今回の美術のお時間は、コンセプト・アーティストによるイラスト集です。
中国系イギリス人で、現在はドイツのハンブルグで活躍中のコンセプト・アーティスト/イラストレイターのラップ・プン・チェンさん。リアリスティックな細密描写も出来るチェンさんですが、今回ご覧いただきたい一連のシリーズは、あまり時間をかけずにスピード・ペインティングで描いた『ファイナルファンタジーVll』の名シーンあれこれです。
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ちょっとだけカートゥーンっぽいのがチェンさんの特徴みたいですが、どれも独特の空気感と、一瞬の切り取り方がとても上手なアーティストです。
バー「セブンスヘブン」で働くティファや、爆破ミッション時のアクション、レノとタークスの登場など、どうやらゲーム開始から初期の辺りのストーリーをモチーフにしているようですね。エアリスとクラウドのシーンなんかちょっとグっと来そうな描き方です。
さらには、これらのアートワークには各々題名が付いているのですが、それらが全てサウンドトラック版のタイトルであり、それらの曲が象徴するシーンが描かれている...という粋な計らいとなっているのです。
たとえばトップ画像は『教会に咲く花』で、クラウドの後ろ姿が見えるギャラリー2枚目は『不安な心』、そして下の一枚は『腐ったピザの下で』といった具合。
あのくさったピザのせいで下の人間がどんなに苦しんでることか...
チェンさんのその他の作品はArtStationと個人ウェブサイトでもチェックすることができます。今回の記事では掲載しきれない『FF VII』アートもありますし、とにかくどれも素晴らしいので、ぜひとも訪れてみてください。
Final Fantasy VII by Lap Pun Cheung [ArtStation, via TheOmegaNerd via Kotaku]
(岡本玄介)
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