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シュワちゃん声優の玄田哲章さんにみんなの質問をぶつけてきたぞ!

2014/11/04 21:30 投稿

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玄田哲章


映画デビュー45周年を迎えた、今なお支持率の上昇が止まらない「筋肉の大統領」アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクションミステリー映画『サボタージュ』がまもなく公開!

ということで今回は、本作でもシュワの日本語吹き替えを担当する、声優の玄田哲章さんにインタビューしてまいりました!


【大きな画像や動画はこちら】

読者の皆様からTwitterでいただいた質問も、しっかり聞いてきましたよ!


――『サボタージュ』でのシュワは演じてみていかがでしたか?

玄田哲章(以下、玄田):チームのリーダーとして屈強な奴らを率いて突入していく最初のシーンから台詞の嵐で、なかなか大変でしたね(笑)。

もう歳ですがアクションは頑張っていて、演技も怒りを露わにするシーンもあれば、落ち着いた面も出したり、茶目っ気のあるところを見せたり、器用にやってるなと感じました。


――ミステリーの主役は似合っていたと思いますか?

玄田:本当によくやってますね。『ラスト・スタンド』もそうでしたが、こういう人間味のある役をこれからはどんどんやっていくんじゃないかと思います。今までの生き様が台詞に乗っかって、説得力のある演技ができていると思います。

映画界に復帰しただけあってハングリー精神に溢れていて、彼が頑張る姿を見ると、自分も共鳴して「頑張らなきゃ」ってなります。

色んなキャラクターを演じていくのは難しいかもしれないけれど、失敗を恐れず、毎回新しいことに挑戦していって欲しいです。今のシュワルツェネッガーだったらやってくれると思いますよ。これからが楽しみです。


――本当にそう思います! ちなみに、次の出演作はシュワ史上初となるゾンビ映画となるようです。

玄田:『プレデター』の時もそうでしたが、「こんな奴と戦うのか!」っていう雰囲気はいいですよね。それと対峙する彼の存在感は凄い。


――玄田さんはミステリーはお好きですか?

玄田:好きですね。僕は西村京太郎作品から入って、森村誠一作品をよく読みました。森村さんの作品は、植物の種から犯人を割り出したりする話があったりと緻密で、驚かされる展開がいいんです。


ここからは、読者の皆様から頂いた質問を編集部が厳選し、玄田さんに聞いてみました!

――「初めてシュワルツェネッガーの吹き替えをした時、どういった印象を受けましたか?」

玄田ただの筋肉マン(笑)。肉体を誇示するだけの印象でしたね、最初は。

もちろん後から印象は変わりましたが、例えば最初の頃の『コナン・ザ・グレート』だと台詞も少なくて、その上凄く棒読みで、「この人、大丈夫か?」って思いました。


――「シュワルツェネッガーの台詞で一番心に残っているものはなんでしょうか?」

玄田:『ターミネーター2』の「人間が涙を流す理由がわかった。俺には泣くことはできないが」です。これは本当に感動的でした。

『ターミネーター2』というと「アイル・ビー・バック」が有名ですよね。あれは吹き替えでは「戻ってくるぜ」と当てたんですけど、最近では「アイル・ビー・バック」と言ってくれって頼まれることがあって、驚くこともあります。


――「演じる際、最初にどういった部分からキャラクターに入っていくのでしょうか?」

玄田:普通は内面から入るか形から入るかという2択ですが、シュワちゃんの映画の場合は、そのキャラクター自体ではなく「シュワルツェネッガー」という形から入りますね。

なので、僕は集中すればシュワちゃんの世界にスッーっと入っていけます。作るというより、入るという感じだと思います。


――本作の収録もだいぶ早く終わったそうですね。

玄田:今回も泳ぐようにスッーっと入っていけましたよ(笑)。


――「今まで演じてきた中で、最も思い入れのある台詞はなんでしょうか? そして最も恥ずかしかった台詞はなんでしょうか?」

玄田:自分ではそういうのってわからないんですよね......。

先日亡くなった仲村秀生さんと以前仕事をした時に、ドラマで演じた役をすごく褒めてもらったことがあったんですが、自分の中ではいいところに気づいていなかったんです。その時その時に一所懸命やるしかないので、人から言われないとなかなかその台詞の良さには気づかないのかもしれません。

恥ずかしいって思った台詞はないですね。例えばオカマのキャラとかを演じるときとかは、もう吹っ切ってやらないとできないですから。いつも同じように見られるよりも、「こんな役やるの!?」と思われたいという気持ちもあります。だから、2歳児役とかもやりましたよ。こっちが選ぶことじゃないですから、来るものは拒まず、演じています。


――「とても個性的で力強い芸名ですが、その由来はなんなのでしょうか?」

玄田:由来は特になくて、お袋が渋谷の占い師に占ってもらってつけた名前なんです。なので、僕は電話越しに聞いただけでよくわからないんです。


――「断末魔が『ほあああああああ!』なのは何故でしょうか?」

玄田:集中したらそうなっちゃうのかなぁ(笑)。例えば台本に「キャー!」と書いてあったとしても、気持ちが入っていればそのまま演じなくてもいいんです。だから、あまり意識してやってはいないですね。


――「スーパー戦隊シリーズの玩具のCMを長年やってらっしゃいますが、ロボットの名前を言う時に一番印象に残った名前はなんでしょうか?」

玄田:僕はその場で爆発して忘れていくタイプなんで、すぐ忘れちゃってますね。商品を買ってもらわなきゃいけないですから、毎回頑張ってはいますが......忘れています。


――「玄田さんの歌が大好きなのですが、今まで歌われてきたキャラクターソングや持ち歌の中で、なにか機会があれば特別に生披露してもいいという曲はありますか?」

玄田:聞くのは好きなんだけど、音符通りに歌うのは好きじゃないんです。現場で譜面を見せられて「玄田さん、どんどん遊んでください」と言われて、実際に遊ぶと「4小節以内に収めてくれませんか?」とか言われてしまうことが多いです。

だから正直なところ「遊んでください」はちっとも遊べない。のびのび出来ないと駄目なタイプなので、歌は適度に考え込まずにやるようにしています。


――「過去に出演した作品のパロディに参加することも多いかと思いますが、演じていてどんな気分なのでしょうか?」

玄田微妙な気分だね、あれは(笑)。あの作品をここまで馬鹿にして、こんなことするのか......と感じるようなパロディ映画が一時期流行りましたよね。仕事を受けたからにはやるしかないですが、こんなのやっていいのかなぁ? って、複雑な気分ですよ。


――「一番影響を受けた作品、俳優を教えて下さい」

玄田:作品は西部劇ドラマの『ララミー牧場』ですね。僕が中学生くらいの時の作品で、すごく好きでした。

高校生の時には、『珍道中』シリーズのボブ・ホープに影響を受けましたね。吹き替えは柳澤愼一さんでした。とにかく面白かった。でも、大人になってから深夜に字幕版が放送されていて、それを見たんですが全然面白くなかった。それで吹き替えって凄いなって思ったんです。

俳優だとジャック・レモンに影響を受けました。『おかしな二人』や『アパートの鍵貸します』など。やはり彼は凄いです。


生名台詞に感激! 玄田さんがシュワに大きな信頼と期待を寄せているのがお話の節々から伝わってきました。



映画『サボタージュ』は、シュワが今までとは一味違うミステリーに挑んだ意欲作。彼の存在感が元軍人のデヴィッド・エアー監督が描くハードな世界とマッチしていて、シュワ・ファンならずとも必見の作品です。早く玄田さんの吹き替え版も見たい!

『サボタージュ』は11月7日(金) TOHOシネマズみゆき座 ほか全国ロードショー!

© 2013 DEA Productions, LLC All Rights Reserved.


『サボタージュ』公式サイト

(傭兵ペンギン)

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