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PS2と結婚しようとした男がいる。『プレイステーション2』の豆知識

2014/11/19 22:30 投稿

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PS2と結婚しようとした男がいる。『プレイステーション2』の豆知識


デザインの裏話やテロの話まで!

Did You Know Gamingがお届けする豆知識動画、今回はプレイステーション2に関する豆知識です。自分の名前を「PlayStation 2」に改名して、PS2と結婚しようとした人の話や、テロにPS2が使われるという話の真相などなど、今回も面白い話が盛りだくさんです!
 


【大きな画像や動画はこちら】


■プレイステーション2のデザインは、Atariのパソコン「Falcon 030 MicroBox」にそっくり

PlayStation2のそっくりさん

「Falcon 030 MicroBox」


プレイステーション2のデザインは、リリースされることのなかったAtariのパソコン「Falcon 030 MicroBox」によく似ています。Falcon 030 MicroBoxは、Atariのデザインしたパソコンの中では一番最後のもので、縦置き横置き両方できるところもPS2によく似ています。

結局販売されなかったこのパソコンをデザインしたAtariは、その後ゲーム機「Atari Jaguar」の開発に専念。結局Jaguarは初代PlayStationに打ち負かされます。

実際に1999年12月(PS2ローンチは2000年3月)に提出されているプレイステーション2のデザイン特許内には「Atari Falcon 030」、「Atari MicroBox」という記述も見られます。




■黒地に青のロゴが表すのは、宇宙に浮かぶ地球

PlayStation2は宇宙

宇宙と地球


PS2外側のデザインは、ソニーのクリエイティブ・センターのチーフ・アートディレクター、後藤禎祐さんによるもの。

CNNとのインタビューで後藤さんは、PS2に「世界のどこでも人気になるような」スタイルを与えることが彼の目標であると語っていました。それが、「真っ暗な宇宙に浮かぶ青い地球」をイメージした「黒い本体に青いロゴ」にあらわれているとのこと。




■PS2でストリーム配信?

PlayStation 2は様々な可能性を求めていた

ホームサーバーにもなる予定だった


ソニーの元々の計画では、PS2はただのゲーム機では終わらないコンソールとなるはずでした。ソニー・コンピュータエンタテインメントのCEOであった久夛良木健さんはプレス声明で「PS2はホームサーバーにもなる」、またPS2では「音楽と映画の配信に新たなシステムが使われる」とも語られていました。

「新たなシステム」に関しては、ソニーがコンソール機向けにインターネットを通じて音楽をストリーム配信するとのことでした。結局PS2では提供されず、メディアをストリーム配信できるようになったのはPS3が出てからですが、ブラジルでは実は違いました。

ネットフリックスはブラジルでのみ、PS2用ソフトをリリース。利用者はPS2でストリーム配信された映画やテレビ番組を楽しめました。




■ファームウェアアップデートもできた

ファームアップデート

しかし...このディスクのお陰で...。


PS2には、ユーティリティディスクを使用してファームウェアをアップデートできる機能がついていました。ディスクからメモリーカードに新たなファームウェアをインストールする仕様でしたが、この機能が使われたのは一度だけだったようです。

あまり使用されなかった理由としてはPS2の内部メモリが少ないので、アップデートはメモリーカードに行うようになっているため、メモリーカードを抜くとPS2のバージョンは前のものに戻ってしまうということもあったよう。

でもこの機能はハッカーには大いに活用され、ホームブリュー(自家製)ソフトROMファイルを動かしたりといった具合に用いられたよう。




■LinuxパソコンにもなるPS2

Linuxも動きます

公式です。


PS2はパソコンとしても使えます。ソニーはLinuxインストールキットの販売もしていました。Linux OS、40GBのHDD、イーサネットアダプタ、マウスとキーボードなどが付属していました。




■PS2にも出ているHDゲーム

HDソフト

実はHD対応作品が存在しました。


実はPS2には4つのHD対応ゲームが発売されていました。これらの作品は、コンポーネントケーブルを使用することでHDで楽しめたそうです。




■問題もあったPS2


恐怖のエラー

キズをつける本体...。


初期のPS2ユーザーは「ディスク読み込みエラー」を経験していました。最悪の場合、CD/DVDに傷が付いてしまうケースもありました。

ソニーはアメリカで集団訴訟され、ソニーはその被害者とみなされたユーザーには、ゲーム一つ、25ドル、そしてPS2の修理もしくは新品と交換といった対応をしました。

2002年にはPS2のメモリーカードへの需要が、供給を上回りすぎ、俗に言う「The Great Memory Card Famine」(メモリーカード大飢饉)が発生します。これはソニーがサードパーティーのメモリーカード製造会社とのライセンスを更新せず、なおかつソニーだけでは需要に見合うだけの供給ができなかったために発生したことでした。




■PS2がテロに使われる?

yusou PlayStation

輸出を規制


発売当初、家庭用ゲーム機としてはパワフルすぎるとされていたPS2、そこに「もしこれがテロに使われたらヤバイんじゃん」という恐怖が出てきます。日本ではPS2は輸出規制の対象となった初めてのゲーム機でした。

これは「外為法、外国為替および外国貿易管理法」に触れるからということで、その法は、軍事目的で使用可能な製品は特別な許可がない限りは輸出できない、というものでした。

PS2がこの対象となったのは「PS2を改造すれば、そのパワフルな処理能力を使っていろいろできるだろう」ということから。ソニーは、イラン、イラク、リビア、北朝鮮、を除く全世界への輸出許可を取り輸出しました。


軍事利用される?

なんと軍事目的でPS2を...?


しかし、アメリカのメディアは、イラクの当時のサダム・フセイン大統領が軍事目的で使用するために4000台のPS2を溜め込んでいると報道されます。結局報道は全くのガセで、イギリスの諜報機関の調査でも、この話の根拠は存在しないとされました。

イギリス政府に近い情報筋によれば、「これは全くのナンセンスだ。そもそもイラクに普通のパソコン用ハードウェアが不足しているという指摘からして馬鹿げている。パソコンは車や洗濯機と同じように日曜的に使われている物だし、手に入れようと思えばPentiumIIIやPentium4のPCを好きなだけ手に入れられる、それが経済制裁の対象になっていようがいまいが関わらず」とのこと。

それにテロに使えるような洗練された機能をもつソフトウェアを開発するにはPS2が発売されてから何年も掛かることでしょう。




■鬼才デビッド・リンチ監督による奇妙なCMの数々

変わったCM

シュールリアリズム


PS2の初期のCMは、その奇妙さでも知られています。奇妙でトリッピーなCMの数々は、あまりPS2の機能とは関係していませんでした。これはソニーがシュールリアリズムな映像作品で知られるデビッド・リンチ監督にCMを依頼したため。

CMを作るにあたってその内容は、PS2が「The Third Place」(第3の場所)と呼ばれる別世界への入口となるようなものを、その「第3の場所」での経験は想像もできないものを、としたかったそう。そしてソニー・ヨーロッパは「そんな抽象的なアイデアを表現できるのはデビッド・リンチ監督しかいない」と思いリンチ監督に頼んだんだそうです。




■PS2のファームウェア内部にもおもしろ要素が

セーブデーターの数

実はこんな要素が混じってました。


PS2のスタートアップ時のアニメーションに見られる白いタワーは、メモリーカード内のユーザーセーブデータを表しています。セーブファイルの数とそのサイズをリアルタイムで表しているそうです。

また、メインメニューでグルグル回っている光の玉は実は「時計」となっています。システム設計の時間設定メニューを見ると、光の玉と12本のガラス柱が見え、時間に合わせて光るのがわかります。


待てなかった...。

メタルギアらしい演出


PS2の内部時計を上手く使ったのが、『メタルギアソリッド3 スネークイーター』。ボスキャラ、ジ・エンドと戦う際にセーブをし、一週間以上してからロードして再開すると、ジ・エンドは寿命が尽きてすでに死亡しています。これはシステムの時間設定を変更しても出来る技です。




■PS2は一番売れたゲーム機

PlayStation2 は一番売れた

PlayStation 2は様々な伝説を作ってます。


ソニーによれば1万以上のゲームがPS2に出ており、PS3のライフサイクルが終わるまではPS2のサポートも継続するとしています。PS4がローンチした2013年にはPS2向けの最後のゲーム、『FIFA 14』と『PES 2014』が販売されています。1億5700万台以上売れたPS2は、現在も一番売れたゲームコンソールの座を守っています。




■ミスター・Playstation 2

私PlayStation2 !

現在はどうなっているか気になります。


PS2の人気は凄まじく、あるイギリスの男性は自らの名前を実際に「Playstation 2」に改名したそう。元の名をダン・ホームズという29歳のこの男性はPS2と結婚したいとも語っていました。

でも後にPlaystation 2さんはBBCに対して「ジョークでプレステと結婚することについて何名かの教区牧師に尋ねたんだ。彼らはあまり乗り気じゃないようだった」と話しています。




ロゴのデザインの裏話、ブラジルだけではストリーム配信やってた、などなど、今回もなんとも興味深い豆知識の数々でした。それにしても好きなゲーム機の名前に自分の名前を変えちゃうなんて、勇気がありますねー。

今も彼の名前はPlaystation 2なのか、それとももう4になってるのか、結婚相手の名前はどうなってるのか(そもそもそんな名前の人と結婚する人がいるのか)なんかも気になりますけど。


The Man Named PlayStation And Other Fascinating PS2 Facts[via Kotaku]

abcxyz

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