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今回ご紹介するのは、あまり知られていないけれども素晴らしいゲーム音楽です。
『スナッチャー』、『ワイルドロイド9』、『From Dust』など、ゲームの名前は聞いたことがあるけれどもプレイした事が無かったり、どんな音楽なのかは知らないものもおおいはず。
それではRerezのシェーン・ルイスさんが紹介する隠れたゲーム音楽の名曲トップ5をどうぞ。
■『Black Knight 2000』 - メインテーマ (元々はアーケード・ピンボールマシン)
元々はアーケード用のピンボールマシンですが、ゲーム『Pinball Arcade』にも収録されています。作曲はブライアン・シュミットさんとダン・フォーデンさんです。なんとヴォーカルも入っていて、プレイヤーを挑発するような歌詞となっています。
この作品のゲームデザイナーであるスティーブ・リッチーさんはこの曲をいたく気に入り、ピンボールマシンのオーナー向けマニュアルに音楽は常に大音量の設定にするように、「音楽、ヴォーカル、スピーチは、プレイヤーのエゴにポジティブな働きがあります。プレイヤーは『自分の頭の中で自分をヒーロー』にするのです。これは『Black Knight 2000』をとても魅力的なものにしている要素の一つなのです。」とまで記しています。
■ 『ワイルドロイド9』 - メニューテーマ (PlayStation)
トミー・タラリコさんは、250以上のゲーム音楽に携わる有名人ですが、1998年にリリース(日本では2000年)された『ワイルドロイド9』に関してはあまり知られていないでしょう。
『アースワーム・ジム』の開発者達ほとんどが関わって作られた『ワイルドロイド9』は、宇宙を支配しようとするカーンに友達を誘拐された主人公が、友達を助けに行くという内容です。
ヘヴィーメタルなメニューテーマは、ナイン・インチ・ネイルズが好きな方は気にいるかもしれません。ゲーム自体も今遊んでも楽しい作品で、タラリコさんの音楽のファンならマストプレイな作品です。
■ 『Captain Blood』 - メインテーマ (Atari ST)
1988年のフランス産ゲーム『Captain Blood』は、複数のプラットフォームでリリースされました。そのなかでも最初にリリースされたのがAtari ST版。1988年当時のゲーム音楽は『獣王記』みたいなものが多かったのですが、『Captain Blood』のものは一線を画しています。
作曲は世界的に有名なエレクトロニック・ミュージシャンのジャン・ミッシェル・ジャールさん。この曲は1984年にジャールさんがリリースしたアルバム『Zoolook』収録の「エスニカラー / Ethnicolor」からのサンプリングを元に構成されたきょくとなっています。当時のゲーム音楽の何歩も先を行くサウンドでした。
■ 『From Dust』 - メインテーマ
「シネマティック」なゲーム経験をもたらした『アウターワールド』。そのデザイナーであるエリック・シャイさんの2011年の作品が『From Dust』です。トム・サルタさん作曲によるこのオーケストラ曲は、ゲームの恐怖心、何が起こるのか分からない雰囲気、驚き、それらを上手く捉えています。
このテーマ曲はプレイヤーをゲームの世界に引きこんでくれる、まさにこの作品にピッタリの曲です。オーケストラ演奏のゲーム音楽としても最高の曲のうちのひとつでしょう。
■『スナッチャー』 - Twilight of Neo Kobe City (MSX2バージョン)
『メタルギア』シリーズで知られる小島秀夫監督による1988年の作品です。
ゲーマーの間ではSega CDで出された名作としてもしられていますが、最初に出たのはPC-8800版やMSX2版です。今回紹介の曲は、80年台のSFの雰囲気がばっちり出ている「Twilight of Neo Kobe City」、ネオ・コウベ・シティの未来的な町並みにもピッタリです。
より新しいバージョンの『スナッチャー』では、よりアップビートな曲となっていますが、どのバージョンのものよりもMSX2版が雰囲気があります。
以上5作品から5曲をご紹介しましたが、みなさんのお気に入りはありましたでしょうか? 米Kotakuコメント欄でも、読者のお気に入りの「あまり知られていないけど良いゲーム音楽」が多数紹介されていますのでそちらもどうぞ。
(abcxyz)
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