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ディズニー映画に登場予定だった? 『ロックマン』の豆知識その2

2014/11/13 18:30 投稿

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ディズニー映画に登場予定だった? 『ロックマン』の豆知識その2


実はあの映画にドクター・ワイリーが出る予定でした。

パート1につづいて、Did You Know Gamingによる『ロックマン』の豆知識、パート2をご紹介です。陽の目を見ることのなかったボスや、ディズニー映画に出演するはずだった『ロックマン』キャラクターの話など、今回も興味深い豆知識の数々を見て行きましょう。
 


【大きな画像や動画はこちら】


■初代『ロックマン』もボスが8人いる予定だった

ボンドマン

みんなに愛されているボンドマン


シリーズには8人のボスがつきものですが、初代『ロックマン』にも8人のボスが予定していました。これが6人となったのは技術的な制約のため。しかしこの制約にブチ当たるまでにカプコンでは7体目のロボット、ボンドマンがデザインしていました。

ボンドマンは敵をボンドでひっつける攻撃をする予定でしたが、この部分はアイスマンのアイススラッシャーに活かされています。ボンドマンは後に有賀ヒトシさんによるマンガ『ロックマンを作った男たち ロックマン誕生伝説』に登場しています。


■ボンドマンは陽の目を見る可能性は存在した

もう一度ボンドマン

もう一度、ボンドマン!


ボンドマンは日本では隠れた人気があるようで、『ロックマンロックマン』のプロデューサーであった稲船敬二さんは、この作品で追加された2体のボスの1体をボンドマンにしようとしていたそうです。

しかし、本人曰く「ボンドマンを蘇らせようともしましたが、これは難しかったです。『ロックマンロックマン』で我々が送り出そうとしたものは、私がボンドマンを生み出した時のものとは少々違いました。そのためボンドマンをただ作中に投げ入れる代わりに、ボンドマンは「伝説」のまま残して、新たな2キャラクターを作ったのです」とのこと。

こうしてボンドマンは日の目を見ることなく、代わりにタイムマンとオイルマンが作られることとなりました。


■『バトルネットワーク』は『ポケモン』っぽい?

メガマン

新たなロックマン


GBA用の『バトルネットワーク』シリーズは、2000年当時若者の間で一般的になりつつあった携帯電話やインターネットに着想を得て作られました。擬似人格型プログラム「ネットナビ」として、ロックマンやロボットマスターズの「サイバースペース版」がデザインされました。

ストーリーパートで登場する人間たちがネットナビをコントロールする仕組みでプレイヤーに親近感を沸かせようというものでした。開発では、アクションゲームの『ロックマン』とRPG要素を融合させる難しさにぶつかりました。

ディレクターの安間正博さん曰く、「初代『バトルネットワーク』では2つの問題がありました。まずはそれまでに似たタイプのゲームがなかったため、既存のパターンを元にすることができなかったということ。

そしてもしすでに似たタイプのゲームが存在したとすれば、それは成功した作品ではないということです。」とのこと。


ポケモンと遊戯王

ポケモンと遊戯王


そして『ポケモン』と『遊戯王』から着想を得ることになりました。

シリーズには集める事のできるバトルチップが存在しますが、『バトルネットワーク ロックマンエグゼ3』以降は同じ作品に2バージョンが出て、それぞれでしか手に入れられないバトルチップやネットナビがあったり、『ポケモン』のように別バージョンと通信ケーブル経由でトレードなどもできました。

しかし、『ロックマン エグゼ オフィシャルコンプリートワークス』によれば、初代『バトルネットワーク』では元々3バージョンが考えられており、それぞれのバージョンに別の主人公が存在する設定でした。

バージョンAのみ主人公が光熱斗、ネットナビがロックマンになっており、ゲームのリリースと同時期に放映されたアニメ版と同じということになっていました。

しかし結局このキャラクターたちがシリーズを担っていくことになります。日の目を見ることのなかったBとCのバージョンには、Seimai Kazami、Roudou Kazamiという双子のキャラクターと、「Mega Man Buster」、「Mega Man Blade」というネットナビたちが設定されていました。

同じ設定資料には、この3つのストーリーが絡みあう設定とされており、後のシリーズが採用することになる各バージョンにユニークアイテム/キャラが設定されている「ポケモンスタイル」とは違い、バトルチップをすべて集めるのにはその3バージョンのうちの一つのバージョンしかいらないとされていました。


■ロールは元々別のキャラクターのネットナビだった

初期の設定資料には、Mike Kenen(マイク・ケネン)という光熱斗よりも年上の非公認ネットバトラーが存在します。彼のネットナビにはロールも含まれていました。マイクは後に桜井メイルにロールを引き継がせ、初期バージョンのフォルテを使用するとされていました。

最終的にはマイクは非採用となり、ロールはメイルのものとなり、そしてフォルテに関しては全く新たなストーリーが作られました。


■ファンデザインのボスたち

ファンからの応募

応募した経験ありますか?


『ロックマン』シリーズのボスは、ファンによってデザインされたことでも有名です。カプコンの開催するコンテストによって選ばれたファンデザインのボスが採用されるこのシリーズ。

『ロックマン2』から『7』までの8番目のロボットマスター、そして『8』の7体のロボットマスターズがこれにあたります。子供から送られてきた絵を、ロックマンのゲーム中のスタイルに合わせて作りなおすというところから始まりました。

こうして始まったファンデザインのボス、採用されたボスの殆どは日本人によるデザインですが、北米から採用されたロボットマスターも2体あります。


ナイトマン、ウィンドマン

北米から採用されたキャラ


カナダのダニエル・ヴァレーさん(本人によれば、「8作品分ゲームが作れるくらいたくさんのアイデアを送った。」とのこと)による『ロックマン6』のナイトマンと、北米出身のマイケル・リーダーさんによるウインドマンでした。

皮肉なことに、『ロックマン2』でのカプコンがロボットマスターコンテストでは、参考作品として稲船敬二さん自らがデザインした「ウインドマン」というロボットを描いていた他、ドリルマン、ホーネットマン、ポンプマンも描いていました。


採用されたキャラクターたち

採用されたロボット


この時描かれたロボットマスターズたちは、ドリルマンは『4』で、ホーネットマンは『9』、ポンプマンは『10』で実際に登場しています。これに似たコンテストも『エグゼ』シリーズや『流星のロックマン』シリーズで、やはりこれらでも2作目以降から行われています。

日本でしか発売されていない『ロックマン エグゼ オペレート シューティングスター』でも、元々はネットナビではなく「クロックジニアス」として応募されたデザインから、クロックマンというネットナビが生まれています。最近では残念ながらキャンセルとなった『ロックマンDASH3』に登場するボス、敵、動物キャラが「DASH開発室/Devroom」のメンバーによってデザインされています。

モバイルゲーム『ロックマン クロスオーバー』ではご当地ボスコンテストも開かれていました。アーケードマンは他のカプコンゲームのキャラクターを使って攻撃するという変わったボスでした。


■取りやめとなった映画出演

ワイリーが...いたーッ!

なぜ出演がキャンセルされたのでしょうか...。


ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』にはたくさんの実際のゲームからキャラクターたちがカメオ出演しており、カプコンの『ストリートファイター』シリーズからも出演があります。『ロックマン』からもドクター・ワイリーが映画序盤の悪役グループセラピーシーンに出演する予定でした。

雑誌「D23」にはザンギエフ、クッパと共にドクター・ワイリーが写っているシーンの写真が掲載されています。しかし結局ドクター・ワイリーは出演とならず、適当な忍者キャラクターに置き換えられてしまっています。

なぜドクター・ワイリーの出演が取り止めになったのか、正確な理由はわかっていませんが、もしかすると映画公開の前年、2011年に『メガマン ユニバース』と『ロックマンDASH3』の両方がキャンセルとなったことと関係しているかもしれません。

また、稲船敬二さんが2010年にカプコンを去ったこととの関連性も考えられます。

それにしても『シュガー・ラッシュ』にドクター・ワイリーが出れなかったのは残念ですね。『シュガー・ラッシュ』は現在続編も制作されているようなので、そちらに登場してくれることを期待したいところです。


[via Kotaku

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