ボディはちっちゃいけど、ダイナマイトです。 オンイヤーオーバーヘッドの分野でもアドバンテージをもっているAKGは、多くの価格帯にマッチする複数のミニヘッドフォンをリリースしています。今回はその中でハイエンドに位置する「K451」に登場してもらいましたよ。 ルックスやスペースファクターは先日ご紹介した「K404」に近いモノ。しかし1万円半ば〜2万円弱というお値段が納得できる、音も作りも別次元のモノを味わせてくれました。
【大きな画像や動画はこちら】
■第一印象
K404と比べるとまずヘッドバンドの高品質さが染みます。なんてやさしいフィット感でしょうか。 XLサイズのバイクヘルメットを使う僕だと側圧がちょい高め。でも、イヤーパッドの反発力が絶妙でて押さえ込む力をうまく分散してくれます。同スケールの小型オーバーヘッドの中ではかなりの好印象。製品価格の高さは、こういったユーザビリティの高さにも直結しています。 小さく平べったくトランスフォームするから、持ち運びもラクだなー。
サウンドは優しく包み込んでくれる低域の持ち主。曲の土台がしっかりとしている安定派です。ドスンと力任せのバスドラムが入ってもクリアな中高域がゆがまないし隠れない。百人乗っても大丈夫。 ただしオンイヤーなので、イヤーパッドと耳のスキマがなくなるようにセッティングしなければせっかくの密度感が薄れるし、もともと多めの音漏れも漏れ漏れに。テキトーに使っちゃダメですよ。 先にちょっと触れましたが、中高域の再生品質も美味しいです。シンバル系の複雑な波形の音も、シンプルな波形のファミコン的なピコピコ音も荒ぶりすぎず、丸みと弾みをもって再生可能。大人しさのなかに見え隠れする自己主張。おお、おお、ういやつじゃー。
■ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-Cで、PV作ってみた 【ヒャダイン】
個人的にはボーカルとのマッチングの高さを推したい1台。男性、女性、共に合うと感じたのでヒャダインの曲でチェックしてみました。 いいねいいねー。男声も女声もグッと伸びる。背景に流れるシンセのグリッサンドが聴こえるほどの高解像さで、どのシーンもきらきらっとゴージャス。あらためてヒャダインが好きになりました。
■初音ミクオリジナル曲「透明水彩」
ライブハウス的なミキシング...というかギターの音とミクの声が混ざってしまうサウンドなのですが、K451なら大丈夫。ミクさんのソウルたっぷりなボイスが浮き上がっています。こういうサプライズと出会えるから、クオリティの高いヘッドフォンっていいよね。
---------------------------------------
音の傾向●低域寄りだけど中域も前に
音の伸び●よろしげ
音の細かさ●かなり細かめ
オススメのジャンル●ジャズ、ポップス、R&B
---------------------------------------
K451[AKG]
協力・オレンジフォト撮影会・リッス (武者良太)
コメント
コメントを書く