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平行世界に生きる別の自分30人が全員自分より良い人生を歩んでいたら

2014/07/19 23:30 投稿

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世界が30パターンあったとして、それぞれの世界で「自分」が生きていたとしたら...? そして、その30人の「自分」たちが本来の自分よりも良い人生を送っていたとしたら、どう感じるでしょうか?
【大きな画像や動画はこちら】

今日は、そんな突拍子もないテーマを描いた映画『You, Me & Her』のトレーラーをio9が取り上げていたので、皆さんにも紹介したいと思います。



サラ・ドイル監督の『You, Me & Her』は、2万5000ドルの低予算サイエンス・フィクション・コメディ映画です。ドイル監督は、アメリカン・フィルム・インスティチュートのDirecting Workshop for Womenに選ばれた後でこの作品を制作。先日、ロサンゼルスで開かれた女性監督によるサイエンス・フィクション、ホラー映画を公開する「Etheria Film Night」でお披露目されました。

L.A.ウィークリーによれば、『You, Me & Her』の他に公開されたのは、ゼリーがレスリングをするオーストラリア映画や日本の神話を元に構成されたホラー映画など。特別業績賞を受賞したのは『Punisher: Warzone』を監督したレクシー・アレクサンダーさんとのこと。

Etheria Film Nightについて、L.A.ウィークリーが次のように伝えています。

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フィルムジャーナリストであり、Etheria Film Nightのディレクター兼プログラマーであるヘイディ・ハニーカット氏は、多くの人が、予算の大きな映画を撮る女性監督が少ないのは、その手のジャンルを監督する女性が少ないからだと話しているのを耳にしたそうです。


「実際はそんなことないのです」と、現在も女性ホラー映画監督をテーマとした本を執筆中のハニーカット氏。インディーズレベルだと男性と女性のホラー監督の割合は半々なのだそうだ。「予算が高くなると、この数字は著しく変化します。」これは、ホラー映画に限らず、どの業界でも言える事でしょう。


女性は、男性のようにはチャンスを与えられません。例えば、低予算映画で成功した男性監督は、サンダンスに行き、カンヌに行き、多くの人やメディアから注目されます。ハリウッドで高予算の映画を監督してみないかとオファーされることも決して珍しくはありません」とハニーカット氏は語ります。

確かに、最近公開されて話題になったばかりの『ゴジラ』もそうだ。監督のギャレス・エドワーズも、インディーズ映画『Monsters』がヒットされた後に、ビッグバジェットの監督という大役を得ました。


しかし、女性監督の場合は違う。「女性は、実力を証明しないといけません。そして、常にリスクを考慮しなくてはいけないのです。しかし、誰ひとりとして、その理由を理解していませんし、誰ひとりとして、そのような考えになる理由を説明できないのです。」


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『You, Me & Her』を監督したドイル氏は、このステレオタイプな意見に対して、次のようにコメントしています。「多くの人が、女性は感傷的な映画を作るものだと思っているのです。キャラクターが引っ張って行くドラマや家族ドラマといったものです。しかし、それは女性に対する大きな勘違いと言えます」

異なる世界に住む30人の自分が、今の自分よりも良い生活を送っている...という、観た人に自分のあり方を考えさせ、かつ、より良い人生を追求するやる気を出させるストーリーを低予算で映像化したサラ・ドイル監督。今後の彼女の作品に期待したいですね。


[via L.A. Weekly via io9

中川真知子

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