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マリオとルイージはブルックリン出身の落ちぶれたロックバンド。リンクはヨーロッパの伝説的なダンスミュージック・アーティスト。メガマン/ロックマンはスケーター。ノコノコはクッパの犬。ピーチ姫はポップスター。
「マリオ・アンド・ザ・ブリック・ブレーカーズ」が配管工から有名バンドへとのし上がり、そして麻薬やセックステープなどの問題を抱えながらも成功するまでの道のりを、まるで本物のバンドドキュメンタリーを見ているかのようなタッチで描いた作品、お楽しみください。
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ルイージ:俺もたくさん仕事をしてるのに、何故か俺の功績はあまり認められないんだ。
マリオ:これはゲームだった。俺たちが勝っているゲーム。
しかしそこには悲劇も...
ピーチ:バックステージでマッシュルームをやらないと、ショーの最後までちゃんと演奏できないあり様だったわ。
その彼らの復活、ニュー・シングル「Hey マリオ」の成功もあり、これまでのアルバムの総売上枚数を販売初週の売上枚数で上回ったグレイテスト・ヒッツ。
そもそもの始まりは、マリオ・ヴィンセント・ジュセッピとルイージ・ロバート・ビンチェンゾ、そして彼らの親戚ワリオと共に2001年に結成したロックバンド「ザ・プラマー(配管工)・ボーイズ」でした。
マリオ:3人で、何をやってるのかよくわからないまま始めたんだ。
説明書なんて読まないいつもの性格そのままに、兄弟たちは音楽の世界に頭から飛び込んでいきました。
ルイージ:初めてドラムセットを前にした時、キックドラムを「パウ! パウ! パウ!」とやったらその場が静まり返ったね。その時俺は「プラマーからドラマーになるんだ」って確信したよ。
彼らの最初にオープニングギグを飾ったのは「バンシー・ボードウォーク(ヒュードロいけ)」と「シャイ・ガイ(ヘイホー)パブ」。伝説的なパンクバンドの「ソニック・アンド・ザ・ヘッジホッグス」や「コントラバンド」、「ザ・ハンマーブロス」などの前座としてで、すぐに彼らはアンダーグラウンドシーンで名を上げていきます。
ワリオ:中々悪くなかったぜ。俺には注目が集まるし、いとこたちも「アーティスティック」に自分たちを表現できたんだからな。何がしたかったか知らんが。
マリオ兄弟との間にいざこざの絶えなかったワリオは、音楽的にも兄弟と合いませんでした。
ルイージ:何やってもアイツとは喧嘩になったよ。コイン数枚とか、誰が最後のバナナを食うかとか、しょうもないことで喧嘩になった。
マリオ:「俺が勝つんだ!」って意気込んで負けてキレたりしてね、変な奴だよ。
ザ・プラマー・ボーイズは、ワリオのドラッグ中毒で幕を閉じます。
ワリオ:スターを打って、フラワーを吸うからって、自分のバンドから追い出されるんだぜ。後のことを思うと皮肉だよな。
こうしてワリオがバンドを去りますが、ワリオは兄弟たちにライバル宣言をします。
マリオ:家族親戚で集まるときは変な雰囲気になるね。だって従兄弟が宿敵宣言したわけだぜ。
バンドの崩壊はたちどころに小さなミュージックシーンの間に広まります。もう終わりかに見えましたが、しかしそこにチャンスを見出したバンドマネージャーがいました。
ドナルド・「DK」・コングドン:スーパーグループをつくろうと考えた。手の空いてるこいつらを使ってよ。
マリオ:彼との日々は毎日がアドベンチャーだったよ。
音楽を続けることに前向きだったマリオたちは、こうしてニュージャージーのホーボーケンの小さなスタジオで練習をすることに。そしてヨッシー・バーソロミュー・アップルトンとチェド・トード(キノピオ)・ディギントンと出会います。
キノピオ:「なんで配管工とジャムってんだよ」って言われて「イェー、いい感じにジャムってるよ」って...
ヨッシー:最初はちょっと変だったけど、一緒に練習しはじめてからはあの配管工達すげえなって。
ルイージ:奴らのコントロールと才能はすごかったよ。オールスターッて感じさ。
こうして地元のスーパーグループを作るというDKの作戦は成功します。「マリオ・アンド・ザ・ブリック・ブレーカーズ」として成功し始めた彼ら。しかしまだコインの足りていなかった彼らに、DKは彼のアパートを貸し、そこが彼らの本拠地へと変わります。
DK:金はなかった。だが俺達はでっかい夢とワンベッドルームのアパートを持ってたんだ。ありゃまるで動物園だったな。
昼間は配管工、夜はロックスターを目指すバンドとして活躍していた彼ら。そんな彼らに2005年11月、大きな転機が訪れます。かの有名な「ブーズ・マンション(テレサのホラーハウス)」で演奏した時でした。
マリオ:部屋の向こうに彼女を見た時には、まるで時が止まったようだったね。スポットライトが彼女にあたって、何百万回のライフを生きても、彼女ほどの美人には出会えないって思ったね。
マリオは恋に落ちたのです。
ピーチ:当時彼はとてもシャイだったし、私もそうだったわ。でも何か感じたの。
話しかける勇気のなかったマリオですが、そのおかげもあり、マリオはバンドの最初のヒット曲「マイ・プリンセス・ピーチ」を書き上げます。
マリオ:心の奥から出た気持ちを歌にしたから良かったんだと思う。マッシュルームをやっててできた曲とかじゃなくて、心の奥底からのさ。
ピーチ:自分がまさにお姫様になった気分だったは。
その存在を遠くからしか知ることのできない関係を描いたラブソングが、ネットでバイラル化。一夜にして世界的に大ヒットとなりました。マリオ兄弟の若かりし頃のスターだったヨーロッパの伝説的EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)スター、リンクの目に留まるのも時間の問題でした。
リンク:インターネットのウェブサイトで彼らが歌ってるのを見たんだ。アメリカの音楽はイイよね! 僕にとってナンバーワンだ。
ルイージ:リンクを聴いて育ったんだ。ゼルダとの破局も伝説的だったね。
こうしてマリオたちは、リンクのハイラル・ナショナル・ツアーの前座を務めることになりました。55ステージ、全土のアリーナでチケット売り切れ。「ブリック・ブレイカーズ」がいつも思い描いていたビッグブレイクがついに実現しました。
マリオ:「オーマイガー」って感じだったね。その瞬間、人生が変わって、全て変わっていったんだ。
キノピオ:毎ステージ良くなってって、ダブルだよ。うん、サイズも2倍になってった。
ピーチ:バンドにとって、毎日が新しいレベル。新しいレベルはまるで、私達にとって新しいワールドだったわ。
ヨッシー:ツアーは毎日、女の子、フルーツバスケット、ピザ、ビール、タコス...
ツアーの後、リンクはマリオをメインストリーム音楽会のキングに紹介します。クッパ・トルーパー・レコードの創設者でCEO、バウザー・「キング・クッパ」・トルーパウスキです。
クッパ:私のクリスタル・ノコノコちゃんはどこ?こっちいらっしゃいノコノコちゃん。ベイビー、お元気?ワハハハハー!
リンク:すごい速度でクッパとは仲良しになったよ。言っただろ、ナンバーワンだよ!
才能を見抜く高い力、メディア界での仕事にかける炎のような情熱、音楽業界の食物連鎖の頂点に君臨し、業界の伝説でもあるクッパ。
キノピオ:ツアーに出てディグってくんだよ、深く深く。そしたらあのクッパとレコード契約。クッパ、クッパ、クッパ...
彼らはクッパと数百万ドルの6アルバム契約を結びます。クッパはマリオの音楽をメインストリームに紹介しただけではなく、父親的な存在でもありました。
マリオ:彼は俺のおやじみたいな存在だったよ。後におやじとしての存在ではなくなるんだけど、そのことについてはいつも後悔してる。
クッパ:ワタシが恋しいのはスマッシュヒットね。キング・ヒッポ(「コイツとは一発ぶちかませば終わっちまうぜ」)をスタジオに入れれば、曲はすんごくなるの。
キング・ヒッポ(*『パンチアウト』のキャラ)との共作で、バンドはサイケデリック・レゲエの大ヒット曲「ブーン・ブーン・パス・ザ・マッシュルーム」をリリース。
マリオ:この時点では全てがゴールドだった。ただマッシュルームをやって、世界のことなんて気にしなくても良かった。あの曲通りの生活を送ってたんだ。
スター・フォックス:クッパが俺を警備職につけたときには、まだ彼らは何者でもなかった。しかし彼らの人気は一夜で急上昇したからな。
巨大レーベルをバックに天井知らずの成功でした。
マリオ:俺たちのシグネチャーギターも出たし、俺たちのゲームだって出た。車まで出たんだ。
マリオ:俺は自分のアイランドを持てた。
キノピオ:マリオとルイージそっくりな車が出てさ、ヨッシーは島持ってて、俺は...アー...
メガマン:彼らの曲をラジオからブラストするんだ。超イケてるぜ。
マリオ:ブルックリンで配管工として汗を流してた俺達が、あっという間にステージライトの下で汗を流す生活になったのさ。
クッパ:バンドはラジオを占拠した、でもマリオはワタシの思った通り、タブロイド紙まで占めちゃったの。
しかし成功と共に、破滅もやって来ました。ハードドラッグによる破滅です。
マリオ:俺らほどのセレブになると、みんなが俺らとパーティーしたがる。ここまでのスピードで有名になってしまうとバックファイアーが危険だ。
テーブル中にフラワーがあるし、トイレにはスターが散らかってる。最初は中毒になるなんて思ってなくて、こっちでちょっと、あっちでちょっと、ってやってる。やり始めは問題にはならないんだ。
ルイージ:こんなもんが手に負えなくなるなんて考えないんだよ。ピノキオを見てみろよ。あの時点ですでに何年もマッシュルームをやってたんだぜ。彼と他のやつとの違いは、ピノキオは自分をコントロールできるってことさ。
キノピオ:レクリエーションとしてのドラッグ使用には問題ないんだ。でも1日に2つもスターをやるなんて...
マリオ:いつかスターやフラワーで悪いことになる。それは暗い道だよ。
クロスオーバーヒットによって音楽界の歴史を永遠に書き換え、プリンセス・ピーチを世に紹介することになった「レインボーロード」。
~ピーチの香水のCM~
マリオ:俺たちは恋に落ちてたんだ。
ピーチ:私たちの夢は、レインボーロードにお城を作ることだった。そこで家庭を、子供を持つの。
マリオ:マリオ・アンド・ザ・ブリック・ブレーカーズ最大のヒットだった。
ワリオ:どっかの女と一緒にシングルをだしてやがるんだ。少なくとも眺めるぶんには悪かない。エーヘヘヘヘ、ワオワオワオワオワ。
4500万枚売れ、歴史を塗り替えるデュエットとなった「レインボーロード」は、業界最大のクロスオーバーヒットとなりました。
リンク:「レインボーロード」は歌の音楽の中で僕が一番好きなやつだよ!
バンドは頂点に上り詰めました。
マリオ:これはゲーム、勝ちゲームだったんだ。
問題は、そこから行く先は下しか残されていないことでした。
「レインボーロード」の成功を受けて、クッパはピーチの音楽キャリアを作ることに。
クッパ:サーガ・アンド・ザ・ヘッジホッグス、スター・フォクシー・ブラウン、そんなのピーチとは比べ物にならないわよ。
クッパ:契約してから、クッパと一緒にファースト・シングル「アップ・イン・マイ・タワー」を書いたの。
「アップ・イン・マイ・タワー」はダウボード・ホット100にも選ばれ、「ポップ界のプリンセス」と呼ばれたことから、「プリンセス・ピーチ」という名に。
ピーチこれまで気付かなかった自分の一部に気付いたの。アメリカのプリンセス・ピーチへと花咲いて行ったのよ。
大衆もプリンセス・ピーチを求めました。ワールドツアーも行い、雑誌の表紙を飾り、自分ブランドの香水シリーズ「プリズナー」まで登場します。
マリオ:いつも俺の側にいた彼女が、突然アンビリーバボーなスーパースターになったんだ。
その成功により、ピーチはマリオの側から数ヶ月間いなくなることも。これをマリオは愛に対する脅威とみなしました。
クッパ:マリオはワタシが彼女を盗むと思ってたの。ワタシはピーチを愛してるけど、そういう愛じゃないわ。一目瞭然だと思うけど。
マリオはピーチにエンターテイメント業界でのキャリアを諦めてくれるよう懇願します。
ピーチ:マリオはこの「ハリウッド式のライフスタイル」が私を彼から奪ったと思ってて、そこから救おうとしてた。でも現実には、救いが必要だったのは私じゃなかった。
くっついたり離れたりしていた彼らの関係は2010年11月に、ピーチが「ローリング・シェル」マガジンの表紙で破局宣言し終りを迎えます。
マリオはこの原因をクッパのせいだとし、クッパとクッパ・トルーパー・レコードに宣戦布告します。
クッパ:マリオは文字通り私に宣戦布告したのよ。クレイジーよ、だって私は彼に対して愛情しかもってなかったんだから。
ドラッグ中毒がマリオを孤立させていき、バンドメンバーとも、弟であるルイージとの関係にも亀裂が生じます。
ルイージ:成長する中で、俺はいつも彼のナンバー2だった。でも中毒のせいで、彼はチームから離れていった。マリオ対世界って感じだった。
ピーチ:彼は変わっていった。私の知ってたマリオじゃあもうなくなってた。
彼は植物やフラワーを来る日も来る日も食べてて、バックステージに戻ってマッシュルームを食べなきゃ一つのショーも最後までできない有り様だった。そりゃもうひどい有様よ!
キノピオ:ギグの最中にマリオが「ピーチどこだー」って叫ぶんだけど、俺は「ピーチこのギグにはいないぜ」ッて。
マリオはより「ポップ」なオーディエンスにアピールしようとバンドのイメージを変えようとしますが、他のメンバーはこれに反対していました。
マリオ:あそこまでロック・ミュージックから離れるつもりはなかったんだ。血管にスターを入れれば入れるだけ、頭からクレイジーなもんが飛び出してくるんだ。あのレコードはそうしてできたんだと思うね。
ヨッシー:馬鹿げたコスチュームを着させられてよ。ヘッドバンドは好きだったけど。
キノピオ:過激なコスチュームだったぜ。
スター・フォックス:マリオの奇抜な行動についていくのが難しくなっていきていた。
マリオはコントロールを失ってしまいました。
ルイージ:ラスベガスのショーガールみたいな変なコスチューム着せられて、マリオ本人は来なかったり、来るときには遅れてきたと思えば、巨大な土管から浮かび上がってきたいとか言うんだ。全て馬鹿げてたよ。
ヨッシー:ディノパックンのやりすぎで、ステージから俺が背負って降ろさないといけないこともあった。
過激なパフォーマンスやギグのキャンセルが続き、2012年のパイプ・ワールド・ツアーは酷いものになります。マリオの破滅的な決断はセックステープの公開に。
ピーチ:セックステープとか冗談でしょ。私とのセックステープじゃないけど、金を儲けたくないとでも考えてたのかしら。
DK:ホームメード・ポルノなんて、いったい俺はどうしたらいいのか...
マリオ:この時点では「またロックスターのセックステープか」って思われてただろう。でも当時は気にもしなかった。助けを求めてたんだ。
DK:彼がバナナをさすってもらってる姿が世界中に流れてたんだ。もうグチャグチャだよ。
マリオ:自分で自分をこの状況に貶めてしまった。
マリオはバンドメンバーたちとの距離を広げていきます。弟ルイージとの関係も最悪の状態に。兄弟にとって最も悪影響となった従兄弟のワリオと時間を過ごすようになります。
ワリオ:従兄弟の噂を聞くようになった。奴がスターやを打ったりフラワーをやってるって。で、俺はそろそろ奴に電話でもかけてやろうかと思ったんだ。
2012年8月、最新シングル「マネー・メーカー」の失敗にも関わらず、彼らにとって最大のギグ、ハイラル・キャッスル・アリーナでの公演は満席に。
ルイージ:8万5000人を前に兄貴が立ってたんだ。フラワーでハイになって。まともじゃなかった。
マリオ:そこでルイージがブチ切れた。
マリオ:俺は爆発して...爆発してしまったんだ。
麻薬、エゴ、怒りによってちぎれた兄弟の絆。彼らは満席の観客を前に戦い始めました。
ヨッシー:奴らはステージで喧嘩してた。殴って、コンボ出して...
キノピオ:マジでやるとは思わなかったよ。
ルイージ:思い返すと、それまで兄貴を殴ったことなんてなかった。でもいまは自分のしたことを受け入れて生きていかないといけない。
マリオ:YouTubeで一番人気の動画は、俺が弟をマントで殴ってる動画だ...こんなの間違ってる。
ワリオ:オマエらがどんなクソ野郎でも...俺はお前らふたりともでかいファッキンクソ野郎だと思ってるが...他人をマントで殴っちゃいけないよな。マントで人を殴っちゃダメだ。
マリオはついにどん底のその底に落ちました。マリオはひっそりと姿を消し、マッシュルーム、フラワー、スターにまみれた自己嫌悪に陥ります。2012年9月1日、マリオは大きな間違いを犯しにクッパの元へと向かいます。
マリオ:俺は手にケープ、ポケットには甲羅を入れて、クッパ城へと向かったんだ。
マリオはクッパを殺すつもりでした。
マリオ:辛いよ...難しかった。
しかしマリオの体にはドラッグが耐え切れませんでした。午後11時15分、マリオの遺体がクッパの私有車道で見つかります。現場で死亡宣告を受けることとなったのです。
マリオ:俺は死んだんだ。心臓が止まって、死亡を宣告された。この地上から死んだんだよ。
マリオの遺体はクラウド・ワールド病院に運ばれ、医者たちによって新たなライフを与えられました。
クッパ:マリオがドラッグ過剰摂取したのは、ワタシを殺しに来る時だったって聞いたわ。重い話よね。ワタシたち親しい友達だったのに。
ピーチ:キャリアが雲の上から落ちていくんだから、ドラッグにハマっちゃうのもそんなに悪くはないと思うの...。でも彼が無事でよかったと思うわ。
スター・フォックス:バンドは粉々になった。マリオはドラッグの過剰摂取。そして俺はミッションに失敗した、ひどい失敗だった。
マリオはスカイガーデンのリハビリ施設に入ります。長年の友達であり、麻薬中毒から立ち直りつつあるメガマンも、救いの手を差し伸べに来てくれました。
メガマン:スカイガーデン・リハビリ施設には、ショートカットなんてありません。これは競争でもなければ、ゲームでもない。立ち直ることだけが目的です。そして、それが彼が最も必要としているものでした。
マリオ:新しいライフを得た。誰も助けてくれなかったその時、メガマンはそこにいてくれた。
メガマン:僕はマリオのためにそこに居た。マリオがそうしてくれたように。チームワークだよ。
キノピオ:マリオがリハビリ施設にいたからジャムできないし、ジャムしなかった。
DK:俺もそこに居た。彼が必要だったのはマネージャーじゃなくて友達だった(それは俺だったんだ。)
マリオはスカイガーデンで全てのリハビリを試しました。一番難しかったのは弟ルイージとの関係改善でした。
ルイージ:マリオを許すのは難しいことだった。でも時計は常にカウントダウンしてる。時間がなくなった時のためのことも考えないといけない。
憎しみを持ったままでいるなんてだめだ。それは兄弟のすることじゃない。少なくとも俺ら兄弟はそうじゃない。
マリオ:ルイージは俺のためにそこにいてくれた。これまで俺がしたことすべてがあった上で、俺がルイージの人生をダメにしたのに、彼はいてくれた。
腕を大きく広げて、俺を連れ帰ってくれた。それが俺の弟さ。俺のファッキン弟さ。
兄弟は関係を取り戻しました。そしてバンドも元通りへとなっていきます。
マリオ:俺が落ちぶれてた時にルイージが曲を書いてて、それを持ってやってきた。それが「ヘイ! マリオ」だ。
まだ悪い時期だったから、俺にはそれを見てもすげえ曲だって気づかなかった。ルイージはずっと「俺は側に居る」って俺に伝えようとしてたのに俺はずっとそれをはねのけてたんだ。
2014年8月、マリオ・アンド・ザ・ブリック・ブレーカーズは、2年前にバンドが悲劇の解散を経験したのと同じステージに立っていました。彼らは満席のハイラル・キャッスル・アリーナで、自己反省も込めたニュー・シングル「ヘイ! マリオ」を披露。
マリオ:自分のバカな過ちについて歌った歌なんだ。どれだけ俺が遠くに行ってしまっても、ルイージは絶対に俺のことを諦めない。それが家族、それが同じ血を持つということなんだ。
ヨッシー:戻れて嬉しいね。
キノピオ:前よりジャムもグラフィックもギグも良くなってさ。
リンク:彼らの新曲はマジでロッキングだね!
クッパ:彼らの新アルバムを出すってことでワタシに声をかけてくれて、アルバムに関われてとってもハッピーだったわ。本当のマリオがまた戻ってきてとっても嬉しい。
マリオ:これは新アルバムからのファースト・シングルだから、今のバンドにとって一番大事な曲なんだ。俺は過去から隠れはしない。だからミュージックビデオは俺がこれまでしてきた失敗で構成されてるし、それが今のハッピーエンドにつながってる。
家族...ルイージ、ヨッシー、キノピオ、クッパ...彼らみんな、俺のためにいてくれるんだ。俺はそんな彼らみんなをとても愛してる。
ワリオ:お~ハッピーな日々!バンドがまた再開できる!とかなんとか、家族の再会ごっこでもしようか。だれかワリオに連絡取ったか? ノー。ファック野郎どもめ!
ヨッシー:この果物食べていい?
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30分近くに渡る、まるで本物のミュージシャンのインタビュードキュメンタリーのような作品、Patent Pending TVによる動画でした。
YouTubeページには「マリオ・アンド・ザ・ブリック・ブレーカーズ」のミュージックビデオもあるので、このモキュメンタリーに出てきた曲が気に入られた方はそちらもどうぞ。
[via Kotaku]
(abcxyz)
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コメント
hey!marioが普通に良い曲でワロタ
記事を見ただけだけど、良い話だった・・・。
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こーいうの妄想ではするが外国では形に出来るって良いなー
(ID:27100366)
マントで人を殴っちゃいけないよな、そうだよな…