ひねりのきいたサイエンス・フィクション・ミステリーが好きな人にぴったりのショートフィルムをio9が紹介しました。
Short of the Weekで作られた緊張感溢れる15分のショートフィルム『マウス−X』は、見ている側に、主役の男性同様「これは一体何が起こってるんだ?」と困惑させる実験を描いた作品ですよ。
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小さな部屋で目を覚ました男性。彼はある実験の被験者でした。そして、部屋から抜け出した彼が目にしたのは、彼が実験人間だという現実だったのです。
『マウス−X』を監督したのはジャスティン・タグさん。これは、アイデンティティと自我に関するフィルムなのだそうです。
私たち人間は、本当に自分たちで様々なことを決定し、動いてきているのでしょうか? 私たちは実現確率の集まりでしかないのでしょうか? それともアイデンティティを持って選んできているのでしょうか? そういったことを訴えているようです。
それにしても、始めから終わりまで緊張しっぱなしでしたね。SFミステリー系の映画にはありがちな撮り方ですが、ドアを開ける毎に自分と同じ人間が出て来る辺りの盛り上がりはBGMの効果もあってかなりのものでした。
台詞が全くないと言っても等しいほど出てこなかったのも、視聴者に疑問を持たせることに成功していたのではないでしょうか。
Mouse-X [via Short of the Week via io9]
(中川真知子)
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