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【閲覧注意】史上最高のお色気SF映画(1961年~1991年)

2014/08/12 00:30 投稿

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お色気 SF パロディー ポルノ
【大きな画像や動画はこちら】

ほとんどがモチーフだけ頂いたパロディーなので笑えると思います。

SFの世界では空想と科学が合体して、次元や時空を超えたストーリーが展開し、視聴者はその現実離れした不思議でカッコ良い世界を楽しみます。

ですが王道のSF映画の陰では、妄想と科学が合体して、次元や時空を超えたストリップが展開し、視聴者はその浮世離れしたムチムチでドエロい世界を愉しむのです。

ということで、そんなスケベな人たちによって作られ、そして支えられてきたお色気SF映画を1961年~1991年という期間に区切ってご紹介したいと思います。

動画もいくつかありますが、ハードコアなものも多々あるため、念の為に職場や家庭での閲覧には注意してお愉しみください。どうぞ! 


■『ヌード・オン・ザ・ムーン』1961年


低予算セックス/ヌード映画のジャンル「セクスプロイテーション」を撮らせたらこの人! というほど有名なドリス・ウィッシュマン監督による、カルト的人気を誇る古典ソフトポルノ映画『ヌード・オン・ザ・ムーン』。

これは1時間チョイの劇中、途中から後半ほぼ全部のシーンにオッパイが登場する、月面オッパイ映画で、内容はとてもシンプルなものとなっています。

かい摘んで紹介しますと、ドクター・ハントレイとプロフェッサー・ニコラスが宇宙船に乗り込み、降り立った月面にはテレパシーを使う人間型の月の住民がたくさん生息しており、彼らは楽園に集うヌーディストだった...というステキなもの。

月の女神は彼らを引き止めること無く、探検を続けて良いと言ってくれるのですが、若いハントレイはその女神に恋してしまい、帰るか留まるかの葛藤に悩みます。

最後は女神による魔法(?)でハントレイを催眠状態にし、ふたりは無事に地球に帰るのです。なんとロケットでは2時間で月から帰還できるとの話でしたので、ちょくちょく行ってみてはどうでしょうかね? 


■『バーバレラ』1968年


直接的にエロいシーンはないものの、主演のジェーン・フォンダさんから漂うチャーミングでセクシーな魅力が、いつになっても色褪せない『バーバレラ』。

オープニングでは無重力の中、1枚ずつ衣服を脱いでいくストリップがお披露目されるのがとても印象的です。視聴者を飽きさせない冒険劇では、子供たちが操る人形たちに身体中を噛み付かれたり、翼の生えたハンサムな天使と一緒に空中戦を繰り広げたりと、めまぐるしく活躍していきます。

そして、オルガスマトロンと呼ばれる巨大な性的拷問マシーンにかけられても、ただ気持ちよがっているだけで装置が勝手にオーバーヒートで炎上するシーンも有名でしょうかね。


■『スペース・シング』1968

スペースシング

こちらもまた低予算で作られたセクスプロイテーション・フィルム


事の始まりはベッドの中、奥さんが寝ている横でSF雑誌を読んでいた夫が眠りこけ、サディスティックなキャプテン・マザーが指揮を執るレズビアン・スペースシップに搭乗してしまうを見るところから、この物語が進みます。

女性クルーたちは、キャプテンによって男性とエロいことをするのを禁じられているため、女性同士でチョメチョメをしているのですが、次第に男性とも始めるようになります。場所は船内の一室や惑星に降り立った青空の下など、大変に開放的です。


■『フレッシュ・ゴードン』1974年


ナレーション:オリジナルの『フラッシュ・ゴードン』と混同しないでください。

と、トレイラーで言っちゃうくらい潔いほどのパクリっぷりのこの映画は、『フラッシュ・ゴードン』のポルノ版パロディー映画。コマ撮りのクレイメーションなどが出てきて、かなり本格的なSFしている反面、電動こけし型した黄金の宇宙船やら男根型ワーム怪獣やら、笑っちゃうようなシモネタ系デザインのものがあれこれ登場したりします。

地球に向けてセックス光線を照射し、人間をヤルだけの猿のようにした、プラネット・ポルノのワン皇帝を倒すべく、禁断の惑星に乗り込むフレッシュ・ゴードンとアシスタントの美女デイル・アーダー(そして何故か博士も)。ハチャメチャ具合がなんとも時代を感じます。


■『ザ・ガール・フロム・スターシップ・ヴィーナス』1975年


若い金星人の女性エイリアンが、地球人のセックスがどういうものなのかをリサーチしに、ロンドンに降り立つ物語。道中で出会った、風船フェチの男性と風船だらけの部屋に訪れる珍妙なシーンもどうぞ。



■『スパーミュラ』1976年


女性エイリアンが、全地球人男性の精液を吸い取りにやってくるという映画ですが、なんともアーティスティックでシュールなドラマが展開し、最後は謎のミュージック・ビデオ化で終わっていくのです。

ロールス・ロイスを運転し、男漁りにでかける美女エイリアン。地球人の精液を全て吸い取ってしまえば、それ以上地球は栄えることがないというのが目論見のようです。てことはつまり...どう見ても永遠に不可能な話です。せっかく遠路はるばるお越し頂きましたが、本当にありがとうございました。


■『ローラーベイビーズ』1976年


完全にハードコア・ポルノ映画なのですが、この作品が描く未来の世界では、人口増加に伴いセックスが違法になっており、人々は性欲を減退させる薬を飲んでいます。にも関わらず、テレビの中では、免許を持ったプロの人たちによるポルノが頻繁に放送され、人々はセックスの代わりにマスターベーションを愉しみとしているのです。

そんなポルノ番組の制作会社で社長をしているシーマン・フロビッシュは、さらに視聴率を稼ごうと出演する男女ペアにローラースケートを履かせて、滑りながらセックスをさせる競技を思いつくのです。

この映画は、ポスターのデザインからしてもおそらく1975年の映画『ローラーボール』のポルノ版パロディーではないかと思うのですが、ほとんどオリジナルとはかけ離れているため、何のためにパクったんだか...? と言う気がします。


お色気 SF パロディー ポルノ ローラースケート

フォントもイメージもオリジナルにソックリ


ちなみに中盤では、女性が放つテレパシーだけで、男性にエア尺八ができるという未来のシーンも描かれます。触らずにイケる男優さんの能力にビックリ! 


■『2069:ア・セックス・オデッセイ』1977年(アメリカ公開)


こちらもまた、金星滅亡の危機を前にした美女たちが、円盤に乗って地球人の精液を採取しにやってくるという...タイトルも内容もどっか聴いたようなポルノ版パロディー映画です。

金星人たちがホントに美人揃いなので、オッパイが観られるのがかなり目の保養になるのですが、なにせ円盤が着陸したのがバイエルンだかスウェーデンだかということで、男性出演者たちがみんな野性味あふれるオッサンばかり。

現地の人たちは、ヘルメットと宇宙服らしきスーツを着た美女たちのことを、外国から遠征に来たスキーのチームだと勘違い。でも彼女たちが誘ってくるので馬屋の中でも狭い車の中でもコトに励む、お色気ドタバタ・コメディー映画です。


■『セックス・ワールド』1978年

お色気 SF パロディー ポルノ バスツアー

バスで巡るエロエロ旅行


もの凄くこじつけて言ってしまうと、『ウォーターワールド』のポルノ版みたいなこの映画。人々はバスに乗り込み、未来的なリゾート施設にあらゆるセクシャルな夢を叶えに行くのです。

参加者は人間ソックリのロボットが充てがわれ、ツアーの主催者は黒人でもラテン系でもいろいろなタイプのセックス・ロボットを取り揃えており、参加者たちはどんな望みでも思いのままとなります。

動画はこちらのサイトから全編がお愉しみいただけます。チョメチョメをする時には、大体お約束のファンキーな音楽が流れますので、ノリノリでどうぞ。


■『スター・ヴァージン』1979年

お色気 SF パロディー ポルノ スター・ヴァージン

時代を感じるポスター


人類が滅亡した後に試験管ベイビーとして生まれたブロンド美女スター・ヴァージン。そしてそのお目付け役は、手足の生えた劣化版R2-D2型ロボット「メンター」。人間のセックスに興味津々のスター・ヴァージンは、メンターにお願いし、エロビデオを観てソレを学んでいくという内容となっています。

高校生のリアリーダーたちが控室でアメフト選手を襲ったり、白黒の映像でヴァイパイアが3Pしたりと、スター・ヴァージンが観るポルノもちょっとアブノーノーマルなものが多いようです。

ラストは性欲を抑えきれなくなったスター・ヴァージンがメンターに手助けを懇願し、大事なところに突っ込んだライトセーバーらしき長い棒が泡を吹いてハッピーなエンディングを迎えます。


■『ギャラクシーナ』1980年


相当『スター・ウォーズ』を意識したパロディー映画ですが、やっと80年代に入って、これまでのどの映画よりもヴィジュアルや特殊撮影の技術(予算も?)が向上しています。

SFコメディーでエロいシーンはないのですが、主役のギャラクシーナを演じているのは、プレイボーイ誌で1979年のミス・オーガストにして、1980年のプレイメイト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた、プレイメイトのドロシー・ストラットンさん。なので彼女の存在自体にエロスを感じていただければと思います。

『スター・ウォーズ』ファンであれば、パロディーにされた作品として観てみても良いかもしれません。『ギャラクシーナ』流のカンティーナのシーンなんかもありますので。


■『ランディー・ザ・エレクトリック・レディー』1980年

お色気 SF パロディー ポルノ エレクトリック

こう見えても不感症のランディー


クラシック・ポルノ界では知名度の高い、デザレー・クストーさんが主演の低予算B級映画で、制作は美大生たちによって行われたという1本です。

ですが、脚本は『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』を手がけたテリー・サザーン氏によるものなんです。

内容は、絶頂を迎えることが出来ない不感症の主人公ランディーを、セックス研究所が彼女をコンピューターに繋いぎ、催眠療法で治そうと試みるお話です。しかしながら、ランディーは人間を欲情させる催淫物質「オーガスミン」を生み出す供給源になってしまうのです。後はもう普通のポルノ映画的展開が進みます。


■『ザ・ビースト・イン・スペース』1980年

お色気 SF パロディー ポルノ アートワーク

アートワークはSFファンタジーでカッコ良いのですが


中性子爆弾を造るために必要な素材「アンタラム」を探しに、調査団が衛星ロリゴンにやってきます。ですが人々は、この星に在るコンピューターによってコントロールされ、性的な快楽に溺れるよう操られているのです。

物語の後半では、光線の出ないレーザーガンの撃ち合いシーンや、ライトセーバーらしき剣でチャンバラをする場面が登場します。エロいシーンよりも、チープなここが劇中で1番の見所かなぁと。


■『ザ・サティスファイアーズ・オブ・アルファ・ブルー』1980年

お色気 SF パロディー ポルノ ディストピア

愛を取り戻せ!


この映画の未来人たちは、快楽のために生きているという設定なのですが、ひとりの男だけは真実の愛を見つけたいと思っており、快楽のみの世界に満足していません。

思うがままに肉体的欲求は満たされますが、精神的な幸福感に乏しい『2300年未来への旅』や『ブレイブ・ニュー・ワールド/恐るべき理想郷』のようなディストピアの世界観なのです。


■『ウルトラ・フレッシュ』1980年

お色気 SF パロディー ポルノ ウルトラ・フレッシュ

こちらもスタイリッシュなイラスト


古典ポルノの伝説的女優セカさんが主演の『ウルトラ・フレッシュ』。こちらもまたまた、美女宇宙人が地球へやってくる話です。ですが他とちょっと違うのは、悪のエイリアンによって不能にされてしまった地球人男性を救うのが目的でやってくるところ。

彼女はアメリカ合衆国大統領と、ロシアと中国の指導者たちを招き、国際乱交パーティーを開き、彼らを愛人にしてしまうのです。しかしテーブルの下に隠れて、大統領夫人を悦ばせている小さな男こそが悪のエイリアンだったのです。

そして最後は氷のペニスを持ったエイリアンと、セックスでの決闘に臨むのだとか。


■『プログラムド・フォー・プレジャー/ラ・フェム-オブジェクト』1981年


フランス製のハードコア・ポルノ映画で、SF小説家の男が主人公。彼は自分の創作のために、無限にアイディアをインスパイアーしてくれる女性が欲しいと夢見ています。そして金髪で美しいセックス・ロボット、キムを手に入れその夢を叶えたのですが、キムは自分で自分のコントローラーを操り、郵便配達の男と浮気をするようになってしまうのです。あらあら。


■『カフェ・フレッシュ』1982年

お色気 SF パロディー ポルノ カフェ

カフェにしては不気味な入り口



核戦争後のディストピアが舞台のシュールなハードコア・ポルノ。人類のほとんどが性行為の出来ない「セックス・ネガティヴ」となり、ほんの僅かな、性行為が出来る「セックス・ポジティヴ」の人たちを、無理矢理に珍妙な方法でセックスさせ合い、「セックス・ネガティヴ」はカフェ・フレッシュでそれを鑑賞するという世の中になっています。

白い全身タイツにネズミのお面を着けた男が舞台でセックスをし、顔を黒く塗って赤ちゃんのような格好をした男たちが鑑賞するような、かなり混沌とした世界なのです。


■『ゴールド・パピヨン』1984年


『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』や『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』のような、ちょっと古い時代のアドベンチャー映画なのですが、後半からはジャングルの奥地で女性グラディエーターたちが住む地下都市に潜入し、雰囲気がガラっと変わってしまいます。

捕らえられ、手足を縛られた主人公の男性が裸の女達に薬を飲まされたり、そのままグラディエーターとセックスが始まったりするのですが、これが『エマニュエル夫人』を撮ったジュスト・ジャカン監督の作品と言われればちょっと納得? 

コスチュームに妙なジャポニズムがミックスされていたり、地下帝国の大ボスが紅白の小林幸子さんみたいだったりと、エロ以外の見所もいろいろ有るので娯楽作としても楽しめます。


■『セックス・ウォーズ』1985年

お色気 SF パロディー ポルノ 宇宙戦争

左にいるのはゴミ箱ではなくドロイド


意外にも『スター・ウォーズ』を基にポルノ版パロディー化した作品は多いようで、こちらもそのひとつとなっています。スキンヘッドで金色したヴェイダーっぽい悪者もいれば、プリンセス・レイミというお姫様まで登場。

悪の親玉、バルサザー卿に捕らえられた、レイミの姉妹プリンセス・オーガズマを救出するべく敵地に潜入した一行。主役の男性はゲイシャを意識したであろう白塗りの女性たちにもてなされ、プリンセスたちはレズビアン・セックスからの乱交にと発展するのです。最後はエイリアンたちが踊ってお終い、という終始トンチンカンな感じがお愉しみいただけます。


■『アンバー・アラウズド』1985年

お色気 SF パロディー ポルノ ロボット

ロボットが女性の幸福を手助け


若き日のロン・ジェレミーさんが出演されている、とても時代を感じる一本です。

とある発明家の家にメイドとして入ったアンバー。その家には発明品のロボット「ウッディ」がおり、ディルドを持たせて女性に奉仕するのです。それ以外はほぼ普通のハードコア・ポルノとなっています。


■『E~スリー - ジ・エクストラ・テスティクル』1985年

お色気 SF パロディー ポルノ E.T.

『E.T.』のパロディーらしいのですが...



映画のシーンは見つからなかったため、作品を批評している動画で内容をチラ見してください。

またまた伝説のロン・ジェレミーさんが、今度は監督をされたのがこちらの作品。「100万光年の彼方から、彼がお愉しみを求めて地球にやってきた」...と期待させる割には、スキンヘッドから顔まで緑色に塗ったピッコロ大魔王みたいなオッサンが出てきて、人間のセックスを見ているだけというシュールさ。

エクストラ・テスティクルさんからは『E.T.』らしさが全く感じられませんでしたが、これとは逆に『E.T.』らしすぎるポルノも存在します。エロよりもトラウマ級のグロ注意でどうぞ。


■『ラスト・イン・スペース』1985年

お色気 SF パロディー ポルノ ロスト・イン・スペース

『ロスト・イン・スペース』のパロディーですかね


これまたロン・ジェレミーさんが出演されているSFポルノ作品。悪の女王ヴィクサナによって、エロいことが禁止された惑星ジットコムと、ジェレミーさんが君臨する異星人の惑星とがありますが、こちらは住人すべてがアンドロイドと接触してポルノ俳優になってしまうのだそうです。

ジェレミーさんは、地球人をポルノ俳優に変えるべく、アンドロイドを地球に送り込むらしいのですが、そんな設定が有っても無くても、割と普通のハードコア・ポルノに仕上がっています。


■『セックス・バスターズ』1986年

お色気 SF パロディー ポルノ ゴーストバスターズ

あからさま過ぎて文句の言いようがありませんね


男性が放つセクトプラズムを採取すべく、3人娘のセックス・バスターズが緊急出動します。夫婦仲が怪しくなったら、彼女たちに今すぐ電話してください。性的な幸福感でふたりの仲を取り持ちます! 


■『タイムアバンチュール 絶頂5秒前』1986年


『おくりびと』で有名な、滝田洋二郎監督による日活ロマンポルノ作品がこちらです。自慰行為で絶頂を迎える5秒前に、15年後にタイムスリップしてしまったエツコ。第二次関東大震災後である2001年の世界にやってきたエツコは、そこで未来の自分が結婚した旦那と関係を持ち、妊娠してしまいます。しかしそこには勿論、15年後の自分もいて奇妙な3角関係に。

たまたま自分が将来産んだ息子がタイムマシーンの発明家だったので、なんとか自分の世界に、やっぱり自慰行為で絶頂5秒前に時を超えることが出来たエツコ。戻った先では、無事に未来に繋がる行動が出来たのでしょうか? それは観てからのお楽しみです。


■『ザ・ロード・ウォーリアーズ』1987年

お色気 SF パロディー ポルノ ロード・ウォーリアーズ

2作目まで出来てしまう人気っぷり


上でいくつも登場したように、未来の世界がディストピアになっていたSFポルノ映画はけっこういろいろありましたよね。でもディストピアを描くなら、何故『マッドマックス』のパロディー版がないのか? なーんて思った皆さんに朗報です。

そう、お察しの通りこの『ザ・ロード・ウォーリアーズ』がまさにそれなのです。荒廃した世の中で、何より珍重されるものは...男性の精液(また!?)

しかも、特に無傷で健康な精液が好まれるのですが、超有名ポルノ男優のピーター・ノースさん演じるムーアというキャラクターこそが、この核戦争後に地獄と化した世界で唯一健康な精液を持つ男として登場します。

そして女性キャラのミッシーは、悪のヒューマンガスと戦いムーアの貴重な精液を死守しなければなりません。


■『セックス・トレック:ザ・ネクスト・ペネトレイション』1990年

これまで『スター・ウォーズ』をネタ元にしたパロディーはいくつもありましたが、もっと古くからテレビシリーズで親しまれてきたSFドラマ、つまり『スター・トレック』のパロディーは出てきませんでしたね。

でも皆さんどうぞご安心を。この作品がそれにあたります。とは言え、バルカン人を模したであろう尖った付け耳をした男優さんが出てくる以外は、全くもってSFの要素どころか『スター・トレック』のテイストはゼロ! 

真のトレッキーなら「金返せ!」ってなるかと思いますが、「エロけりゃなんでもOK!」って方々なら満足される...かもしれません。


■『中国五千年の性秘戯 SEX&禅 中国絶倫珍珍秘伝』1991年


香港製の低予算セクシー映画として知名度の高い『SEX&禅』。2011年には原紗央莉さんの出演で3Dでも作られたほどの人気作品です。原作は1657年に執筆され、1693年に出版された李漁による好色文学『肉蒲団』。

原作では、主人公のアソコが手術によってのモノと交換されていると記されているのだとか。しかし映画では、それよりもっとデカいのナニと換えられた、という設定になっています。ともあれ冷静に考えれば、約350年前に書かれたエロ小説が今でも映画化されるってスゴいことですよね。

ちなみに1991年の作品には、一時代を築いた懐かしのAV女優、村上麗奈さんが出演されています。それだけで観る価値アリかも。


■『エドワード・ペニス・ハンズ』1991年



おそらく、ハリウッド映画の最も有名なポルノ版パロディーがこの作品ではないかと思われます(訳者の私も存在は知っていました)。『スター・ウォーズ』や『ゴーストバスターズ』などなど、上記のパロディー全てにおいて、なんとなくモチーフだけパクってきてあとは普通のポルノになってるようなものばかりでしたが、この映画はかなり忠実にエドワードを再現し、キャラクター性までをも似せているので完成度は非常に高いと言えましょう。

上の動画は、ディルドの訪問販売をしている女性が、人気のない建物でエドワードに遭遇し、夫と娘が一緒に暮らす自宅に連れて帰るシーンです。娘さんはとにかく「キモい」を連発しますが、そこはポルノ映画、残りのシーンではキッチリやってることでしょうね。


■オマケ:ティム・バートン監督が『エドワード・ペニス・ハンズ』を観た感想

コナン・オブライエンさんがホストを務める『レイト・ナイト』に、『スリーピー・ホロウ』のプロモーションでやって来たバートン監督。「どの時点で自分が成功したと思いましたか?」という質問に対し、「ポルノ映画でパロディーにされた時かな」とおっしゃっており、会場から冷えた笑いが起こります。



「(実際に観たら)5本の指がペニスになっていると思ったんだけど、左右に1本ずつだったんだよ。それらがヤっちゃうんだ」と話したところでさすがのコナンさんも「オーライ」と苦笑い。しかも監督、続編のパート2もご覧になったのだとか。




ということで以上、「io9」が選んだ「史上最高のお色気SF映画」はいかがでしたでしょうか? やはり古い時代のものは、絵面だけでなく設定がチープだったりブッ飛んでいたりと、エロさとはまた違った意味でも楽しめたりしますよね。今の時代であれば、どれもがアナログ時代のクラシック・ポルノとして貴重な映像かもしれません。

今回は1961年から1991年までという区切りでしたので、もしかすると次は1992年から2014年現在までのお色気SF映画が紹介されるかもしれません。次に紹介出来る時まで、「最も珍妙で笑える仮想空間でのセックス・シーン12選」もお愉しみください! 


The Greatest Science Fiction Porn Movies of All Time: 1961-1991 [NSFW][io9]

岡本玄介

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