エリザベスカラーがチャーミングです。
久々の美術のお時間がやってまいりました。今回皆さんにお届けしますのは、20世紀中盤~21世紀現在に登場したコミック・ブックやSF映画のキャラクターたちが、16世紀の貴族や富裕層が着ていたお召し物に取って代わられたファッション・フォトグラフです。
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これらの作品は、フランス人写真家のサシャ・ゴールドバーガーさんが生み出したマッシュ・アップで、パリにある「ゴ・パレ(Grand Palais)」というアート・ギャラリーにて個展で出展されたものなのです。
まずは、写真ギャラリーでそれぞれのコスチュームをチェックしてみてください。ルネッサーンス!
なぜかSMファッションみたいなクモ男
本当に感心してしまうのが、ゴールドバーガーさんはこれらの写真撮影のために、時代考証がされているであろう本格的な衣装デザインと、模様が織り込まれた生地などを使ってコスチュームを現実世界で縫製(を発注?)しているところ。
フォトショップでの加工などはなく、ちゃんとリアルに作られた衣装であり、キャラクターそっくりのモデルやヘアメイク、スタイリストなどを入れての制作だったのです。
たとえば、ダース・ヴェイダー卿も『スーパーマン』もまっさらな生地ではなく刺繍や模様が施された布を使っているがお分かりになりますでしょうか? 『アイアンマン』のマスクですら、古いヨーロッパの家の壁紙みたいなパターンが刻まれているんですよね。
レイア姫は元々が高貴な身分なためか違和感がまったくありませんが、ヘア・スタイルを真ん中分けにされたチューバッカはお金持ちの家のペットみたいなことになっています。
貴族犬チューイ
他にもゴールドバーガーさんのウェブサイトでは、『超人ハルク』と呼ばれていた頃のテレビ版『ハルク』や、ストーム・トルーパー、ヨーダにウルヴァリン、R2-D2とC-3POなども、16世紀に時空転移してしまったかのようなコスチュームを着させられており、驚くやら地味に笑えるやらと、どれもが秀逸な出来栄えとなっています。
野性味にハイ・ソサエティー感を追加
もちろん純粋なファッション・フォトグラフやポートレイトなどのアートな作品もたくさん並んでいますので、ぜひとも訪問してみてください。ついでにfacebookにもファンページがありますので、気に入ったらいいねしちゃいましょう。
Awesome Cosplay Takes Star Wars, Superheroes Back To The 16th Century[Kotaku]
(岡本玄介)
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