この機械丸出し感がたまらない...。
アナログシンセがなくとも、アプリでだって音楽が作れるお手頃な時代ですが、そんなDTMブームに合わせて、テノリオンだとかLaunchpadだとか、シンセよりもさらに手軽に音を奏でられモノもたくさんありますよね。今回はロボットマニアの方なら思わずウキウキしちゃう、マシン感が溢れんばかりの音楽がジェットをご紹介します。
【大きな画像や動画はこちら】
作成したのは、ロシアのアーティストである、ドミトリー・モロゾフさん。モロゾフさんは、「ロボット工学」と「エレクトロ」という自身の好きなものを2つ組み合わせ、「Reading My Body(私のカラダを読み取るもの)」と呼ばれるタトゥーアートプロジェクトを作りました。
タトゥーから変換された音は、「古いタイプのダイヤルアップモデルの音のようであったりテルミンの音の様であったり、2つの混合のようにも」とあるように、ゴボゴボとしたノイズっぽい音、時折高音の電子音が響いたり、SFチックな音だったり、雷の様な音だったりと、いくつかのタイプの音が出せるようですし、歪ませたりもしています。キュイーンキュイーンしてるし!
こちらのバーコードを読み取る事で、音が発生!
このむき出しな感じがいいですよね!
こちらのタトゥーを読み取るための走査装置は、金属部分を横切るセンサーが付けられたものと、Wiiリモコンが使用されている様子。
一体全体なぜにWiiリモコンなのかというと、加速時計を利用して、腕を動かす事で音を歪ませるために使用されているとの事! なるほど、この子のおかげで、キュイーン感やエコーっぽい感じが出せているんですね。こんなところでWiiリモコンが活躍するとは...。
さらに、バーコードの各バーの長さは音の持続時間を決定づけているようです。「ロボット工学×エレクトロ」、侮れません!
ロシアでは組織犯罪の象徴とされているというタトゥー。それを芸術と組み合わせ、既存の概念を変えていくことを、モロゾフさんは目指しているそうです。
タトゥーを入れるのは難しいですが、自身が作成した音楽をタトゥーシールにプリントアウトして、それをデバイスを通して再現しちゃうとか...アーティストの方なら、パフォーマンス的にもありな楽器ですよね! 新感覚ミュージックデバイス、商品化したら絶対欲しい!
This Tattoo Project Turns Body Art Into Music
(イチカ)
関連記事