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今思うと90年代のセンスとは何だったのでしょうか?
任天堂が新作ゲームソフトや家庭用ゲーム機をリリースする時のコマーシャルは、こざっぱりとしたクリーンな印象が有る気がします。
ですが、イメージはいつも時代に合わせたデザイン/アートの流行や景気、そしてお国柄によってもその都度変わってきたのです。
今回は、90年代の「ゲームボーイ」と「ゲームボーイポケット」の北米向け広告が、ちょっとブっ飛んでいて面白いので、皆さんにご紹介。キテレツなものやセクシーなものまで、どうぞお楽しみください。
新ゲームボーイポケットは深刻に気が散る
セクスィーなネグリジェ姿の美女が、ベッドの上で繋がれているというのに......男性はゲームボーイポケットのプレイに夢中で。ベッドの変態プレイなど蚊帳の外です。お姉さんの怪訝そうな表情がなんとも言えませんね。
ゲームボーイポケットがそれほど楽しく魅力的だ、というアピールの広告です。
ズボンの中にフェレットを突っ込むより楽しいぞ
こちらは一体どういうシチュエーションなのか!? 下半身でフェレットがチョコチョコ動き回っていたら楽しいのが普通なのでしょうか......。
ヘタをするとムスコを噛み千切られそうでコワいですが、もしかしたら「フェレ」の辺りに何か含みを持たせているのかもしれません。その気になれば、シモのほうに深読みできてしまう広告です。
いつもパンツに入れておきましょう
こちらはそんなに下ネタ系ではありませんが、実際のサイズはこれくらいですよ、と知らせるための広告でしょう。
下着のゴム部分には某カ○バン・クライン製品のように「NINTENDO」というプリント。ポケットのタグには「PLAY LOUD(うるさく遊べ)」と書かれています。ディティールにもこだわった1枚です。
グラフィックも俺の名前もイカしてるぜ
「もしこれらが最もクールなグラフィックじゃなかったら、俺の名前はヤウィガ・カナウィじゃないぜ」という何処かの原住民のオッサンが自慢気に持っている「ゲームボーイ」。
アメリカン人が観ても「何だコレ?」と言いそうです。90年代はデザインのセンスだけでなく、ジョークのセンスも似たようなレベルだったのかもしれません。
頭に穴を開けるより楽しいぜ
意味不明さもキワモノ級になってくると、一線を越えた感じがしてきます。首や腕に比べるとやたら白い顔、緑に染められた髪の毛、そして脳天にブっ刺さった18番ホールの旗。
「hole in the head」は「要らないもの」、という慣用句でもあるので、恐らく正解は「不要なものより面白い」......が転じて、「ゲームは楽しいから必要である」というメッセージではないかと思われます。
皮肉っぽい気もしますけどね。しかしこの広告、子供たちにトラウマを与えたのか? それとも大いにウケたのか? 当時の担当者に尋ねてみたい気がします。
耳にクリップを挟むより楽しいぜ
「クリップ・オン・ザ・イアー」とは慣用句で、横っ面(耳の辺り)を鋭く軽くピシャ! っと叩かれたり痛みが走る様子を表現しています。
そんな痛みよりも刺激的だ! と言いたいのかもしれませんが......これ、単なるドM野郎じゃないですかねぇ。お兄さんの表情からしてもうマゾっ気たっぷりっぽいですし?
ということでこれらの広告は、テレビゲーム文化に特化したタンブラーPxlbyteで特集されていたものでした。フランスのPS2の広告もインパクト大ですが、こちらもなかなかしびれたのではないでしょうか?
いかにも90年代テイスト! って臭いがプンプンな訳ですが、請け負ったデザイン事務所もよくこんなの作りましたよね。それ以上に、こうした広告にGOサインを出した北米の任天堂も、けっこうトンガっていたのだなぁと思わせてくれます。
だって、どっちかと言うとこういうデザインって...当時のセガっぽいと思いません?
Old Game Boy Ads Weren't Exactly Family Friendly[Kotaku]
(岡本玄介)
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