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T-1000の実現は近い? 形を再構成可能な液体金属が実現

2014/09/28 00:30 投稿

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T-1000の実現は近い? 形を再構成可能な液体金属が実現
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『ターミネーター2』に登場するT−1000は液体金属で出来ており、望んだものに姿形を変えることが可能です。今の技術だとT−1000のように自分の意思でグニャグニャを変形する液体金属というものはありませんが、形を再構成することが出来る液体金属は実現したとio9が伝えました。

先日発行された『米国科学アカデミー紀要』の研究によると、ノースカロライナ大学の研究者達が、低電圧を加えることで液体金属の表面張力を操作することに成功したそうです。



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『ターミネーター2』のヴィランは、液体金属で構成されたマシーンでした。現実では、表面張力が非球形の液体金属を実用的でない形に形成してしまいます。


今までは...


ガリウムとインジウムの液体金属合金を使い、低電力で劇的な形に変化させることに成功しました。


電気化学的酸化で、水溶液の中の合金を操作しています。


進む方向を操作したり、液体金属をファイバー状にしたり、左右非対称にディウェッティングしたり...様々なことが可能です。


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ノースカロライナ大学の研究者たちは、表面張力が非常に大きいガリウムとインジウムの合金を水溶液に入れ、そこに1ボルト以下の電力を加えました。すると合金は、周囲の液体の間との表面張力を低くする酸化物の「膜」を作ります。

これで、重力により液体金属をパンケーキのように平べったくすることが可能になるのです。

これだけでなく、研究者はこの表面張力は復元可能だということも発見しました。電気の極性を正から負に逆転させると、酸化物は消えて表面張力は元に戻るのだそうです。

表面張力は、このふたつの極性の間で電圧を変化させることで調整することが可能なのです。

「表面張力を変化させることが出来るという結果は、これまで報じられてきた中でも大きなニュースのひとつと言えるでしょう。特に、1ボルト未満で操作出来るという点が注目されるべきものです。」と話すのは化学/生体分子工学を専門とするマイケル・ディッキー博士。

「我々はこの技術を使って液体金属の動きを操作し、アンテナの形を変えたり、回路を破壊したり完成させたりすることが出来るのです。」

ディッキー博士曰く、多くの材料が表面酸化物を形成するので、彼らの研究はガリウムやインジウム以外にも広がっていくだろうと期待しているようです。

動画の最後にもあるように、今のところ人型のプロトタイプのスケールは、1セントよりも遥かに小さいもののようです。しかし、技術がここまで来ているとなると、近い将来的にはT−1000の再現も不可能ではないのかもしれません。


Shapeshifting Metal Brings Us One Step Closer to the T-1000[via io9]

中川真知子

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