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月面にも、偉大なる人類のうんこが!
老いも若きもあのカワイコちゃんも、人間だけでなく動物や虫だって絶対しないと生きていけない身体のメカニズム...「排便」。
今回のお話はまぁ、平たく言うと「うんこ」についてなのですが、高いお金を払って美味しいものを食べても、悲しいかな翌日にはトイレでブリっと出て、ジャーっと下水の彼方へ消えてしまうのは毎度切ないものですよね。
臭くてばっちぃ話かもしれませんが、日々生活する上で避けては通れない「うんこ」について、「io9」が18のムダ知識を披露していましたので、私たちもその見聞を深めてみましょう。せっかくなので白い便器に腰掛けながら、ご一読くださいませ。
■なぜコーヒー飲んだら、うんこしたくなるのか未だに不明のまま
コーヒーを飲んでしばらくすると、猛烈にトイレに駆け込みたくなるという方はいらっしゃいますでしょうか? これはカフェインが起因しているのかと思いきや、カフェイン無しのコーヒーを飲んだ人も便意を催すそうなのです。しかもコーヒーを飲んでから4分以内に、直腸S状結腸が収縮を始めるんですって。
『下行結腸にコーヒーがもたらす効果』研究では、腸か血流かどちらかが働いているのではないか? と言われているそうです。
そして研究の終わりの方では、「ちょっとした胃結腸炎反応が起こっているのかもしれない」と書かれています。そしてこの反応は、ホルモンと神経機能によって中和されるのだそうです。とはいえ、全てが完全にハッキリわかっているわけではないそうですが。
■『下行結腸にコーヒーがもたらす効果』の著者はS.R.ブラウン
最初の著者がブラウンさんで、2番目の著者がキャンさん。3番目がリードさん。英語のジョークになっちゃいますが、3人の苗字を並べると「茶色が(研究リポートを)読むことができる」文章が作れてしまうことになります。茶色が意味するのは...そう、お察しの通りです。
■本屋に行くと強烈な便意を催す人々がいる
タイトルの通り、本屋さんでうんこをしたくなる人っていうのが、世の中にはけっこういらっしゃるそうなんです。何か心理的な要因かもしれませんが、これも未だに理由が判明していないのです。
しかし知る人ぞ知るこの現象には名前がついており、それはを「青木まりこ現象」と呼ばれています。
これは1985年、『本の雑誌』(本の雑誌社)の読者欄に投稿された体験談が話の出処で、共感するという投書が多く寄せられたのをきっかけに特集まで組まれ、それ以降ことある毎にメディア等々で議論されている話です。
ちょっとうんこしたいかな? 程度では済まされず、「突然自覚される耐えがたい便意」に襲われるそうで、世の中では紙業界による陰謀論から本の霊力説まで、本当に多種多様な物議が醸し出されており、読んでいて飽きることがありません。
ウィキペディアでは、そういった情報がかなり本格的に大量の情報が掲載されており、この青木さんのその後まで書かれているので、ぜひとも読んでみてください。
■うんこの化石には学術的な名前がある
それは「Coprolite」という名前で、カタカナにするとコプロライトとなります。起源はギリシャ語の「Kopros」と「lithos」を合体させたもので、その意味は「うんこ」と「石」。
上の写真は世界最長のコプロライトで、長さはなんと40インチ(101.6センチ)もあるんです。これが誰の、と言いますかどの動物(もしくは恐竜?)のうんこなのかは判明していないのですが、オークション・サイトでは最低落札価格が8000~10000ドルと見積もられています。どんな人が買うのか、ちょっと気になりますね。
■コプロライトは「古生物学における未開拓の地」と呼ばれていた
ナショナルジオグラフィックによりますと、古生物学関係者の間では、コプロライトは化石業界の超大物だと考えられ、日に日にその尊敬と憧れの対象として注目されていったのだそうです。
古代のうんこは、たとえ前人未到の分野であったとしても、恐竜化石の調査の分野で好奇心をそそられるもののひとつだと称賛されていたのです。
■化石うんこは、いつか恐竜映画のネタ元になるかもしれない
カナダのトロントにある、マクマスター大学が持つ古代DNAセンターという研究所でディレクターを務めるヘンドリック・ポイナー博士は、世界で初めてコプロライトからDNAの採取に成功した方なのだそうです。
そして彼のお孫さんで、昆虫学者のジョージ・ポイナー博士もまた、琥珀の中に閉じ込められた昆虫からDNAを取り出すことに成功し、これがマイケル・クライトン氏が書いた『ジュラシック・パーク』のきっかけとなったのです。
いつか将来的に、化石になったうんこからDNAを復元し、古代恐竜を蘇らせる映画が制作されるかもしれません。そしたら映画館のスクリーンいっぱいに、巨大なうんこの塊が何度も映し出されることに...!
■発見された人類最古のうんこは5万年前のもの
サイエンス系のウェブメディア「PLOS ONE」によりますと、それはネアンデルタール人のうんこなのだそうです。
内容物を解析してみたところ、私たちが考えていたよりもずっと、野菜を食べていたんですって。『はじめ人間ギャートルズ』みたいにマンモスの肉ばっかし食べていたわけではないんですねぇ。
■上空から見たシロナガスクジラのうんこはこんなの
写真の左端に見える、赤茶色のものがシロナガスクジラのうんこです。その全長はおよそ23フィート...つまり7メートルちょいにもなるのだそうですが、どうやら1本グソではなく散らばった範囲がそれくらいってことみたいです。
ちなみにですが、近距離で観るとこんな風にバラバラに拡散されています。見た感じ、消化不良の魚肉ソーセージのようですかね。
■でもどうして赤いのか?
この赤茶色の正体は、鉄分豊富なオキアミの甲殻から来たものなんです。
こうして大量の鉄分を海に還すと、それが原因で大量の植物プランクトンを発生させることになります。さらにはそれが起因して、毎年地球上で40万トンの炭素化合物を吸収、除去することになるのだそうです。
そしてまたオキアミが植物プランクトンを食べ、シロナガスクジラがオキアミを食べて食物連鎖が続く、という仕組みに。
■カタツムリのうんこはこんなにカラフル
これはアーティストのリースケ・シュラウダー(Lieske Schreuder)さんによるアート・プロジェクトで、直径5ミリのチューブにカラフルなカタツムリうんこを詰めたものなのです。くれぐれも美味しそうとか思わないように!
写真: Lieske Schreuder
■どうしてそんなにカラフルうんこなの?
実はこれ、2011年9月にも『探偵!ナイトスクープ』の『カタツムリのフンで虹!?』という回でも同じ実験をやっていましたが、色のついた紙を食べたカタツムリはそのままフンにして排出してしまうからなんです。
オランダのデン・ハーグ出身のアーティスト、リースケ・シュラウダーさん(美女)はそこに目をつけ、カラフルなうんこで床用タイル及びそのた壁掛けのアート作品などを制作したことで、ちょっとした有名人になっているそうです。その様子を動画でどうぞ。
■では自分のうんこがカラフルだった場合は!?
トイレでりきんでさぁ流そうと、うんこに目をやった瞬間、そのカラフルさに驚いたら...それは身体の危険信号かもしれません。前日に食べた物によっても変化しますが、それが続くようなら病院で相談したほうが良いかと思います。
ちなみにちょっと検索したら「便の色.com」という、そのものズバリなサイトがありましたので、心当たりが有る方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
■心気症の人は辺の色を知りたがらないかもしれない
心気症とは、自分のことを病気だと勝手に思い込んでクヨクヨと悩むタイプの人のことを言います。なので知ってしまうと「あー自分はあの病気に違いない...」と勝手に肩を落とす可能性があります。
色によってはそんなに心配しなくても大丈夫ですが、もしかしたらがあるので、いくつか例を挙げてみましょう。
■緑色のうんこ:前の日に葉っぱや茎など、緑の野菜を大量に食べたからかもしれませんし、胃から腸への移動がいつもより早かったからかもしれません。ですが胆汁の酸化や黄疸、溶血性貧血、腸炎ということも考えられます。油断は禁物。
■明るい赤色のうんこ:前の晩にボルシチを食べましたか? ビーツをいっぱい食べた、もしくは切れ痔だ、という方はこれかもしれません。毎日続くようであれば、大腸ポリープや大腸がん、直腸がん、大腸炎の可能性もアリ。手遅れになる前に医者に行きましょう。
■黄色いうんこ:しかも油っぽくて臭かったら? 吸収不良症候群やセリアック病の疑いが無きにしもあらず。前日にシリアルを食べ過ぎたのでなければ...の話ですが。
■黒いうんこ:イカ墨パスタを食べた後でない限りは、便秘か重度の血便の可能性アリ。これも同様に、続くようなら早く病院へ!
■1800年代の雑誌にもうんこやおならジョークが満載
うんこネタが鉄板なのは古今東西、万国共通
これは「マグリナリア」という創作話やエッセイ、詩歌やイラストなどが掲載された、大昔の雑誌に描かれていたカラフルなオナラのイラスト。ちょっと『テレタビーズ』に似ていますね。
こうした本には、他にもケツの穴でトランペットを吹いているイラストや、コミカルな猿がお皿にうんこしているイラストなども載っているんです。こういう下ネタが好きなのは、昔も今も全然変わっていませんね。
■ペンギンのうんこは宇宙からも確認できる
下の衛星写真に「guano-stained ice」と書かれている左の辺りがそうなのですが、大量の皇帝ペンギンが黒っぽいフンをした場所は、真っ白な氷上に強いコントラストを作り、人工衛星から観測できるのだそうです。
そしてグループでフンを撒き散らしながら移動するため、彼らの生態を見守ることも出来るのだそうです。本人たちも知らず知らずに宇宙からうんこを観られているとは、夢にも思わないでしょうね。
■ペンギンのフン射力は凄まじい
とある調査によりますと、アデリーペンギンとヒゲペンギンは人間の4倍の圧力をもってフンを噴射するんですって。人間のだって凄い勢いの時もあるので、それの4倍となると...ヒットしたらかなり痛いレベルかもしれませんね。
■ペンギンのフン射図解がコレだ!
見たまんまですが、身長60センチのペンギンが高さ5センチの丘から直径8ミリのうんこを飛ばした時、それは放物線を描いて40センチ先の地表に落ちる計算になるのだそうです。ちなみに着地後に転がるとこまでは想定していないようですが、もしこれがゴルフだったら、バーディーでカップインですね。鳥だけに。
■月面にもうんこが落ちている
アポロ15号は月面着陸後、地球へ帰還するためにムダな物を月に置いてきました。ドリルやバッテリー、タオルや食料入れ、カメラなどなどと結構いろいろ在るのですが...要らないものナンバー1はやはり、ビニール袋に溜まった宇宙飛行士たちのうんこですよね。
もう地球に持って帰るなら、自分のうんこよりもっと貴重な月の石に決まっていますもんね。動画では、ウンコバッグが取り残されていく瞬間が観られます。当然ながら、アポロ11号に乗ったニール・アームストロング船長のうんこも月面に取り残されているそうで、人類の偉大なる一歩の横には、偉大なるうんこも存在するってことなのです。
ということで以上、「知られざる?「うんこ」について18のムダ知識」をお届けしました。いくつかは1つのムダ知識をただ掘り下げただけのものも有りましたが、本屋さんで便意を催した時の名称や、うんこの化石が非常に高価で取り引きされていること、月には宇宙飛行士たちのうんこが残されていることなど、知っていると役に立つかもしれないうんこネタがモリモリでした。
さっそく友人や知人に話して、ウンウン唸らせてやりましょう!
18 Things You Probably Didn't Know About Poop[io9]
(岡本玄介)
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