全国666万人のアート好きの皆さま。今回の美術のお時間は、グラフィック・デザインです。
メタラーにはお馴染み、「スラッシュメタル四天王」やメタルの元祖「ブラック・サバス」、それに「アイアン・メイデン」や「パンテラ」などなど一家に一枚は必ず棚に並んでいるべき、超メジャーなヘヴィ・メタル名盤のジャケットを、ジャズっぽくシンプルかつモダンにデザインしたアーティストがいます。
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これらはブラジルの首都サンパウロにお住まいの、ラファ・メランディーさん。彼はこれら一連の作品を、「metazz」という造語のタイトルで発表しています。
大胆に簡素化したデザインもあれば、単純なイラスト化したものもや、手描きイラストも写真のコラージュなど、いろんな手法でクラシカルなジャズ盤ジャケット・デザインになっていますね。
「セパルトゥラ」の地名度を一気に押し上げた『アライズ』は、モンスターの形がタイポグラフィーで表され、目玉がオシャレなアクセントになっている良作ですね。「アンスラックス」の『アマング・ザ・リヴィング』も同様に、一人だけ違うというのを巧く表現できているようです。
「アイアン・メイデン」の5作目「パワースレイヴ」もまた、エディー・ザ・ヘッドを描いていないのに、それだと一発で解る、秀逸なリデザインとなっていますよね。
マスコットが居るバンドは他にも、ヴィック・ラトルヘッドがお馴染みの「メガデス」ですが...古典SF映画の火星人にしてしまうのは如何なものかと思うメタラー諸兄も多いかもしれません。
「モーターヘッド」もウォー・ピッグという偉大なキャラクター(漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』のゴーレムではなく)がいるというのに、ドクロの絵を載せちゃってます。
「ブラック・サバス」の『パラノイド』は無難な感じですが、残りの「メタリカ」『メタル・マスター(Master of Puppets)』、「スレイヤー」の『レイン・イン・ブラッド』、『パンテラ』の「俗悪(VULGAR DISPLAY OF POWER)」、「ジューダス・プリースト」の『ブリティッシュ・スティール』は、割りとそのままかなと。
もうちょっと気合いを入れてヒネったアイディアでリデザインしないと、お怒りになった鋼鉄の神々から火を吹く勢いで擂り潰されないとも限りませんので、ぜひともメランディーさんにはこの「metazz」シリーズを続けていただきたいかな、と思います。
最後に、オリジナルのジャケットと今回のジャケットが比較できるよう、こちらの画像もどうぞ!
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Classic Metal Albums, Redesigned[Kotaku]
(岡本玄介)
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