング故に、とても印象的です。本作は、離婚前のトム&ニコール夫妻の出演に加え、スタンリー・キューブリック監督の遺作となったことでも話題になりました。
第4位:『セクレタリー』(2002年)
厳格な職業であるほど性的指向が偏った傾向に...?
ときにはポルノ映画界を描いた『ブギー・ナイツ』や、交通事故に性的快感を覚える『クラッシュ』、そして色情狂の女性の生涯を綴る『ニンフォマニアック』といった、アブノーマルな性表現も描かれる作品が在ります。
その中でも、『セクレタリー』は『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』より13年前に作られた、SMモノ。
上司である弁護士から陰湿ないじめを受け続けた内気な秘書が徐々に快感を憶えていき、次第にふたりはSとMの主従関係に発展していきます。両者ともに内気で繊細なため、最後は深みにハマるのを恐れた上司により、彼女はクビになってしまうのです。
第3位:『ゴーン・ガール』(2014年)
平気な顔して世間を騒がす悪女
快楽殺人鬼による自己中心的なセックスが登場する『アメリカン・サイコ』や、性的虐待や笑気ガスを使った倒錯のセックスが描かれる『ブルーベルベット』など、これまで狂気と偏った性癖が交差する映画はいろいろありました。
この『ゴーン・ガール』には、主人公ニック(ベン・アフレック)が女房のエイミー(ロザムンド・パイク)に口でしてあげるシーンが登場しますが、それはまだ可愛いほうで、問題はエイミーがセックスしながら『天才少年ドギー・ハウザー』の喉元を掻き切り、わざと身体中にその返り血を浴びるシーンの狂気っぷりが凄まじいです。
徐々にボリュームが大きくなる単調なBGM、高速でフェード・アウト/フェード・インを繰り返して切り替わりカメラ・アングル...。さすがデヴィッド・フィンチャー監督作品という印象的なシーンです。
第2位:『北北西に進路を取れ』(1959年)
この比喩表現にピンと来たらエロい人
アメリカ映画協会による今のレーティング方法が採り入られる以前の1960年代までは、ヘイズ・コードによる検閲で、セックスどころかヌード、それに2秒以上のキスが出てくるシーンは描写されないよう配慮していたそうです(それはティーン・エイジャーたちに3秒以上キスすると妊娠してしまうからだとか...)。
比喩表現や演出を使い、なんとかソレらしく匂わせていたこの時代、セシル・B・デミル監督が1928年に撮った『十誡(じっかい)』では「罪」の象徴という位置付けで裸体が登場しています。
それらを踏まえて、1959年のヒッチコック作品『北北西に進路を取れ』では、主人公ロジャーとヒロインのイヴがキスした直後に、(映画史上最大の)男性器...に見立てた列車が、女性器に見立てたトンネルに突入していくシーンが映ります。ここは監督自身も「自分の作品で一番ワイセツなショットだ」と言ったほど、直接的なメタファーを使ったセックス・シーンです。
第1位:『赤い影』(1973年)
ふたりの名優による迫真の演技
最後はロマンティックかつ、美しく芸術的なセックス・シーンで締めます。
となればダイアン・レインさんの『運命の女』や、ジェニファー・ロペスさん&ジョージ・クルーニーさんの『アウト・オブ・サイト』なども挙がるかもしれません。
しかしここでは、敢えてクラシック映画が第1位となりました。『赤い影』はドナルド・サザーランド主演のカルト・オカルト・ホラー映画。ここでは妻を演じるジュリー・クリスティと非常に濃密で、切なくどこか悲しくも痛々しい愛の営みが映し出されます。
5分間にも及ぶこのシーンで、本当にしているんじゃないか? と思わせるほど下半身を密着させ、ベッドの面積を有効活用していますが、行為の後に服を着る2人の姿が細切れにカットバックされることで、印象的かつアーティスティックなものに仕上がっているのです。
ちょっとだけ動画が見られますので、どんなものなのか気になる方はチェックしてみてください。
ということで以上、単純にエロいだけではなく、一風変わったものや意味の強いもの、アーティスティックなものを含めた、セックス・シーンを10選お届けしました。
巧みな演出で観客に強く印象づけることに成功したものが多く、深い愛や狂気、変わった欲望など、人間の本質に迫ったものが多かったように思います。
こんな程度では物足りない! という方々は、ぜひとも「【閲覧注意】史上最高のお色気SF映画(1961年~1991年)」や「【閲覧注意】最も珍妙で笑える仮想空間でのセックス・シーン12選」もご一読を。
The ten best sex scenes in movie history in one video [NSFW][Sploid]
(岡本玄介)
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