人間や生き物にマーカーをつけて、その動作をデジタル化させることで、キャラクターにとてもリアルな動きをさせられるモーションキャプチャ。近年の映画やゲームに登場するキャラクターやクリーチャーは、このモーキャプ技術が使われていることがほとんどです。
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例えば、『猿の惑星：新世紀』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』なんかもそう。今や、大作映画にはモーションキャプチャーは欠かせないと言っても過言ではないのかもしれません。そんなモーションキャプチャーを使って生み出された最高のキャラクター達をio9がまとめて紹介したので、皆さんにもご覧頂きたいと思います。

次点：『白雪姫』の白雪姫

1937年のディズニーフィルム『白雪姫』には、ローテクなモーションキャプチャとも言えるロトスコープが使われています。このロトスコープとは、演じるものを機材で撮影し、その映像をトレースするもの。この技術のお陰で、生き生きとスムーズに動く白雪姫が生まれました。

10：『スピーシーズ 種の起原』の新DNA実験体シル

『エイリアン』のデザインでお馴染みのH.G.ギーガーがデザインしたエイリアンのシルは、2フィート（約60センチ）の電動式パペットに動作をデジタルのシルに送るセンサーをつけて、初期のモーションキャプチャで撮影されました。

この撮影方法を採用したことで、プラクティカルエフェクトを使った場合なら3週間はかかるとされたシーンを1日で撮影したそうです。

9：『～ヘブンリーソード～』のナリコとキング・ボハン

Playstation3のアクションアドベンチャーゲーム『Heavenly Sword 〜ヘブンリーソード〜』の主要キャラクターであるナリコとキング・ボハン。

特に、キング・ボハンに関しては、『ロード・オブ・ザ・リング』でゴラムを演じたアンディ・サーキスがモーションキャプチャを担当ということで話題になりました。この他、Ninja Theoryのゲームとしては『エンスレイブド』や『デビル・メイ・クライ』が上質のモーキャプ・パフォーマンスとして知られています。

8：『ホビット 竜に奪われた王国』のスマウグ

ベネディクト・カンバーバッチが、ゴラムの存在感に負けないくらい迫力のある邪竜を演じました。

7：『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのデイヴィ・ジョーンズ

ビル・ナイ演じるクトゥルフ・チックな幽霊船の船長は、その衝撃的な姿で観客をあっと驚かせました。

6：『ラスト・オブ・アス』のジョエルとエリー

『アンチャーテッド』シリーズを開発したノーティードッグ初の18歳以上推奨サバイバルホラーゲーム。主人公であるジョエルとエリーは、三次元空間においての人間の動きや表情の変化をデジタルデータにしてコンピューターに取り込むパフォーマンスキャプチャという技術を使って撮影されました。

従来のモーションキャプチャより、マーカーやセンサーの数が多く、小型の専用カメラで表情を捕らえているため、CGで感情も再現することが可能とされています。この他、『Beyond: Two Souls』のエレン・ページ演じるジョディーも評判です。

5：『ハッピーフィート』のペンギンたち

『マッドマックス』や『ベイブ』で知られるジョージ・ミラー監督が、2006年に挑戦したのがアカデミー長編アニメ映画賞を受賞したタップ・ダンスが得意なペンギンが出て来る『ハッピーフィート』。なんと、本作の70％をモーションキャプチャで撮影し、ダンスシーンのために本物のダンサーを雇ったのだそうです。

4：『アバター』のナヴィ

モーションキャプチャの傑作と言っても過言ではない『アバター』。CCH・パウンダー演じるモアトとゾーイ・サルダナ演じるネイティリは完全にナヴィの住人と化していました。

3：『猿の惑星：創世記、新世紀』のシーザー

シーザー演じるアンディ・サーキスは、言葉を発しなくとも、その顔の表情だけで感情を伝える高度なパフォーマンスを見せています。

2：『アベンジャーズ』のハルク

ハルク役のマーク・ラファロは、最高のブルース・バナーを演じただけでなく、ハルクのみなぎる怒りや活気を余すところなく表現しました。

1：『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『ホビット』シリーズのゴラム

やはり、モーションキャプチャのキャラクターと言えばゴラムでしょう。あの精神が分裂したような熱狂的な演技はアンディ・サーキスにしか出来ないのではないでしょうか。

最後に、キャラクターとは異なりますが、io9のチャーリー・ジェーン・アンダース記者がとっておきのモーキャプ動画を紹介しています。

番外編：フランス・ドイツ映画『ホーリー・モーターズ』のモーションキャプチャー・セックスシーン

この艶かしい動き...。モーキャプで再現するセックスは不思議で気持ち悪くて、それでいて芸術的です。

アルベルト・メナーシュ著『Understanding Motion Capture for Computer Animation and Video Games』
リカルド・トボン著『The Mocap Book: A Practical Guide to the Art of Motion Capture』
ミドリ・キタガワ、ブライアン・ウィンドソー、Cinefantastique、Animation World and Close-Up Filmによる『MoCap for Artists: Workflow and Techniques for Motion Capture』

Top 10 Greatest Motion-Capture Characters Of All Time［via io9］

（中川真知子）

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