国防高等研究計画局の資金提供で、Boston Dynamicsのロボット学者達が作成したビッグドッグ「AlphaDog」をご存知でしょうか? Wikipediaの解説によると、ビッグドッグは「起伏の多い地形で歩兵に随伴できる輸送用ロボットとして用いるため」に開発されたらしく、「荒い砂利道、雪上、砂浜および海の浅瀬などでも問題なく歩行できる」そうです。 現在、実用化向けの「Legged Squad Support System(略してLS3)」というアップグレード版が開発されているのですが、今回はその動画をご紹介。主人の後を追って自然の中を走る姿は愛らしく、性能面も格段とアップしているのが見てとれますよ。 それでは、動画と詳細を以下からどうぞ。
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LS3プログラムの目標は、四足歩行ロボットが隊員の悩みを取り除くことが出来るということの証明です。ギアの搭載で、独立して人間の後を追うことが可能。言語と視覚コマンドも解釈します。今日のデモでは、ロボットの騒音レベルが下がったことも確認して頂けたと思います。LS3は、プラットフォームが初めてオンライン上で公開された頃の作品と比較して10倍静かになりました。つまり、部隊員達はLS3の横で会話を続けることが出来るのです。これは、以前なら難しいことでした。
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こう語るのはDARPAのプログラムマネージャーであるジョー・ヒット氏。この他にも、時速1 ~ 3マイル(約1.6キロ)の歩行、足場の悪い場所や岩場、そこから時速5マイル(約8キロ)のジョギング、最終的には平坦な道で時速7マイル(約11キロ)の走りにも容易に移行することが可能になったとのこと。 今後の目標は、このスピードを時速7 ~ 10マイル(約11 ~ 16キロ)にまで上げ、兵士の歩行速度に付いて行けるようにすることだそうです。直近での実用化は難しいようですが、いつの日か、このメカニックラバが活躍するようになるかもしれませんね。
[DARPA via Danger Room via io9] (中川真知子)
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